カメラ()は、写真を撮影するための道具である。被写体の像を感光材料(写真フィルムなど)の上に投影し、適正な露光を与えるための装置を備えている。キャメラ、写真機ともいう。また、ビデオカメラや映画用カメラ(シネカメラ)等動画を撮影するカメラと区別する意味合いからスチル(スティル)カメラ()と呼ぶ場合もある。なお、「カメラ」という言葉は、広義には「像を結ぶための光学系(レンズ等)を持ち、映像を撮影するための装置」全般を指すこともある。もともとの語源であるラテン語では、 は「小さな部屋」を意味し、のちに政治や財政を司る「部屋」(官房・国庫)などと意味が拡大した(官房学参照)。英語の は「暗室」を意味し、ここから転じて、現在の日本語でいうカメラを意味するようになった(#歴史参照)。カメラの原理は、写真術の発明以前から知られていた。窓のない暗黒の部屋の壁面に小さな穴を空けると、反対側の壁面に外の景色が映し出される。これを応用して、日食の観察を行ったり、絵画の下絵を描く目的に使われた道具が、カメラ・オブスキュラである。16世紀には、小穴の代わりにレンズを用いて、より鮮明な像が得られるようになり、反射鏡によって箱の上面に像を結ばせるようにした小型のカメラ・オブスキュラが作られた。これは絵画における遠近画法の確立に寄与したと言われている。1824年、ニセフォール・ニエプスが世界初の写真である「ヘリオグラフィ」を発明、携帯型カメラ・オブスキュラの画像が定着できるようになった。1839年8月19日にはルイ・ジャック・マンデ・ダゲールが初の実用的写真術「ダゲレオタイプ」を発表。その後のカメラは、写真とともに発展していった。19世紀末までに、記録媒体として写真フィルムが普及し、コンパクトで手軽に写真が撮影できるカメラが大衆化する。1950年代まではイギリスやドイツ、アメリカ合衆国が世界市場を牽引していたが、1970年代以降は、日本製のカメラが世界市場を席巻する。1963年(昭和38年)には、露出を自動化したAEカメラが現れた。さらに1977年(昭和52年)には、オートフォーカス機構が実用化され、構図を決めてシャッターを押すだけで写真が撮れるのが当たり前の時代になった。2000年(平成12年)ごろから、撮影した画像を従来の銀塩フィルムによる化学反応ではなく、デジタルデータとして記憶素子に記録するデジタルカメラが一般に登場する。その後、デジタルカメラは徐々に勢力を伸ばし、ついには従来のフィルムカメラを駆逐する勢いとなっており、フィルムカメラ関連の事業が縮小していった。カメラは基本的に、遮光されたボディ(暗箱)に、を取り付けた物であり、レンズには通常、絞りが組み込まれている。カメラをファインダーの方式で分類すると、次の4種類に大別できる。撮影範囲を知るためのビュー・ファインダー(ファインダー)を、撮影用レンズと独立させて取り付けたもので、構造が簡単なため、安価なカメラに使用される。ファインダーには簡単なレンズが使用されることが多いが、ライカMシリーズのように、距離計と組み合わせて精密な焦点調節を可能にしているものもある。これらは距離計連動式カメラ(レンジファインダーカメラ)と呼ばれる。また、フィルムカメラにおいては、一眼レフカメラ・二眼レフカメラに対しコンパクトカメラと呼ぶ。 この形式の不可避の欠点として、撮影用レンズとファインダーが独立していることによるパララックス(視野の誤差)が生じるが、ほとんどの距離計連動式カメラにはパララックス補正装置が組み込まれている。また、ビュー・ファインダー・カメラはその構造上、極端な近接撮影にはあまり向いていない。一眼レフカメラとは、撮影用レンズとフイルムとの間に45°の反射鏡を配し、上方(一部のカメラにあっては側方)のピントグラスで実際の撮影範囲を確認できるようにしたカメラ。フィルムカメラ、デジタルカメラともに存在する。二眼レフカメラとは、一眼レフカメラと同様に45°の反射鏡を使って、本体上部のピントグラス上にファインダー像を得る方式だが、撮影用レンズと同等のファインダー用レンズが別に存在するカメラである。ビューカメラとは、フィルム面にピント・グラスを置き、撮影レンズが結ぶ像そのものを確認できるようにしたもの。撮影の際はピント・グラスとフィルムを交換する。デジタルカメラとは、デジタル媒体を使用するカメラ。フイルムの代わりに固体撮像素子(イメージセンサー)とメモリーカードなどの電子媒体を使用、カメラ内部の画像処理プロセッサで撮影した写真を処理し、デジタル画像データとして記録する。携帯電話・PHS端末に機能の一つとして付属している場合もある。上記の様なファインダーを持つものもあるが、多くは撮像素子から得られるデータを内蔵した液晶モニター等に表示する機能を持っている。コンパクトデジタルカメラの場合は、液晶画面上に撮影中のデータを表示可能で、ファインダーの代わりとして使用可能(小ささを追求した機種では光学ファインダーをなくし、完全に液晶画面がファインダーとして使われている)だが、デジタル一眼レフカメラの場合は、特殊な機構を搭載した一部の機種を除き、基本的にその構造上撮影中のデータを液晶画面上に表示できない。なお、デジタルカメラと区別するために、これまでのフィルムを使用したカメラは、便宜上、フィルムカメラや銀塩カメラと呼ばれる。35mmフィルムを使うカメラ。画面フォーマットとしてはライカ判(24×36mm判)が主流。一コマ分を長手方向に半分にして使用する35mmハーフ判、126カートリッジ・フィルム、APSフィルム(IX240)を使うカメラも小型カメラと言える。中型カメラに分類される中判カメラは、120フィルムまたは220フィルム(ブローニーフィルム)を使うカメラ。画面フォーマットとしては、6×4.5cm判、6×6cm判、6×7cm判、6×8cm判、6×9cm判、6×12cm判、6×17cm判などがあるが、実際の画面サイズはカメラによって違う事もある。大型カメラに分類される大判カメラは、4×5インチ以上のシートフィルムを使うカメラ。4×5in判、5×7in判、8×10in判など。16mmフィルムやミノックス・サイズのフィルムを使うカメラ。戦前から戦後に流行した豆カメラや、110カートリッジ・フィルムを使うカメラ(ポケットカメラと呼ばれていた)等。ギネスブック等で「一般市販された世界最小の(フィルム)カメラ」とされるのは、1948年から日本の「聖ペテロ光学」により少数が製造された円形カメラ「ペタル」(Petal 直径29mm・厚さ16mm・重量60g。専用24mm円形フィルム6枚撮り)。上記の分類に入らない特殊カメラ、あるいは撮影方式・用途等によって分類されるカメラ。三脚は、重量のあるカメラ・レンズやスローシャッターの使用、長時間露光(夜景・花火、天体写真など)、セルフタイマーで撮影者も写る場合などに使われる。三脚や一脚は、手ブレを防ぐのにも有効だが、使用の手間もかかるので、35ミリなどの小型カメラでは限られた場合にのみ用いられる。最近は、各社メーカーから、軽量のものが出され、大型のものは主流がカーボンファイバーを使用したものに移行してきている。カメラと接続するネジは、主にUNC¼が使われ、まれにUNC⅜が使われる。
出典:wikipedia
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