アーノルド・ミンデル(Arnold Mindell、1940年 - )は、プロセス指向心理学、プロセスワークの主な創始者の一人。アメリカ合衆国はマサチューセッツ工科大学で物理学を学び、スイスのチューリッヒにあるユング研究所で分析心理学を学び、ユング派分析家となる。身体の体験、特に身体症状が夢に反映されるという点に魅了され、独自の研究を始める。1982年の初めての著書「ドリームボディ --- 自己(セルフ)を明らかにする身体」(日本語版の出版年は2002年)によって身体に夢と同じ象徴的なパターンをもった「プロセス」が起こることそしてその「プロセス」を扱う方法を発表、またその「プロセス」の意味に「気づく」ことが大事であると考えた。また、その夢や身体症状といった「プロセス」を作り出している根源を「ドリームボディ」と呼んだ。(後に「ドリームボディ」は「ドリーミング」を経て、「ドリームランド」のレベルと「エッセンス」のレベルに分けて考えられるようになる。初期の「ドリームボディ」は現在の「Big U(You) ビッグ・ユー」のコンセプトに比較的近い。)その後、彼は人間関係においても、「ダブルシグナル」と呼ばれる無意識的コミュニケーションなどを通して起っている「プロセス」を扱う方法を発見、人間関係の問題も取り扱うようになる。さらに彼の関係性への興味は、米国のユダヤ人の家庭に生まれ、当時、社会的な葛藤の多かった、被差別体験をしやすい生い立ちからの気づきもあり、大きなグループでの葛藤の研究へと発展して行った。彼は、グループにおいては、「プロセス」が「ロール(役目、役割や立場)」によって個人と同様に「シグナル」として現れて来ることを見出し、またそのグループの行動に影響を与えているがその場で明確には意識されていない「ゴーストロール(幽霊のような見えないロール)」も含め、その場において姿を現そうとしている全ての「ロール」に気づくことが大事であるとした。また、その場に起ってくる、(内面的なものも含め)全てのロールを等しく大事にする「ディープ=デモクラシー(深層民主主義)」の態度が大事であると考えた。身体症状と夢との関連性を見つけたところから始まった研究は、シャーマニズム、老子の思想や禅、易経、量子力学、コミュニケーション理論などの様々な研究から、またガンディーやマーティン・ルーサー・キング牧師などの市民社会運動などの考え方や活動からも大きな影響を受けた。 夢の理論を発展させることにより個人の問題への取り組みや自己成長だけでなく、関係性のワーク、家族やグループとの取り組み、ムーブメントを使ったワーク、アートを使った取り組み、意識変容状態や極端な意識状態など、広大な範囲をカバーしつつ、統一された視点も提示してきた。最近では、パートナーのエイミー・ミンデルとともに、米国オレゴン州を中心として、コーマワーク(臨死状態・植物状態・昏睡状態の人とコミュニケーションの可能性に取り組み、時には内的旅をサポートする為の技術)や、グループの葛藤解決(コンフリクト・レゾリューション)の色の強いワールドワークやオープンフォーラム、タウンミーティング等にも力を入れ、臨床を続ける一方で、教育とワークと研究のため世界中を飛び回っている。
出典:wikipedia
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