ぶりぶりざえもんは、臼井儀人の漫画『クレヨンしんちゃん』に登場する、豚をモチーフにした半人型のキャラクター。アニメ版での声優は塩沢兼人(SPECIAL 6 - 第357話Bパート)→神谷浩史(第894話Bパート - )。野原しんのすけが発案したキャラクターで、「救いのヒーロー」。現在では、物語においてシロに次ぐ人気マスコット・キャラクターとなっている。通常版での出演はかなり少なく、番外編や夢オチを中心に登場する。また、他人からはたびたび「豚」と呼ばれている。上半身は裸で、下半身には紫色のタイツを履いている、二足歩行の豚である。目と鼻の穴の大きさが、左右で異なるように描かれているのも特徴。また、豚ではあるが尻尾は生えていない。腰に刀を差しているように見えるが、これは千歳飴で、時々舐めている(ただし、原作では木刀のように描かれていることもある)。しんのすけとよく似た、あまり周りのことを気にしない性格をしており、下品で女好きというところも共通している。また、ナルシストで自分の顔を「美しい」と思っている。一方で、がめつく欲張りなところがあり、自分のことを第一に行動することが多い。また、普段は尊大な態度をとって他人を見下すことも多いが、その割に小心者でもある。自らを「救いのヒーロー」と呼ぶが、「私は常に強い者の味方だ」と言って軽々しく敵に寝返ったり、敵前逃亡したりすることが多く、事実上の裏切り者である。そのくせ、しんのすけ側が勝てばすぐに戻ってきて、何もしていないのに多額の救い料を請求してくるなど、ヒーローらしからぬ振る舞いが目立つ。このような行動の結果、味方側からボコボコにされる事も少なくなく、時にはしんのすけにすら呆れられてしまう。それでもしんのすけと力を合わせて悪を倒したり、たまに名言を残したりするなど、どこか憎めないキャラクターとなっている。なお、救い料の支払いは現金はもちろん、ローンや小切手、更にはクレジットや郵便振込みも可とする場合がある。ただし、彼の請求する救い料は“100億万円”、10百万円など、実在しない破茶目茶な金額であることが多い。連載が進むにつれ、基本的な性格は相変わらずなものの、最終的には自らの意思で人助けを行う様になっている(本人は頑なに否定しているが)ため、本当の意味での「救いのヒーロー」として描かれるようになっている。なお一人称は「私」(「オレ」と言ったこともある)。出身地などは不明となっている。運動神経はしんのすけと同様レベルのものだが、戦闘力は決して強いとは言えず、敵になっても味方になっても高確率で瞬殺される。しかしアクションビームやカンタムパンチを食らっても死なないという超人的な肉体を持っている。作戦を立案することもあり、爆弾処理の免許(2級)なども持っているという。が、たいていの場合失敗する。得意技は「拭いてないお尻攻撃」で大便直後の尻で突進するという下品な技である。初期の登場ではしんのすけが考えた絵本の主人公で、画用紙に描かれたクレヨンの絵が中心で声は無かった(なお、この時には台詞における表記は「ぶりぶり左ェ門」、しんのすけの記した表記は「ぶりぶりざいもん」であった)。なお、ぶりぶりざえもんが最初に動くキャラクターとして登場したのは1992年のスペシャル「ブリブリざえもんのボーケンだゾ」でこのときはしんのすけ自身がぶりぶりざえもんを演じている(よって姿は人間である)。初の単独シリーズ。1994年9月26日放送の「ぶりぶりざえもんの冒険 雷鳴編」が第1話で、同日には第2話「ぶりぶりざえもんの冒険 風雲編」も放送された。以後、好評につき続編が多く作られるも、シリーズ自体が元々外伝であることと、スペシャルなど放送の機会が限られていたこと、後述にある初代声優の塩沢兼人の死去の影響などが原因で、長らくアニメ化の企画が中断されたものの、原作漫画では『まんがタウン2008年6月号』より不定期掲載が再開された。風来坊のしんのすけが子供にいじめられていた(後述の新作では、罠に引っかかって網に捕まっていた)ブリブリ族の老人から、助けたお礼として貰った「救いのマラカス」を振ることで、ぶりぶりざえもんは召喚される。しんのすけが危機を脱する際に呼び出されるが、呼ばれたぶりぶりざえもんも大概同じ状況に陥っている。事件解決後、しんのすけではなくゲストキャラに多額の救い料を要求するも断られるのが定番のオチとなっている。