埼玉スタジアム2002(さいたまスタジアム にまるまるに)は、埼玉県さいたま市緑区の埼玉スタジアム2002公園内にあるサッカー専用のスタジアムである。施設は埼玉県が所有し、埼玉県公園緑地協会が指定管理者として運営管理を行っている。2002 FIFAワールドカップを日本で開催する為に作られたサッカースタジアムの一つである。日本国内の球技専用競技場としては最大となる63,700人を収容できるスタジアムで、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、サッカー日本代表の国際Aマッチなどでも使用されている。こけら落としは2001年10月13日のJ1リーグ戦・浦和レッズvs横浜F・マリノスで、この試合の観客60,553人は当時のJリーグ最多記録となった。周辺は都市公園「埼玉スタジアム2002公園」として機能しており、サブグラウンド3面、フットサルグラウンドといったサッカー関連施設のほか芝生広場もある。これらの施設を利用したスポーツクラブも開設され、レストハウス(レストラン)も含めて一般市民に開放されている。正式な表記は「埼玉スタジアム2○○2」(2つある数字の「2」の間に記号の「丸」が2つ入る)であるが、埼玉スタジアム2002の公式サイトを含め、マスメディアではすべて数字で「2002」(にせんに)と表記されている。一般には単に埼玉スタジアム、または略されて埼スタと呼ばれたり、表記されることも多い。2005年・2009年・2013年にはJリーグアウォーズで「ベストピッチ賞」を受賞した。開場から2002年まではワールドカップとの兼ね合いから年間5・6試合程度の開催にとどまっていたが、2003年にレッズのホームスタジアムとして登録されたことでJリーグヤマザキナビスコカップを含め主催試合数を徐々に増やしていく。2005年には本社機能の一部をスタジアム内に移転して試合数をさらに増加させ、2010年からはリーグ戦全試合を当地で開催し、駒場スタジアムでJリーグカップ1試合を開催。2011年および2012年はJリーグ公式戦・Jリーグカップともに全試合を当地で開催している。2012年度までは登記上「埼玉ス・駒場併用」という形をとっていたものの、2013年に限り、駒場の本拠指定を取消して、埼玉ス一本に絞ったが、2014年から2か所併用に登録を戻している。なおJリーグファンズガイドでは2011年度から駒場の本拠地記述を抹消している。レッズは当スタジアムで過去3度タイトルを獲得しており、2006年12月2日のJ1最終節(第34節)でガンバ大阪との直接対決を3-2で制しリーグ初優勝を決め、翌年のAFCチャンピオンズリーグ2007ではレッズは当地で決勝第2戦を戦い、フーラッド・モバラケ・セパハンFCを2-0で下してJリーグクラブ初のACL制覇を成し遂げ、2016年10月15日の2016 JリーグYBCルヴァンカップ決勝ではガンバをPK戦で下して13年ぶり2度目の優勝を飾った。2014年3月8日、サガン鳥栖戦において、一部のサポーターが入場口に「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕を掲げ、外国人差別とも取れる人権侵害行為と認められるとして、Jリーグから同3月23日の清水エスパルス戦を対象に、レッズ主管試合1試合の無観客試合の制裁を行った(浦和レッズ差別横断幕事件)。またこれをきっかけにレッズはアウェー・セントラルでの試合も含め、横断幕(ゲートフラッグ・プラカードやビッグフラッグを含む)の貼り付け、大旗を振ることを当面禁止する自主規制を行った。コレオグラフィー(人文字)も禁止されていたが、11月15日に解禁された。その後、横断幕、大旗が解禁されている。大宮アルディージャもホームゲームの一部を2001年から開催し、特に本拠地の大宮公園サッカー場をJ1基準に満たすためのスタジアム改修が着工された2005年には実質的な準メインとなり、2006・2007年度はメインを駒場に移し観客動員が多く見込まれる試合のみを開催した。しかし、3万人以上が集まる「さいたまダービー」(アルディージャ主催試合は上部スタンドを開放しないため3万人台でもほぼ満員状態となる)を除くと観客数は伸びず、規模は大きいが旧大宮市地域からの交通の便が悪いことからアルディージャは当地を利用した利点は少なかった。