LIVE-GYM(ライブ・ジム)は、日本の音楽ユニット、B'zのライブの呼称。この項目では『LIVE-GYM』はじめB'zのコンサート・ライブ全般について記述している。1989年6月1日、初の単独公演『"B'z LIVE-GYM #00 "OFF THE ROCK"』を開催して以降、ほぼ毎年行っている活動である。メンバーは「B'zとして変わらずやってる活動は、曲を創って、リリースして、ライブをすること」と語るほど、B'zの活動の中でも重要な位置付けにされている。以後、新たな試みも積極的に取り入れながら継続してライブを開催し、『LIVE-GYM』『SHOWCASE』と名の付くライブ(後述の#ライブの種類を参照)だけでも、日本国内外で900回を超える公演数を行ってきている(2015年末時点)。B'zは1988年9月21日にアルバム『B'z』、シングル「だからその手を離して」の同時リリースでデビューしているが、初めてLIVE-GYMが開催されたのはデビューから約9か月後の1989年6月である。デビュー直後からライブを行わなかった事について「しっかりと準備をして、僕らのサウンドだけでライブを見せたかったので、アルバムを2枚作ってからライブをやりたかった。」(松本孝弘)と述べている。実際、1989年5月リリースの『OFF THE LOCK』リリース後に最初のLIVE-GYMが開催された。ライブもホールからアリーナ、ドーム、スタジアムまで日本国内の様々な会場で開催しており、海外公演も行っている。また、不定期的に音楽イベントへ出演する機会もある。そんなライブのリハーサルに関して、以前はライブ開催の2ヶ月前には完全に完成して稽古に入らないと不安になっていた時期があったという。「よく、『本番1週間前になってもセトリ(セットリスト)が出来ていない』というのを聞きますけど、そういうことができる方たちは本当に才能があるんだと思います。僕らだったら無理。公演を中止しますね」(松本)、「選曲を2週間前までに完璧に決めてリハーサルしないと不安になるんですよ。昔はマネージャーに『まだ公演に2週間もあるのに、練習しすぎて飽きてくるんじゃないの?』って指摘されるぐらいでしたから。さすがに最近はそこまでいかなくなりましたけど」(稲葉浩志)と述べている。敢行されたライブは映像作品化されることがある。当初は積極的にリリースするというわけではなかったが、2008年以降から過去のライブの映像化も含めて発売機会が増えている。発売されたライブ映像作品は総じて高水準の売上を記録しており、そのうち5本がリリースされた年のオリコン年間音楽ビデオ(VHS/DVD/Blu-ray Disc)チャートで1位を獲得している。また2007年までの全作品が年間ランキング10位以内にランクインしており、2007年までの作品はすべて売上枚数20万枚を超えている。元々、ビーイング所属のアーティストのツアータイトルには「LIVE ○○」とつける慣例があった。B'zのメンバーがツアータイトルを考える際、「ライブは体を動かすから、体育会系みたいなもの → 体育をする為の施設 = 体育館」という意味で、体育館の英語表記「gymnasium(ジムナジウム)」の略称から『LIVE-GYM』となった。あくまでツアータイトルの名称であるためメンバーはインタビュー等の際には「ライブ」や「コンサート」という言葉を使用する場合が多い。これまでに、メンバーがラジオパーソナリティを務めた『B'z WAVE-GYM』(東海ラジオ)やファンクラブイベントでの未発表ビデオ上映会『VIDEO-GYM』があり、これらの名称は『LIVE-GYM』にちなんで名づけられた。開演して数曲演奏した後、MCの最初に稲葉が「B'zの…LIVE-GYMにようこそー!」と叫び(「B'zの…」を何度か繰り返したり、演出などがある場合もある)、ライブの最後には、稲葉の「せーの!」の掛け声と共に、客とバンドメンバー共に皆で「おつかれー!」と叫ぶのが恒例となっている。90年代に定番化した。『SHOWCASE』公演の場合は、「B'zの…SHOWCASEにようこそ!」と叫ぶ。B'zのライブは人気があり、高い支持を集めている。1998年の『"B'z LIVE-GYM '98 "SURVIVE"』ホール公演からは、公演地在住の方々へライブを見せたいという思いで、B'z Party(ファンクラブ)会員優先予約を行わずに一般発売が行われていたが、この方法でチケットを発売したところ地元のファンクラブ会員がチケットを入手出来ないなどの不公平が生じたため、後のホール公演ではファンクラブ会員優先予約で先行販売することが多くなった。