タイのカトリックではタイにおけるローマ・カトリック教会について記述する。2003年の時点ではタイにおけるカトリック信者は、278,000人いると見られており、総人口の0.44%にすぎない。また、信者もタイ族よりも、ヴェトナム系住民や山岳民族、華僑などに圧倒的に多く、偏りがある。タイにおけるカトリックの歴史は1513年、アユタヤにポルトガル人が上陸したことに始まる。アユタヤ王朝の王ナーラーイ王時代には、フランスがカトリックを利用してタイの属国化を図ろうしたため、フランスからの宣教師の数が圧倒的に多くなった。この後も、タイ国内ではフランス出身の宣教師が幅を利かすことになる。ナーラーイ王の死後、宣教師が虐殺され、一時カトリックの活動は衰退したが、チャクリー王朝に入ると徐々に禁教傾向が緩和され、ラーマ3世(モンクット王)の時代には布教がほぼ完全に許された。このころ技術を持った多数の宣教師がタイ国内に送り込まれ、タイ国内の技術向上に大きな役割を果たした。彼ら宣教師の多くは医療に従事し"モー"(お医者様)とよばれ民衆に親しまれた。1984年にはローマ教皇・ヨハネ・パウロ2世がタイを訪問している。1940年、当時の首相であったピブーンソンクラームはラッタニヨム(愛国信条)によって国内のタイ国籍保有者を「純粋な」タイ人にするためにタイ国籍保有者に仏教徒となることを義務づけた。同年、ムックダーハーン県では地元警察当局が2人のシスターと5人の村人に仏教への改宗を要求、7人はこれを拒否し結局銃殺された。この事件はその後長い間忘れられていたが、1980年代に行われたカトリック史発掘運動で注目され、1989年にはローマ教皇によって殉教者に認定された。現在、この殉教場所では奇跡が相次いで起こったこともあって、殉教者センターが開設された。1965年バンコク大司教区開設。
出典:wikipedia
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