『鉄人28号』(てつじんにじゅうはちごう)は、横山光輝の漫画作品及び同作を原作としたラジオドラマ、特撮テレビドラマ、テレビアニメ、特撮映画、劇場版アニメ、舞台演劇、PlayStation 2用テレビゲームの作品名、並びに作品内に登場する架空のロボットの名称である。また、これらの作品中で使用された主題歌(アニメ化作品の主題歌は作詞・作曲:三木鶏郎)の曲名でもある。海外名はGigantor(ジャイガンター)。太平洋戦争末期に大日本帝国陸軍が起死回生の秘密兵器として開発していた巨大ロボット「鉄人28号」。この鉄人が戦後に現れた。鉄人を自由に操れる小型操縦器(リモコン)を巡って悪漢、犯罪組織にスパイ団までもが入り乱れる争奪戦に、主人公の少年探偵・金田正太郎も巻き込まれる。数々の苦難の末に鉄人を手に入れた正太郎は、今度は鉄人28号の力で次々と現れる犯罪者や怪ロボットを倒して平和を守るために活躍する。漫画連載と同時代の昭和30年代(1955年 - 1964年)の日本を舞台に、リモコンの保持者次第で善にも悪にもなるロボットを巡り、少年探偵と悪人たちの攻防を描く物語。リメイクを繰り返し、何度も映像化された人気作品である。『マジンガーZ』を初めとする多くの作品に強い影響を与えている。本来は少年探偵ものであったが、鉄人編が好評を博したため、ロボットものへと方針が変更されたとされる。また、サンケイ新聞記者として工業関係の取材経験のあった横山は、「最初は大きくしかできず、それから小さくなる」と考え、手塚治虫の『鉄腕アトム』を意識して鉄人28号を大型ロボットにしたとも語っていた。鉄人28号、ブラックオックスについては独立項目を、それ以外のロボットについては鉄人28号の登場ロボットを参照。マンガにおける開発計画には、連載版とカッパコミックス版の二種類が存在する。太平洋戦争時、日本軍が進めた軍用ロボット開発計画。岐阜県乗鞍岳山中の地下に建造された研究所で、敷島博士を中心とした開発陣により研究が進められていた。等身大のロボット、1号から26号の開発には成功するものの、それらは銃撃に対する装甲防御が不十分な未完成品だった。実際、耐弾実験の際に頭部を破壊されて機能を失ってしまい、敷島博士を失望させている。その後、敷島博士はこれまでの失敗を踏まえて設計を大幅に変更、巨人型ロボット27号の開発を進めた。27号は一定の成功を収めたものの、実用機とするまでに至らなかった。27号の成功を活かして建造されたのが28号なのだが、戦時中に建造された機体(便宜上、1号機とする)のスタイルは27号とまったく同じだった。完成した28号の起動実験が行われるが失敗、機体は爆散してしまう。その後、戦況の悪化に伴い軍は鉄人計画の放棄を決定、敷島博士たち技術者陣は南方の孤島に設けられた、秘密の特攻兵器研究所へ移動することになる。戦争末期、孤島研究所の存在を察知した米海軍による空襲が行われ(空母艦載機を用いている描写がある)研究所は全滅。辛うじて生き残った敷島博士は日本の降伏を知らず、長年に亘り助けてくれた原住民のもとで暮らしていた。10年後にインドへ渡り、そこで終戦と日本を騒がせている鉄人事件を知って帰国した、と本人が家族と正太郎に語っている。しかし敷島博士以外にも生き残り、内地へ帰還を果たした技術者がいた。それが改設計28号を建造した「白覆面の男」である。根拠は、敷島博士による「鉄人の作り方は旧研究所員でなくては分からないはずだ」との発言である。本編中、市街地で暴れる27号(このときは28号と思われていた)を目にした敷島博士は「28号にしてはおかしい」とつぶやき、乗鞍岳の研究所内で暴走する28号を目撃した際には、居合わせた正太郎たちに「あれが本物の28号だ」と言って聞かせるという演出がある。以上のことから、以下のことが推察できる。太平洋戦争末期、日本軍が起死回生を目論んで構想したロボット兵器開発計画。南方の島の地下に偽装した秘密研究所を作り、敷島博士等の日本の科学者や技術者を総動員して開発を始めたが、完成前に事態を察知したアメリカ軍の爆撃を受け、計画は灰燼に帰したはずだった。しかし計画の主任で正太郎の父である金田博士が、同様に南方での爆撃を生き残り、鉄人28号の完成をあきらめきれずに、戦後に敷島と共に鉄人28号を誕生させた。