バラバラ殺人(バラバラさつじん)は、死体を部位により分割したり、分割した死体の一部を圧壊する、殺人と死体損壊の一般的呼称であり、動機によっては猟奇殺人に分類されることがある。殺害後に死体を分割する事件が多いとされる。死体を分割し、運搬する作業には相当の時間と労力を要するが、それにもかかわらず分割するのは、犯行を隠蔽する目的がある他、中には相手に対する憎しみにより、死体をバラバラにすることもある(練馬一家5人殺害事件など)。また、食人のために死体を分割するケースもある(東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件など)。欧米では、バラバラ殺人は精神異常者の快楽殺人とみなされるケースが多い。被害者の身元が判明すると、犯人が容易に想像されてしまうからだとする考え方もある。裏を返せば、死体の身元を特定することで犯人の特定・逮捕は容易ともいえる。怨恨、食人目的のケース以外でのバラバラ殺人の犯行パターンは、大きく 「廃棄・隠蔽型」「公開・挑戦型」「制裁・見せしめ型」 の3つに分けられる。日本の刑法上、死体を分割することは死体損壊罪(3年以下の懲役)であるとともに、死体遺棄罪(3年以下の懲役)も適用される。すなわち、バラバラ殺人は殺人事件であるとともに死体損壊・遺棄事件でもあり、警察の発表では「殺人・死体損壊事件」となる。日本におけるバラバラ殺人の嚆矢は、1919年に発生した鈴弁殺し事件である。東大農学部卒の農商務省技師が、株式投資の失敗による借金を返済するため、外米商に特別待遇すると嘘をついて現金を要求していたが、特別待遇を執拗に迫られたのでバットで撲殺。金のこぎりで遺体をバラバラに切断してトランクに詰め、信濃川に流した事件で、犯人は後に死刑となった。「バラバラ殺人」という言葉が使われた最初の事件は、1932年に発生した玉の井バラバラ殺人事件である。同事件の報道で初めてマスコミ(東京朝日新聞)によって用いられ、その語感から状況が想像しやすいことや、名称としてインパクトがあることから、以降も一般的に用いられるようになった。1994年4月23日に東京都三鷹市で発生した井の頭公園バラバラ殺人事件は、被害者の身元を特定されにくくした点で特異であった。公園のゴミ箱から発見された遺体は、頭部がなく27個の部品に均一に切断され、指紋は削り取られ、血液も完全に抜かれていた。2009年、未解決のまま公訴時効を迎えた。また1994年は、バラバラ殺人事件がこの井の頭公園事件の他に、福岡美容師バラバラ殺人事件など年間十数件と多発した。2006年12月15日に新宿駅近くの路上で不動産投資信託会社社員の男性の胴体部分が発見されたのを始め、バラバラ殺人事件が発生している。
出典:wikipedia
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