『ザ・ハングマン』はテレビドラマの題名。ここではテレビシリーズ全作のほか、テレビスペシャル、オリジナルビデオについても記述する。法の網の目を逃れ暗躍する悪人たちを、「ハングマン」が悪事を世間に暴く事で社会的に抹殺する。ハングマンとは、謎の人物「ゴッド」が作った「暗躍する悪人たちを法の下で処罰する人」のこと。組織のメンバーは指令を出すゴッド、指令を遂行するハングマン(4〜6人編成)からなる。この組織の存在はメンバー以外、誰も知らない。1980年11月、テレビ朝日系列で『ザ・ハングマン 燃える事件簿』が金曜夜21時枠で放映開始。当初の2クールの予定が好評を受け、2クール延長され、計1年間にわたる人気番組となった。以後、金曜夜21時枠に於いて1987年9月まで、計7作が製作された。
サブ タイトルの「燃える事件簿」は「ハングマン」の固有名詞が視聴者になじみが薄いために付加されたもので、人気の向上とともに外された。ハングマンを演じる俳優は黒沢年男(現:黒沢年雄)、名高達郎(現:名高達男)、山本陽子、佐藤浩市、渡辺徹、火野正平、植木等、山城新伍など、当時の主力俳優を擁していた。名高は全7作中5作に出演し、自身の代表作となっている。ゴッドは山村聡、フランキー堺、天知茂と、重鎮クラスの俳優を配していた。計7作のテレビ シリーズのほか、単発のテレビ スペシャル(1990年)、オリジナル ビデオ(1999年)が、それぞれ1本ずつ作られている。映画監督の三池崇史が本作品のほぼ全シリーズに助監督として関わっていたのは近年、広く知られるようになった。アメリカ映画『マトリックス』にも袁和平の助手として参加するなど、香港映画の武術指導者として活躍する林迪安は、第1シリーズに俳優(「ディオン・ラム」名義)としてレギュラー出演している。1980年11月14日から1981年11月6日にかけて、全51話が放送された。ハングマンのメンバーは警察組織に所属していた人間。ハングマンに加入する際、顔を変え、指紋を消し、戸籍を抹消している。サブ タイトルの表記等は公式サイト、公式ガイドブック、DVDの表記に準じる。平均視聴率 10.6%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)1982年6月4日から12月24日にかけて、全28話が放送された。ハングマンの組織は前作と同じだが、今回は戸籍と職業を持つ「生きた人間」となり、犯人の処刑場に、被害者の家族を招待するという趣向を取り入れる。サブ タイトルの表記等は公式サイト、公式ガイドブックの表記に準じる。平均視聴率 10.6%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)1983年7月29日から1984年2月10日にかけて、全26話が放送された。それまでのハングマンとは全く違う組織で、ハングマンは全員が同じ旅行代理店「アロハ ツーリスト」の店員。ゴッドは第1話のみの登場で、ハングマンへの指令は執事の園山が持って来る。ハングマンの報酬が、指令毎の変動制になった。「絆 FOREVER」作詞:森雪之丞、作曲:山本恭司、編曲・唄:BOWWOW(バップ)サブ タイトルの表記等は公式サイト、公式ガイドブックの表記に準じる。平均視聴率 10.7%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)1984年9月21日から1985年4月5日にかけて、金曜21時枠の同時ネット局では全25話が放送された。ゴッドが前作のE・Tをリーダーにして作った組織で、表の職業はタクシー会社「タイガーキャブ」。タクシー無線で、ハングマン出動の暗号「緊急指令トラトラトラ」が発令されると各車両は営業所に戻り、バックヤードの整備工場でロボットアームを使い、タクシー装備(ルーフの行灯やボディのタイガーキャブのロゴマーク)の撤去やナンバープレートの交換(緑ナンバー → 白ナンバー)および洗車が行われ一般車両として出動する。犯人が悪事を白状した後、「ギルティー(有罪)」と称し制裁を加える。第8話と第9話では、寺の行事で京都へ行っていたオショウに代わり、サファリの意向で前作に登場したマリアが協力した。第25話は2部構成のダブルハンギング2時間スペシャルで、第1部と第2部の間と本編終了後にメイキング映像やエンディングを担当しているKAJAが歌う「ありがたや節」のアレンジ ヴァージョンが公開された。その際のナレーションは小林克也が担当した。本作から、エンディング映像がパフォーマンス集団 劇男零心会のダンス プロモーションになっている。第10話では事件の関係者が零心会の新人という設定だったため、零心会のメンバーやエンディングを担当しているKAJAも本編に出演している。サブ タイトルの表記等は公式サイト、公式ガイドブックの表記に準じる。平均視聴率 13.3%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)1986年2月7日から8月22日にかけて、全27話が放送された。シリーズを通じ、唯一の女性リーダーである。ゴッドの代理人が、旧知のパピヨンをリーダーとした組織がハングマンである。本作はゴッドが登場せず、スポンサーとハングマンの連絡係を兼ねるマネージャーが登場している。パピヨンはクラブ「パピヨン」の元ママで、疑獄の証拠隠滅のために殺されかかっていたが、既に平凡な一主婦となっているため、ハングマンとしての任務中にも家事を気にするという演出が加えられた。アジトは生花店「緑美園」。