そのため、一般発売せずに席が埋まってしまうこともある(メンバーは「できればファン以外の方にも来てもらいたいが、現実的にはなかなか難しい」と述べている)。2013年の『"B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-"』ホール公演は、一般発売枠も設けられていた。B'zのライブツアーは年々大きな会場で開催するツアーが増えていったが、松本によると「大きなスタジアムばかりでやっていると、小さいところのやり方を忘れてしまう」「少ない人数の観客を喜ばせることは、大きな会場より簡単というわけではない。ギターのミストーン一つでも小さい会場だとあからさまに判る。どういう曲順が良いかも会場によって違う。(大きな会場と小さい会場とでは)別次元のもの。」であり、『"B'z LIVE-GYM '98 "SURVIVE"』の頃からアリーナやドーム公演の前後などに、地方でのホール公演を積極的に開催するようになった。また、比較的コンサートが開かれることが少ない地域でもライブを行っており、2013年のインタビューでも「今後もまだ行ったことのない場所でライブをやっていきたい」(松本)と発言している。毎回『LIVE-GYM』の終演後に客出し曲(EDSE / エンディング・エスイー)としてB'zの楽曲を会場に流しているが、2000年以降は未発表曲を流す場合もある。メンバー曰く「ファンサービスも兼ねている」とのこと。この未発表曲は、ライブ後に発売されるシングルの2nd beatや3rd beat、または次作のアルバムに収録される。EDSEがライブで演奏される事は少ない(現時点では「New Message」と「君を気にしない日など」のみ)。2010年以降のライブからは「ひとりじゃないから -Theme Of LIVE-GYM-」を流している。2010年にB'zの公式サイトで、『LIVE-GYM』のテーマソングとして楽曲「ひとりじゃないから -Theme Of LIVE-GYM-」が発表された。発表以降のライブのエンディングには、この楽曲が流れると歌いだす観客も少なくない。この楽曲が製作されたきっかけは、稲葉がロサンゼルスのスポーツパブでサッカーの試合を見ていた際に流れてきた歌が気になり「この曲はどういうときに歌うのか」と尋ねると、「ピンチになった時とかにみんなで歌い出したり、勝った時に歌ったりとか自然発生的に湧いてくる」という話を聞き、B'zでもこういう歌を作りたいと思うようになったという。その後松本と相談し「みんなから自然と出てくるようなテーマソングになればいいな」という思いを込めて制作された。B'zのライブには、『アルバムツアー』と『Pleasureツアー』『SHOWCASE 』の3種類がある。ライブ開催前後に発売された最新オリジナル・アルバムからの楽曲がメインのセットリストになっているライブツアーのことを指す。ツアータイトルは概ねそのアルバム名、またはアルバム名にちなんだものになっている。LIVE-GYMには、アルバムツアーとは別に『Pleasure』と冠したライブツアーがある。これまで1991年、1992年、1993年、1995年、1997年、2000年、2003年、2008年、2013年に開催された。発端は、1991年に行われた『"B'z LIVE-GYM Pleasure'91"』ツアーであった。このツアーは「今まではアルバムの曲を中心にツアーを行ってきたが、今まで発表したすべての楽曲を一度見直し、今まで演奏しなかった曲なども披露しよう」という思いから、「その時々の集大成ライブ」のコンセプトで行われた。最初の時点ではシリーズ化するつもりは無かったが、このツアーが好評であったためシリーズ化された。その後、デビュー15周年となる2003年の『"B'z LIVE-GYM The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!"』ツアーで、Pleasureシリーズを一旦終了することになった。その理由として「シングル曲も多くなりニュー・アルバムの曲とシングル曲の比重が半々くらいになってきているので、ツアーの度にPleasureシリーズみたいだねと言われる。それならば『Pleasure』と銘打たなくても毎回新しいツアーでもいいんじゃないか」としている(後のインタビューでは「封印したのは『Pleasure』という冠が重荷になってしまったから」と述べている)。