悪人と戦うのは怖いから嫌で、棚を吊ったり、肩たたきなどの分野で人を救うのが得意とのことだが、劇中ではそういった分野での人助けは描かれていない。建前では1日3時間(3分間など、そのときによってしばしば変わる)しか、現実の世界にいられないことになっているが、実際は確実に3時間以上滞在しており、危機が迫るとこれを口実に消える(原作では一度だけ、ご馳走を前にして時間切れで消えている)。念書を書かせるために持っていた筆は、本人曰く「じじいのオマタのヒゲで作った高級品」。原作では召喚されたときに「むこうの世界」でソフトSMを楽しんでいる時もあり、かなりのマゾヒスト。逆に、アニメ版ではビキニパンツに網タイツという格好で、ムチやロウソクを持って現れるシーンがあるなどサディストという設定であった。性感帯は鼻の穴らしく、2000年4月21日放送の「ゴールドフィンガー銀ちゃん」編で、銀の介に鼻の穴へ腕を突っ込まれてグリグリ攻撃をされた際、「指を鼻の穴に突っ込まれると感じてしまう!」と顔を真っ赤にして悶えていた。再始動後の原作漫画では子持ちであることが判明。借金も抱えている模様で、しんのすけが呼び出したときにはセメントで体を埋められ、東京湾に投げ捨てられる直前だった。1996年8月16日放送の「風雲妖怪城」という話はタイトルこそ「ぶりぶりざえもんのぼうけん」であったが、マラカスでぶりぶりざえもんが召喚される以外はそれまでのストーリーとの関連性の無い独立した前後編のストーリーでこれ自体は完結している。2016年5月13日放送の「ぶりぶりざえもんの冒険 覚醒編」で16年ぶりに新作が作られ、前シリーズとは繋がりのない新たな作品となった。時代の変化に合わせて、スマートフォンを愛用。翌週の「ぶりぶりざえもんの冒険 閃光編」ではブログも立ち上げていることが描かれた。この他にも、1996年6月28日放送の「オラは孫悟空だゾ」では猪八戒、1996年9月27日放送の「オールスター夢のコント祭りだゾ」ではアクション仮面、カンタムロボとともに「トリオ・ザ・ヒーローズ」を結成(ぶりぶりざえもんがボケる度にアクション仮面とカンタムロボにボコボコにされる)、1998年4月17日放送の「オラたち三匹の子豚だゾ」では子豚の長男坊、1999年4月30日放送の「ひまわりはオラの子分だゾ」ではしんのすけが描いた絵本のストーリー(最後はきびだんごが目当てで子分になりたがっているひまわりに食べられてしまう)で登場した。外伝作品『SHIN-MEN』では、出番が少なくなったことに不満を持ち、別世界「しん次元」を創造したとされ、その世界ではぶりぶりざえもんに瓜二つの姿を持つ悪の組織「TОN-MEN」が暗躍、正義のヒーロー「SHIN-MEN」と対立している。第2作『ブリブリ王国の秘宝』にてぶりぶりざえもんそっくりのブリブリ魔人が登場。本人ではなくいわゆるスターシステムキャラクターである。第3作『雲黒斎の野望』ではしんのすけの作り出したカンタムロボの必殺技の一つであるぶりぶりパンチで登場した。第4作『ヘンダーランドの大冒険』で正式登場を果たす。しんのすけが使うスゲーナスゴイデスのトランプの魔法によってアクション仮面、カンタムロボとともに助っ人として呼び出された。他の2人がテレビ版と同じ強さのままで必殺技を使えるように、ぶりぶりざえもんもやはり原作通りのキャラクターであり、すぐ敵側に寝返ったりついさっき発案した作戦を失敗したり、さらに救い料を請求するといったお約束が完全に取り入れられていた。敵側のス・ノーマン・パーに寝返ったところ受け入れられずに蹴り飛ばされ、しんのすけを含めた味方3人からボコボコにされる。しんのすけたちと共に、ノーマンを追い返すが、撤退時のノーマンに踏み潰されるという憂き目に遭った。その後、クレイ・G・マッドとの召喚され、寝返り案でアクション仮面とカンタムに蹴られまくった後、線路変更という打開策を思いついた。短編映画『クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉』ではぶりぶりざえもん自身がアニメ化されており、ラストには『ぶりぶりざえもんの冒険 銀河篇』というアニメで救いのヒーローとして現れた。しかし紹介しただけで終わり、ぶりぶりざえもんが「終わるなーっ!!」と叫び、地球に落下した(その直後にこの映画そのもののエンディングが始まった)。第7作『爆発!