『ファイナルファンタジー』(、英名:)は、2001年に公開された世界初のフル3DCGによるSF映画。ビデオゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズの生みの親、坂口博信が手掛けた初の映画作品で、坂口が率いるスクウェア(現スクウェア・エニックス)とハリウッドスタッフが手を組み、製作費総額167億円(技術開発費込み)をかけて製作された。『ファイナルファンタジー』のイメージ作品として、ガイア理論をテーマに描かれた。2001年度文化庁メディア芸術祭において審査委員会特別賞を受賞。2016年7月9日にFFシリーズとして2作目となる映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』(キングスグレイブ ファイナルファンタジー フィフティーン)が劇場公開されたが、同じシリーズであるという点以外、関連性はない。こちらは『ファイナルファンタジーXV』のゲームの開発チーム制作によるフルCG長編映像作品である。2001年6月に公開された米国では、不入りのために公開は数日から数週間で打ち切られた。制作費1億3700万ドル(157億円)に対して全米での興行収入は3200万ドルであり、これは興行として見た場合、完全な大失敗である。最終的な赤字額は『天国の門』や『インチョン!』を上回る約5190万ドルに上った。この記録的大不振は、ギネスブックにも載ってしまうほどであった(実際は本作の6年前に公開された『カットスロート・アイランド』が約1億ドルの赤字であるため、ギネス記録そのものという扱いではない。赤字映画の一覧参照)。米国から3か月遅れで公開された日本においても、など、事前の広報活動に失敗しており、米国同様に早々と打ち切られた。監督の坂口は「せっかくの映像美も字幕のせいで十分に堪能できず吹き替えを上映しなかったことが失敗のひとつ」だと語っている。これによりスクウェアは130億円もの特別損失を計上し、経理面で窮地に陥った。そのために映画事業からは撤退、他にもテレビアニメ『』の打ち切りを余儀なくされた。さらにはソニー・コンピュータエンタテインメントなどからの資本参加を余儀なくされる事態になった。なお、2005年に発売された映像作品『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』では映画館での商業上映を行わずにDVDなどメディア媒体での販売に絞った結果、全世界累計出荷本数は360万枚とビデオストレート作品としては異例の記録を樹立した。後に海外で製作発売されたFPS系アクションRPG『Mass Effect』の第3作でアートディレクターを務めたDerek Wattsが海外マガジンのインタビューにて、「『Mass Effect』は坂口が監督したCG映画『Final Fantasy: The Spirits Within』に多大なインスピレーションを受けており、実際にGUIやNormandy号のデザインも映画を参考にしていた」と語った。Wattsは今でも開発チーム内で映画の内容を確認することがあるとのことである。西暦2065年の地球。かつて隕石とともに現れた謎の侵略者ファントムの襲来を受け、人類に未曾有の危機が訪れていた。どんな物質も透過して進み、あらゆる武器が効かず、触れただけで命を奪う無敵の存在達に、残った人類はバリアシティに暮らしながら、生命力を兵器に転用し、わずかな抵抗を続けていた。そんな中、老科学者のシドと女性科学者アキはファントムを無力化させる融和波動を発見、これをもつ8つの生命体を探して人類を救おうとしていた。一方で政府は最終兵器を用い、ファントムの本拠、隕石を叩いて一気に戦争を終結させ地球を守ろうと計画を進めていた。やがて知る驚くべきファントムの正体と生命波動の関係。果たして地球の運命は……。声優は(オリジナル版 / DVD版での吹き替え)の順公開直前には日本テレビの夕方に特番が組まれるなど宣伝に力が入れられたが、地上波で初放送されたのは4年後(2005年)のクリスマスイブの深夜だった。主題歌はカットされた。その後はテレビ北海道(2007年5月12日深夜)などで放送された。NHK BSハイビジョンやアニマックス(2011年12月25日)などで放送された。日本での公開当時は英語音声・日本語字幕による字幕スーパー版のみの公開だったが、のちに発売されたDVD版には吹き替えが存在する。DVD版には同作登場人物が「スリラー」(マイケル・ジャクソン)のダンスを踊るといったおまけも収録されている。映画公開と同時期に、この映画をノベライズしたものが角川書店より出版された。著者はディーン・ウエスレー・スミス () 、訳者は大森望。ストーリーの流れは基本的に映画と同一だが、小説版は世界設定やアキの内面描写などを細かく描いており、実際の映画本編よりもストーリー内容が掴みやすくなっている。なお、『evolution』は内容が一部カットされている。
出典:wikipedia
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