一方で、「『Pleasure』の名前を使用しなくなるというだけで、このツアーと同じようなコンセプトのツアーを行わなくなるわけではない」としていた。そして、2008年9月にはデビュー20周年を記念して『"B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-"』ツアーとして『Pleasure』公演が復活することになった。この復活について「20周年ってことでね。」(松本)、「(Pleasureを封印してからの)この5年間で(ライブの)定番曲ではなかった曲達にもスポットを当てられるようになったんです。一方で、逆に昔のメジャーな曲をやらなくなっているのも多いので、今だと『Pleasure』をちょうどいい感じで出来そうな気がします」(稲葉)とコメントしている。デビュー25周年となる2013年には『"B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-"』として5年ぶりに開催した。このツアーのMCでは「(Pleasureツアーは)5年毎に開催するのが暗黙の了解となってきている」と述べている。1992年以降の『Pleasure』シリーズにはサブタイトルが付いており、そのツアーで披露される曲名になっている(1995年を除く)。B'zには「Pleasure ○○ 〜人生の快楽〜」(○○には年代が入る)という楽曲があり、『Pleasure』シリーズで多く演奏されている。公演される年ごとに歌詞の一部が変更されているが、それぞれの歌詞は時系列順に物語が展開している。『SHOWCASE』(ショーケース)とは、B'zが開催する比較的小規模なライブの呼称。『LIVE-GYM』と分けられている。基本的にはLIVE-GYM開催の数日前にシークレットライブとして行われる。これは、実際に観客を入れた公開リハーサルを兼ねており、選曲や構成、アレンジなどの最終チェックが行われている。『SHOWCASE』は開催される地域の新聞広告やラジオでしか告知されず、またライブハウスもしくはホールという規模の小さい会場で行われるためチケット入手が非常に困難となる。SHOWCASEには『"B'z In Your Town"』とタイトルの付くツアーがある。2007年と2009年に開催された。「地元のファンにも優先的にB'zのライブに来てもらう」というコンセプトのツアーとなっており、ツアーではイベントで演奏される曲以外は長い間演奏されていなかったアルバム曲や2nd beatなどのコアな楽曲が選曲される傾向があり、ヒット曲・人気曲で構成される『Pleasure』ツアーとは正反対の性質を持っている。2007年夏に初の複数会場での『SHOWCASE』(『"B'z SHOWCASE 2007 -19-"』)が全国6都市のZeppで行われた。この時は『LIVE-GYM』を控えていたという訳ではなかった。その後、会場がホールに変わり『"B'z SHOWCASE 2007 -B'z In Your Town-"』が行われた。元々2007年は「(楽曲製作に専念する為)ツアーは無し」と明言していたが、『SUMMER SONIC 07』へ出演するためのリハーサルも兼ねてメンバーが「ライブをやりたい」と提案したことによる。2009年にも『"B'z SHOWCASE 2009 -B'z In Your Town-"』を開催し、その後『SUMMER SONIC 09』に出演した。2009年のSHOWCASEツアーは、2007年に開催した際のチケットの転売・ネットオークション出品などの問題があったため、SHOWCASEとしては初めてオフィシャルサイトで事前にツアースケジュールが告知され、クレジットカード決済での購入限定や当日の身分証明確認などの措置がとられた。そして、2009年発行の会報誌内で『"B'z In Your Town"』をシリーズ化することが宣言された。『LIVE-GYM』が開催された会場が、こけら落しもしくは音楽イベント初開催となるケースがある。『LIVE-GYM』と冠されてはいないが、B'zのライブがこけら落しになった会場には以下のものがある。本節では、『LIVE-GYM』『SHOWCASE』という名前が冠されていないライブについても、B'zが出演した特記事項のある公演ならば記述している。活動初期はキャンペーン活動を兼ねて多くの音楽イベントに参加しているため、すべての公演を記述しているわけではない。
出典:wikipedia
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