時間割(じかんわり)とは、一日の授業や作業を時間区分に割りふること、またそれを表にしたもの、タイムテーブルという。学校教育の分野においては時間<月曜日の1限、木曜の5限など>と空間<授業など行う教員、授業に参加する生徒、実施する場所(教室・体育館・理科室など)>の都合を調整し割り当てていくことで、指導要領の授業時数・単位が履修でき、学校業務を適切に運用するための概念である。時間割は一般的に次のようなルールに基づき運用される。原理・法則として下記のことが挙げられる。曜日固定方式は一般に広く知られている時間割の方式である。1週間をいくつかの授業時間(単位時間)に分け、それぞれの時間に対して1つの教科等を割り振る。例えば「火曜日の1時間目は体育、2時間目は音楽、…」という具合である。曜日ごとに時間割が定められているため、一度決まってしまえばパターン化されるため、臨時に時間割が変更されることがない限り、混乱が生じることはないとされる。祝日法改正によって生じたハッピーマンデー制度により、月・金など特定の曜日の授業実施が滞り、授業時間が不足するという問題がある。対策として別の曜日の日に振り返るなど(例:月曜日が祝日の場合、火曜に月曜の時間割を代入して実施。)巻紙方式(テープスライド方式、スライドテープ方式)は、授業科目と番号を対応させる様式の時間割表を用いて管理する時間割の方式である。実際に生徒に配布される時間割表が一本の巻紙(テープ)上に科目を配置したような様式であり、順番にスライドさせるように開講されるためこのように呼ばれる。時間割表はおよそ30前後の授業番号枠で構成されたリスト形式であり、「1年1組の1番は音楽、2番は体育……30番は美術」のように番号と教科を対応させる形で編成される。特定曜日が休みになることによる授業進度の偏りが生じない利点はあるが、曜日固定方式の場合「木6」と「金1」などの設定が可能なのに対し、同じ教科が近い番号に割当てられると同日に同じ科目が二度開講されるという事態が発生するので、そのようなことのないよう同じ教科は6ないし7以上の距離をおくという配慮が必要で時間割編成の制約が多くなる。連続で実施するはずの家庭科が昼休みをまたぐなどの不都合や、非常勤講師など先生の都合を考慮できない、毎日組み合わせが異なるためいちいち時間割を確認してから生活しなくてはならず不便など問題も少なくない。このような方式を採用している学校は、仙台の一部の中学など極めてまれである。学校教育の根幹を支えるものが<時間割>であり、それをきちんと作成・運用させなければ学校教育が成り立たなくなるので責任重大であるが、大変やりがいのある作業でもあるだろう。近年、複数のクラスの合同授業や少人数習熟度別クラス編成など、授業形態が多様化するとともに、時間割の編成は複雑化してきた。また、学習指導要領の改定により総合的な学習の時間が導入されるなどとともに、必修教科の時数が削減されるようになってきた。学校では1年間を35週間で計算するため、各教科等の年間配当時数は35の倍数であることが基本とされていたが、この削減にともない、35の倍数とする基本が崩れてきた。その対策とし、単位数を2.5などとして同じ時間(たとえば、火曜1限の1-7)に「音/体/美/体」とか「社/体」など隔週あるいは月に1回のみの授業など、週替わりのコマをもうけたり<年間一貫の時間割>、年度内に時間割を何度も改定し授業時間数を満たす方法(例:6月までは音楽が週2時間。9月までは美術が週2時間。11月からは体育が週3時間など、週あたりの時間数を変更し、1年を通じて時間数2.5が満たせる。)がある。ただし後者の方式だと、たとえば3年1~5組の社会を担当している教員が、週2時間のときは2*5クラス=10時間なのに対し、週3時間のときは3*5クラス=15時間となり、時期によって忙しいときと、空き時間だらけの時期が生ずるという問題も起こっている。いわゆる「選択科目」が多数設定される場合、該当科目の担当教員全員が授業可能な時間帯を選んでコマを配置する必要がある。ほぼ全ての大学やごく一部の高等学校(総合高校や単位制による高校)の中には、学校が全学生・生徒の時間割を指定せず、学生・生徒が学校が提示した授業の開講スケジュールを元に時間割の作成を任せているところもある。この方法では、学生・生徒は学校から事前に配布されたシラバスと開講スケジュール表を参照し、学習指導要領や学校の履修規定に従って履修する科目を選んで時間割を作成する。ただし、一部必修とされる授業では人数の都合で、複数コマ開講されても、時間が指定されて受講させられる場合があり、この場合は学校側が一部時間割を作成していると受け取る事もできる。結局時間割作成に手間を要するのはもちろんのことであるが、その手間を負担するのが教師ではなく学生・生徒である点が、この方法の大きな特徴である。この方法は、学生・生徒にとっては履修したい科目を自由に選べる利点があるが、履修したい科目の開講が希望の時間でなかったり、必修科目と同じ時間にあるために履修できなかったりすることもある。教師にとっては、自らが担当する科目と他の必修科目との競合や、授業をする教室の確保、校務分掌の時間の確保など、いくつかの配慮を要する必要はあるものの、自ら担当授業の時間割を設定することが可能である。ただし、これに先立ってシラバスの準備が必要となる。
出典:wikipedia
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