アニメ第4作でもこのストーリーを採り、鉄人28号は金田博士が南方の島で完成させた事になっている。計画では人員不足を補う事、弾丸等の補給が無くても破壊活動を継続させる能力がある事、多少の破損でも戦闘行動を継続できる事等が伺われるが、有用性については謎のままである。アニメ第4作では、巨大砲弾にて巨大なロボット兵を敵国に送り込み破壊の限りを尽くさせる「鉄人第一計画」、死した兵士の肉体を甦生させ強靭な肉体を持った兵士に作り替える、あるいは人工知能を搭載して鉄人を制御する「鉄人第二計画」が存在した。またこれに付随して、鉄人自体に新元素バギュームを使用した爆弾、太陽爆弾を埋め込み敵地を破壊せしめる事を考案されたが、計画責任者である金田博士には却下された。しかし、実際にはビッグファイア博士による独断で、鉄人の心臓部に太陽爆弾が埋め込まれていた。日本軍や戦後の政府関係者は鉄人に太陽爆弾が内蔵された事実を知っていたようである。2005年11月より「巨匠・横山光輝『鉄人28号』執筆50周年記念」プロジェクトとして潮出版社と光プロダクションの共同企画の元、発刊された。横山の元アシスタントとコンピュータによる最新技術で痛んでいた原画を復元し、コミックス未収録の読み切り8本を加えて発刊された。2007年9月に全24巻で完結。★は読みきり作品。1959年8月31日 - 1960年4月29日、ニッポン放送にて放送。あみ印食品工業の1社協賛番組。1978年11月23日 - 12月22日、ニッポン放送「キリンラジオ劇場」にて放送。主役の正太郎役の高橋和枝を初めとして、主要な登場人物がアニメ第一作のキャストで演じられた。1960年2月1日 - 同年4月25日に日本テレビ系列で放送された。全13話でモノクロ。ストーリーは、鉄人の出現、村雨兄弟の登場、QX団(原作ではPX団)との攻防、怪ロボットXの出現、サルバチア国(原作ではS国)のスパイ・仮面団との戦いと続くが、敵の基地から脱出した正太郎が謎の爆撃に遭う所で続きがないまま打ち切られたために、正太郎が鉄人28号の操縦者になる事はなかった。第10話のナレーションによると、第1話から第10話までの間に、数年の月日が経っていることになっている。鉄人28号は着ぐるみで表現され、身長2メートル程度、第6話までの樽型と第7話以降のドラム缶型の2種類がある。前者は眼から、後者は胸から怪光線を出す。第13話で仮面団のロケットを取り付け、飛行可能になる。ロボットは他にも、鉄人26号、27号、仮面団の怪ロボットXが登場する。鉄人26号には『少年ジェット』に登場したロボットが使われたという説が存在する。日立製作所がスポンサーであったことから、第1話は日立市で撮影が行われた。1963年10月20日 - 1966年5月25日、フジテレビ系列で放送された。84話で一旦終了した後、3か月後に新作13話が放送され、全97話となった。モノクロ作品。詳細は『鉄人28号 (テレビアニメ第1作)』を参照のこと。1966年『少年』での人気第1位を続けている中、横山はストーリー展開の限界を感じて漫画の連載を終了した。また同時期にテレビアニメの放送も終了した。しかし、1978年頃から再びその人気に火が付き、繰り返しリメイクが行われ、派生作品が制作された。テレビアニメは2013年4月に5作目を放映、これにより、日本のテレビアニメのリメイク回数が水木しげる原作のアニメゲゲゲの鬼太郎と並び同率1位となる。また、実写映画版も作成された。阪神大震災後の復興・商店街活性化活動の『KOBE鉄人PROJECT(神戸鉄人プロジェクト)』の一環として、兵庫県神戸市長田区の若松公園内に高さ15.6m(全長18m)の実物大モニュメント像が作られた。外装は耐候性鋼板製、重量は約50t。総工費は1億3,500万円で、神戸市から補助金4,500万円で残りは個人や企業からの寄付や協賛金によって集められた。2009年7月27日に起工式が行われ、9月29日に完成し(完成セレモニーは10月4日)公園内に恒久設置された。なお神戸市ではこれに合わせて、周辺の街路灯も鉄人の頭部を模したデザインのものに変更した。(新長田駅南第2地区再開発の景観形成)
出典:wikipedia
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