ハンギングシーンには番組の視聴者参加企画も盛り込まれており、犯人が悪事を白状する姿を電波ジャックでテレビ中継し、その様子を公募で当選した実際の一般家庭や商店などで撮影するという趣向が用いられた(第9話のスペシャルでは政治評論家の竹村健一が特別出演している)。中継後は暗転し、ドレス姿のパピヨンが登場。手に持っている赤いバラに仕込んだ睡眠ガスで犯人を眠らせ、蝶のシルエットと「特急便」との文字があしらわれた段ボール箱に入れて警察署に送り届ける形式となった。本作以降、娯楽色を強化する方向に向い、初期のハードボイルド色の強い展開は廃され、コメディー色が極度に増した。ハングマンの衣装デザインはファッション デザイナーの芦田淳が担当、特に、パピヨンは作戦毎に様々な衣装をまとう姿が見られた。オープニング ナレーションは中山千夏が大阪弁で担当。中山は途中で、参議院議員選挙出馬のため降板。以降は春やすこが担当した。第9話は2時間スペシャルで、レギュラーメンバーに加え、マイト、タミー、オショウ、ヌンチャク、チャンプ、マリア、?女が登場した。サブ タイトルの表記等は公式サイト、公式ガイドブックの表記に準じる。平均視聴率 14.3%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)1987年2月20日から6月5日にかけて、全15話が放送された。ある日、海外より帰国した、フラッシュの元に「ハングマンを組織せよ」と「GOD」と名乗る者から、音声付のEメールが送られて来た。それを元に、フラッシュが人選し、同業者のカメラマンから腕の立つ者をスカウトして作った組織。アジトはゴッドが準備したフォトスタジオ「Studio Say Cheese」で、ゴッドからの指令はパソコン通信で送られて来る。今回の処刑方法は仲間のモルモット小父さんを実際に処刑(ギリギリ死なない程度に)し、それを見た犯人達を怯えさせ、悪事を白状するという趣向。招集の際はニーベルングの指環第1日「ワルキューレ」やベートーヴェンの「運命」などが店内に鳴り響き、店にいないメンバー宛には腕時計擬装の無線機に「集合せよ」の文字伝達がされる。オープニング ナレーションは小林克也が担当、当時の国勢調査の結果と世論をナレーションに含み、タイトル コールを英語で放った。
オープニングの前に設けられたハイライト シーンに代わり、モルモット役の稲川がその回のハンギングを体験する、本番前の打ち合わせの様子を描いたアバン タイトルに変更された。第7話は2時間スペシャルで、欠席のアンクルに代わり、マイトが登場。マイトの部下として、ヨガ、バニーも登場した。名高が自身のスキャンダルを理由に降板。急遽、路線変更され、次作『GOGO』に移行した。サブ タイトルの表記等は公式サイト、公式ガイドブックの表記に準じる。平均視聴率 10.2%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)1987年6月12日から9月25日にかけて、全16話が放送された。フラッシュの後任として、ダブルがリーダーとなる。前作で降板した、名高に代わり、渡辺徹のキャラクターを活かす方向で路線変更するが、視聴率は低迷。シリーズは継続する事なく終了した。当時の渡辺は榊原郁恵との婚約中であった事から、作中では婚約者がいるなど、ネタとして用いられた。当初は「ザ・ハングマン007」のタイトルで企画していたが、「007」は商標登録されていたため、急遽「GOGO」に変更された。本作のオープニングはダイジェストとなっており、ナレーションが無かった。テーマ曲は前作『ザ・ハングマン6』から変更していない。第1話のアバン タイトルでは、渡辺と稲川が主役の座を賭け、スタジオの内外を走って競争するという演出がなされた結果、渡辺が勝った事で主役となり、稲川はモルモット小父さんのまま、保留となった。サブ タイトルの表記等は公式サイト、公式ガイドブックの表記に準じる。ちなみに、全て当時上映されていた映画、放映されていたドラマなどなどの題名をもじっている。平均視聴率 9.4%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)1990年5月22日、火曜ミステリー劇場で放送した。ハングマンのメンバー全員が女性という、当時の世相を反映させた設定。『ハングマンV』を基本としているが、テレビ シリーズの続編ではない。視聴率は12.1%。1999年4月3日にABC / 朝日放送の「おひるのワイド120」で関西ローカルで初放映、関東地区では1999年9月11日 土曜日の深夜にテレビ朝日にて放送。 関西ローカルのテレビ放映後の1999年 5月にバップより、テレビ放映の完全版(ノーカット版)をオリジナルビデオとして発売した。過去のテレビ シリーズとの関連性は無く、製作プロダクションの創英舎が参加している。ザ・ハングマンの系譜を継ぐ作品としての最後の作品となる。脚本監督助監督脚本監督脚本監督脚本監督脚本監督脚本監督 脚本監督系列は、放送当時の系列。情報は、2008年1月現在。2004年、ジェネオンエンタテインメントより、シリーズ第1作が全話 DVD化され、3巻のBOXに分け販売した。後続のシリーズも順次 DVD化されるとアナウンスされたが、中断している。
『4』『V』『6』の2時間スペシャル 3本がそれぞれ、1999年のオリジナル ビデオの発売に合わせ、ビデオ ソフト化されているが、現在は廃盤。
出典:wikipedia
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