2007年10月に大宮公園サッカー場の改修工事が終了し供用が再開されたことから、2008年はアルディージャの主催試合は行われなかったが、2009年はリーグ戦3試合、2010年は1試合を開催した。2011年以降のホームゲーム開催は無くなり、同年で撤退。2002 FIFAワールドカップでは日本代表のグループリーグ初戦(vsベルギー)や準決勝(ブラジルvsトルコ)など4試合が行われた。なお、当初目指していた決勝戦の誘致は、アクセスや収容人数の観点から横浜国際総合競技場に譲ることとなった。その後もFIFAワールドカップ予選や親善試合において日本代表のホームゲーム開催実績を多く持ち、首都圏では横浜国際総合競技場とともに日本代表の事実上のメインスタジアムとして用いられている。当スタジアムは陸上競技用のトラックがないので陸上競技の開催は不可能であり、サッカー以外の球技に利用できないというわけではないが、ゴールラインとスタンドの距離も近いためか、ラグビーやアメリカンフットボールの開催も行われていない(一般開放も前述のとおり、第4グラウンド・フットサルコート以外は行っていないが、施設見学は可能。2015年7月現在)。コンサートへの利用は構造的には可能だが、芝生保護などの理由でピッチ上でのステージ構築などを見合わせているため現在まで開催実績はない。2003年8月には阪神タイガースを応援するパブリックビューイングが、スタンドと大型画面を利用して実施されたが、企画者の予想に反してスタジアムは閑散とした上に、プロ野球地域保護権に基づいて埼玉県を保護地域(フランチャイズ)とする西武ライオンズからの抗議を受け、パブリックビューイングはこの時限りとなった。一方、スタジアム公園ではフリーマーケットや展示会などサッカー以外のイベントも開催されており、そのうち結婚式(スタジアムウェディング)では式を挙げた2人が例外としてピッチの上を歩くことが可能である。また、テレビドラマやコマーシャルなどの撮影にも活用されている。大規模災害時には防災基地としての活用が想定され、スタンドの下には非常用食糧が備蓄されている。また、太陽光発電装置や雨水利用装置も備えられ、通常はスタジアム管理に活用されている。南北の両サイドスタンド最後部に設置された大型映像装置。スタジアム開場当初より使われてきた初代のビジョンは2012年シーズン終了後に撤去され、翌2013年シーズンの開幕からはフルハイビジョン化した2代目に移行している。初代の時計部分は映像表示部とは別の独立した機構のものだったが、2代目は全面が映像表示部となったため、時計もビジョン内映像として表示されている。初代・2代目ともに三菱電機製。メインスタンド及びバックスタンドのアッパー(上段)最前部に備え付けられた帯状の映像装置。2013年シーズン終了後に設置され、2014年シーズンの開幕とともに利用が開始された(余談だが、本設備のお披露目となった2014年シーズン第2節サガン鳥栖戦は浦和レッズ差別横断幕事件が起きた試合である)。通常時は、本設備設置前に並んでいたスポンサー看板と同じように、各スポンサーの表示が並んでいるが、選手紹介時などは両サイドスタンドのオーロラビジョンと連動してスタジアム内の演出に活用されている。三菱電機製。スタジアムの屋根に降った雨水は貯水槽(3250立方メートル)に溜め、普段はピッチの散水、トイレの洗浄用として利用されているが、災害時には3000人が1ヶ月避難可能な浄水として利用できる。また、太陽光発電設備も整っており、事務室の日中の電気を賄っている。大災害の発生など、万一の避難時のときにも6万人が13分間で避難できる計画が策定され、大地震である震度7クラスの揺れにも耐えられるようになっている。そのほか2200平方メートル(一般住宅で約30件分)の備蓄倉庫や、浄水器を備えた防災支援機能が用意され、倉庫内には食料や毛布類、生活用品を備蓄している。Jリーグやサッカー日本代表試合開催時などは各社により臨時のシャトルバスが運行され、バスターミナルはスタジアム北側に設置されている。バスの出発地は以下の通り。この他、国際興業バスによる通常の路線バスが以下の通りに運行されている。埼玉県初の地上一般放送局の免許を受けワンセグエリア放送を「埼スタ」という愛称で実施している。
出典:wikipedia
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