


『幻想水滸伝ティアクライス』(げんそうすいこでんティアクライス)は、コナミより2008年12月18日に発売されたニンテンドーDS用コンピュータRPG作品。キャッチコピーは「誰と組むか、信じるか。108の出会いと別れ、絆が織りなす物語『幻想水滸伝シリーズ』初のDS作品で、オンライン要素も導入された。『幻想水滸伝』から『幻想水滸伝V』の世界観とは異なり、新たな世界観で物語が展開する。これまでのシリーズの外伝ではなく、心機一転の新章となっている。前述のとおり旧作の世界観とは異なるもので、百万世界と呼ばれる世界が舞台。複数の世界が並列して存在しており、それぞれの世界は「トビラ」と「回廊」で繋がっているいわゆる並行世界を基礎としている。複数の世界に同じ名前・姿・性格の人物が存在することもある。各世界には共通してランブルタンブル族(通称「ランブル族」)と呼ばれ、珍しい商品を扱う行商種族が存在する。一般の人々には知られていないが「トビラ」を御する術を身に付けており、珍しい商品の中には「トビラ」を通って仕入れたものもあるらしい。なお、基本的に誰でも「トビラ」で別世界に行くことが出来るが、生まれ育った世界から他の世界に渡った場合は、出口として利用したトビラから入らなければ他の世界に行くことが出来ない。本作の百万世界は、『幻想水滸伝』シリーズで出てきた百万世界と同一のものである。無数にある百万世界の中には紋章がない世界も存在しており、本作はその紋章のない世界の1つである。ミッションはストーリー進行上発生するもので、達成しないとストーリーが進行しないものである。クエストはストーリーに直接関係がなく任意で受注するもので、大きく分けて主人公が挑戦するものと仲間を派遣するものの2種類が存在する。いずれもクリアすることでポッチやアイテムなどの報酬を受け取ることができ、クエストによっては新たな仲間が加入する場合もある。旧作ではキャラクター固有のものを鍛えて強化するものであったが(幻想水滸伝シリーズ#武器参照)、本作では武器を購入するシステムに変更されている。キャラクターごとに装備できる武器の系統は決まっているが、基本的にどの武器・系統を選択するかはプレイヤーの任意で、戦闘では各々が装備した武器を使用して戦う。旧作「紋章」に相当。星を宿す者のみが使用できる特殊な能力で、1つの書につき1つの星の印、その書が本来あった世界で同じ宿星の持っていた能力を得る。使用できる星の印の種類は個人ごとに異なる。1つの紋章で複数の魔法を使用する旧来のシステムではなく、1つの星の印が1つの魔法・効果を持つ。また、魔法ごとに使用回数が定められているのではなく、キャラクター固有のMPからそれぞれに定められたMPを消費して使用する。辺境のシトロ村の自警団に所属する主人公は、幼馴染のマリカ・ジェイル・リウ、兄貴と慕うディルクとともに、東の丘にもさもさ退治に出かける。東の丘で主人公は、谷が突然森に変わり、見覚えのない遺跡が現れるという不思議な光景を目にする。戸惑う主人公だったが、仲間たちはさも当たり前のように振舞う。もさもさ退治を続ける主人公たちは遺跡に踏み入り、強敵に追われて最上階に追いやられるが、主人公は一冊の古びた本を発見する。
出典:wikipedia
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