男の娘(おとこのこ)とは、男性でありながら女性にしか見えない容姿と内面を持つ者を指す言葉。服装や化粧を整え女性として生活していることも多い。現在では容姿や内面に関係なく、女装行為を行う男性の総称として広い概念で扱われており、女装行為を行う男性自身が名乗るケースも多い言葉となっている。おとこの娘・オトコの娘・オトコノコとも表記。発声すると「男の子」と区別がつかないため、それと区別するために「おとこのむすめ」と読む場合も多々ある。別の呼称として「女装美少年」や「女装男子」とも言われる(詳細は後述)。「男の子」の「子」を「娘」に置き換えた当て字・造語であり、古くは九州東海大学阿蘇校舎(現:東海大学阿蘇キャンパス)の1981年度数鹿流祭(学園祭)での配布物(サークル紹介)にも見られる。2010年頃からインターネットコミュニティなどで広く流布するようになった。「子」を「娘」に置き換える表記は「」などにも見られるが、「」は言葉の持つ意味合いやイメージの変化が大きい。2006年9月9日にその名を冠する同人誌即売会「COSH☆H(後に「」へ改称)」が開催されるなど、同人誌を中心にひとつのジャンルとして認識されている。漫画、アニメなどの創作作品内においては、「容姿が美少女の少年」といった設定を指す言葉として一般に使われ、主に女装した少年・青年を指す傾向にある。また、声が萌え属性を持ち男性とは認識できないキャラクターを指しても使われる。創作作品においては「男子であることを知らない男性に恋心を抱かせる」といったストーリーが多く見られる。に該当する性質を備えたキャラクターは2000年代以前の過去の創作作品においても存在し、1980年代では週刊少年ジャンプで連載されアニメ化もされた漫画『ストップ!! ひばりくん!』の主人公「大空ひばり」、1990年代においては月刊コロコロコミックで連載された漫画『バーコードファイター』のヒロイン「有栖川桜」が代表例として挙げられている。現在では漫画、アニメだけでなくアダルトゲームにおいて攻略対象ヒロインとして登場することも多く、脳内彼女の『女装山脈』のように攻略対象ヒロイン全員がという作品もある。また『処女はお姉さまに恋してる』や『るいは智を呼ぶ』のように主人公がである作品もあり、その場合人気投票で主人公がヒロインを抑えて1位になってしまうこともある。に該当するのは創作作品では「男の子」と呼ぶにふさわしい年齢である小学生やティーンエイジャーくらいまでが定番であったが、現実では成人も含まれる(ただし、『娘』という漢字を使用するためにそれなりの若年であることが求められる)。は、医学的な性転換の有無、性的指向が「同性愛」であるのか「異性愛」であるのかは重視されない。とは外見のことであり、内面やセクシャリティは関係なく、問い正すのは御法度とされる(の由来はあくまでゲームであり、ゲームなどでは自由に問い正すことができない為)とは"女装"した"美"少年で、かつニューハーフや性風俗などに従事していないことがあげられる。本人にとって自然な状態でふるまうため、普通に男性的にしゃべるもいるし、人によっては女声を研究し、女性のようにしゃべるもいて、人によって様々である。と混同しやすい言葉として、同性愛(BL)、トランセクシャル・フィクション (TSF) 、ふたなりなどがあるが、これらはと同義ではない。現実世界においては、外見がだと判断されるような者の中にもセクシャルマイノリティ当事者とそうでない女装男性がいるが、一括りに「」と定義づける事はいささか乱暴だという意見もある。何故なら、と呼ばれる者の中にも実は性同一性障害やトランスジェンダーといったセクシャルマイノリティ当事者がいる事も事実である。例え同じくと呼ばれるような容姿を持っていたとしても、それをものともせずファッションの一環として女装を嗜んでいるかどうかが重要で、性を売りにした職業などに就いていると「」と呼べない。従って、ニューハーフやゲイ、オネェなどを同一視して、一律に「」と呼ぶことにはデリケートな問題が絡む。その他、トランスジェンダーやトランスセクシャルなど、セクシャリティや性的嗜好を気にせず触れ合うことが重要である。これまで、現実世界で女装を行う男性を「女装子(じょそこ、じょそうっこ)」と呼ぶのに対し、「」という言葉は主に創作作品の中の設定を指すことが多かったが、2010年代に入ると現実の女装男性に対しても一般誌やテレビが「」と表現することも多くなった。現実世界における先駆けとして、2009年5月1日には、ねまやそら、きりなまその名を冠するメイド喫茶、女装メイドの居るお店「カフェ&バーNEWTYPE」が登場している。2010年12月には、向けの通販サイト「Lagrangel」が設立。2011年7月4日にはコミックとらのあなより写真集「女々男子~綺麗なは好きですか?」が発売。モデルはすべてNEWTYPEのメイドが担当し、3次元でエロ要素を取り除いてグラビアが成立した例はこれが初めてとされている。過去にもあるにはあったが、ヴィジュアル的に難しいものがあり認められなかった。結果3次元では無理だと言われ、諦められていた。「女々男子」はその通例を打ち破り、一定の可能性を見出した。「女々男子」販売店では即日完売が相次ぎ、入手困難な状況に陥った。その状況を鑑みてNEWTYPEは本書に再編集をかけた「女々男子∞(エイト)」がインフォレストから2011年12月22日に一般書籍流通で発売されると発表した。また、2011年9月30日にNEWTYPEはレーベルCiffonより「DVD」を発売し、発売日にアイドルDVDデイリーランキングで4位を獲得。1000枚を売り上げた。2012年12月には、実写映画作品として女装の世界に目覚めた主人公をテーマにした『僕の中のオトコの』が公開された。2013年5月には、NEWTYPEが男のメイク講座「NTメイクレクチャークラブ」を開講。漫画やアニメの浸透で、海外でも男の娘という観念は広まっている。英語では女性的な男としての意味、または男の娘という文字の直接的な訳(FemboyまたはTomgirl)以外に、男の娘を可愛い女性に見えて男性であることが、騙されて罠に掛かった・地雷を踏んだとの意味で「トラップ(Trap)」と呼んでいる。中国語では「偽娘」と称している。コスプレが盛んな中華圏では二次元のみならず、三次元キャラの偽娘人気が高いのも特徴である。2000年代以前には女装男性はオカマと呼称される事が多く、1990年代にはその性癖をからかわれるギャグキャラクターである中年男性や、美人に見えるが実は男であるというニューハーフがメディアに登場するようになったが、その多くは水商売などを職業としている者が多かった。2000年代に入ると女の子のような容姿で学生生活を送る男性などもメディアに取り上げられるようになった。「」と言う造語は、遅くとも2000年3月 - 5月頃にはインターネット掲示板「2ちゃんねる」上で既に確認されている。当時はキャラクターなどを形容する造語として、、、、、ロリショタなども使われており、「」はそれら造語の中でもごくまれに使われる程度であり、女装作品を現す言葉としては「女装少年」「女装美少年」が定着していた。その後、「」という呼び方も徐々に広まっていき、2009年 - 2010年頃に「」ブームが起こると、「女装男子」としてテレビなどのメディアにおいても紹介されることとなった。代表作にあたる作品を表記する。また、作品は発表順に記述する。
出典:wikipedia
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