『ラプラスの魔』(ラプラスのま、"DIABLE DE LAPLACE")は、1987年7月4日にハミングバードソフトより発売された日本のコンピュータゲーム。およびそれ以降に移植、発売されたコンピュータゲーム。『ゴーストハンターシリーズ』の第1弾。当時としては珍しい、ファンタジーではなくホラーをテーマとしたロールプレイングゲーム。ハミングバードソフトによる「ゴーストハンターシリーズ」の第1弾作品だが、当初よりシリーズだと告知されていたにもかかわらず、続編の『パラケルススの魔剣』(1994年)の発売まではかなり間が開くことになった。戦闘中にモンスターの写真を撮影し、それを町で売ることで金を得るというシステムを採用している。レベルアップは、町で経験点を金のように消費することで行う。また、レベルアップによる基礎能力値の上昇と「スキル」の獲得は分離されており、スキルは経験点と金のどちらかで(どちらを消費するかはプレイヤーが任意に選べる)レベルとは別個に「購入」する。戦闘には物理戦闘と精神戦闘という属性の概念がある。物理戦闘ではHPが失われ、精神戦闘ではMPが失われる。物理戦闘は剣や銃などの武器によって行われ、精神戦闘は霊能者の持つ超能力や、科学者の操る「機械」によって行われる。物理と精神のどちらかしか通用しない相手と言うのも多数存在する。HPがゼロになったキャラクターは死亡し、MPがゼロになったキャラクターは発狂する。発狂した際の処理は移植バージョンによって異なっており、SFC版では発狂したキャラクターを逆用した特殊なゲーム攻略法も存在する。発狂したプレイヤーキャラクターは死亡している訳ではなく、その状態から更に命までをも失う危険性も残る。敵を発狂させた場合、それは死亡と同義である。パーティー編成においては職業のバランスが攻略要素に関わり、特定の条件を持つメンバーがパーティーにいなければ打開できない謎も存在する。プレイヤーにおいては、死や発狂の他、キャラクターそのものが喪失してしまう罠も存在する。特定の場所で必ず現れるモンスターも存在し、イベント要素も多い。冒険の舞台は3Dダンジョンになっており、向き(東西南北)の要素もあるが、向きを回転させられる罠も存在する。謎解きの要素が複雑で、難易度が比較的高いゲームといえる。PC-8801対応版発売当時、『コンプティーク』では、付録などを通して半年にわたって本作に関する攻略特集が組まれた。コンシューマー版は2機種それぞれでアレンジがされているが、スーパーファミコン版ではダンジョンが2D化したり、自作キャラクターではなく小説版のキャラクター固定になるなど、謎解き要素が若干簡易化されている。PCエンジン版には後述する小説版の導入部を再現したオープニングビジュアルが付加され、草壁の声を塩沢兼人、老人の声を天本英世が演じた。またPCエンジン版は発売に先行して、正式なものではない簡易マニュアル(製品版マニュアルをページ順に大判の紙へコピーしたもので、中綴じにするなどのブックレット体裁は採られていなかった)を付属し冒頭部のみプレイできる体験版的なバージョンも非常に少数ではあるが販売された。192X年のアメリカ東部にある片田舎であるニューカムの街。その街では「ウェザートップ館」という名の古めかしい屋敷で起こる幽霊騒動が話題となっていた。プレイヤーは噂を聞いて集まってきた様々なキャラクターによって編成された探索者を操り、幽霊屋敷に隠された謎に迫る。最初に館に入った直後に入り口の鍵がかけられ、鍵の解除方法を見つけ出すまでは街に戻れなくなるなど、随所に謎解きが用意されており、単純に敵と戦っているだけではクリアできない作りとなっている。基本的にプレイヤーが作成するキャラクタ(プレイヤーキャラクター)と用意されたイベントなどでパーティーに加わるキャラクタ(イベントキャラクター)が存在する。キャラクターメイキングシステムは単純にキャラクターを作成するだけではなく年齢を進めることである程度経験を積むことが可能。年齢が上がれば能力値が上がったり新たなスキルを習得することがあるが、あまり歳を取ると逆に能力が衰えてくる。コンシューマー版では小説版のキャラクターでプレイする。基本的にイベントキャラクターは、プレイヤーキャラクターと区別され、操作することが出来ない。そのため、パーティのプレイヤーキャラクターが全員死亡等で行動不能となると、パーティー全滅となる。酒場で雇うイベントキャラクターは、冒険の途中で逃げ出すこともあり、また冒険途中で出会うイベントキャラクターは、イベント達成でパーティを離れてしまうため、持っているアイテム等を失う場合がある。また、イベントキャラクターと見せかけたモンスター『ドッペルゲンガー』も存在する。占師の店で購入する。職業によって半額で取得出来るスキルが存在する。声優はPCエンジン版のもの。※協力:青二プロダクション ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では7・7・7・7の合計28点(満40点)、、「月刊PCエンジン」では75・80・85・80・80の平均80点(満100点)、「電撃PCエンジン」では70・45・75・90の平均70点(満100点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.70点(満30点)となっている。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で187位(485本中、1993年時点)となっている。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「幽霊屋敷で起こる数々の怪事件を解明するため、恐怖の屋敷に足を踏み入れていくというストーリーの、3DダンジョンRPG。出てくる敵も、亡霊や巨大な昆虫など、気味の悪いものばかり。美しい画面が、不気味さをいっそうひきたてている「」と紹介されている。ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では8・7・6・5の合計26点(満40点)、「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.8点(満30点)となっている。1989年に発刊された、MEIMUによる漫画版。レーベルは角川書店のコンプコミックス。1987年に発刊された、下村家惠子・作、安田均・監修によるゲームブック版。編集はアスキー出版局。地図と本を組み合わせてプレイする形式で、ゲームシステムは安田均が考案した。テーブルトークRPGのソロシナリオ的な側面を持つ。巻末には切り取って使う「死者の間」(死亡したキャラクターシートの保管場所)が掲載されており、これがゲーム進行上、意味を持つ。システムやストーリーは練り込まれていたものの、マップと本の両方で誤記や脱落した箇所が多数に上り、まともにプレイすることは不可能な代物になってしまった。他のバージョンに比べて、エログロやオカルト色が強く、総じて大人向けの雰囲気となっている。本作の続編『パラケルススの魔剣』のに先駆けて、テーブルトークRPG専門誌『LOGOUT』(アスキー)誌上で、『パラケルススの魔剣』の小説、コンピュータゲーム、テーブルトークRPGによるメディアミックス企画がスタートし、1994年にはコンピュータゲーム版、ノベライズ版、テーブルトークRPG『ゴーストハンターRPG』が発売された。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。