温泉わくわく大決戦』の中では、続編として『ぶりぶりざえもんの冒険 流星篇』が敵の巨大ロボットのテレビに映っていたが即座にニュースに変わった。そしてエンディングでは『ぶりぶりざえもんの冒険 ニューヨーク篇』が映っていた。ぶりぶりざえもんが「ニューヨークで入浴」というダジャレを言っただけで終わり、やはりぶりぶりざえもんが「終わるなーっ!!」と叫び、この映画を締めくくった。第11作『嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』では催眠増幅装置「熱海サイ子」の力により地球にいる生物(およびそれを模した物体)全てがぶりぶりざえもんに変えられた。第13作『伝説を呼ぶ ブリブリ3分ポッキリ大進撃』でもアクション仮面、カンタムロボとともに登場したが、しんのすけの描いた絵が紙ごと巨大化した姿であるため、声は出せずにふきだしで会話をしていた。第6作『電撃!ブタのヒヅメ大作戦』では、大袋博士がたまたま拾ったしんのすけの落書き(ぶりぶりざえもん)を基に電子生命体を製作しその外見になったが、テロ集団「ブタのヒヅメ」の協力が介入したことにより最終的に世界中を混乱に陥れるためのバーチャル・ウイルスとして誕生してしまった。相変わらずしんのすけ似の下品な性格をしていた(登場時は後ろ向きで立ちションをしていた)が、テレビシリーズのような裏切り癖や図々しい物言いといった卑屈さは殆ど無かった。また、製作した者が大袋博士である為に、あくまで創造主でしかないしんのすけについては当然知らない。また、自分に対して尊大に命令してくるマウスとは終始相性が悪く、常に喧嘩状態にあった。マウス(「ブタのヒヅメ」のリーダー)の命令で世界を大混乱に陥れようとした時、創造主であるしんのすけによって自らが「救いのヒーロー」として生み出されたという本当のいきさつを聞かされ、しんのすけと和解するが、危険なウイルスとして製作してしまった大袋博士は、申し訳なさを感じながらぶりぶりざえもんを抹消する措置をとった。しかし、ぶりぶりざえもんは「救いのヒーロー」としてその運命を受け入れ、「またいつか、夕日を見る」事を願いながらしんのすけに別れを告げ、散って逝った。その結末にしんのすけは涙を流した。崩壊と爆発する「ブタのヒヅメ」のアジトからの脱出シーンでは、しんのすけの助けを求める声に反応するかの如く幻影となって現れ、危機に陥っていたしんのすけ達の乗る飛行船を救い、最後の最後で自らが望んだ「救いのヒーロー」としての役目を果たす。エンディングではしんのすけが感謝の気持ちを込めて描いたぶりぶりざえもんの絵で、この映画のエンドカードを締めくくった。2000年における塩沢の急逝から、神谷が後任に起用されるまでの16年間に渡り、ファンや遺族の申し出もあり、アニメ・劇場版いずれにも台詞付きで登場しなかった。これに伴い、塩沢の死後も発表されていた、台詞付きでぶりぶりざえもんが登場する原作のエピソードのアニメ化の計画は中断となっている。テレビアニメでは「大河時代劇スペシャル!春日部黄門」(2000年5月19日放送、塩沢の死去から9日後)が、この作品における塩沢の最後の出演であり、自身の遺作となった。また、スペシャル作品「トレジャーハンターみさえ」(2000年9月29日放送、塩沢の死去から4ヶ月後)では、エンディングに放送された映画『プロジェクトA』をパロディとしたNG集の最後に塩沢出演なしのぶりぶりざえもんが撮影中に乱入していた。前監督の原恵一はアニメフェアでのイベントの際「ぶりぶりざえもんの声は塩沢さん以外に考えられないと思ったので封印した」と語り、現監督のムトウユージもクレヨンしんちゃんのオールナイトイベントで「ぶりぶりざえもんの声は塩沢さんの声以外考えられません。代役を立てたり声をサンプリングしたりするのは塩沢さんに失礼なので以後永久に封印します」と宣言していた 。塩沢の死後、テレビアニメにぶりぶりざえもんが登場したのは再放送を除いて2002年に1回、2003年の「トレジャーハンターみさえ」と2004年に1回、2005年(8月26日、9月16日、12月16日)に3回、2006年の「ロード・オブ・ザ・イカリング」、2007年の「仮面ライダー電王+しん王」、2008年に2回(2月1日、8日。ただし本編ではなくエンディングに登場)、2010年8月20日放送分の計11回、以下のように容姿だけで頻繁に登場することが多い(いずれも台詞なしでの登場)。劇場版では『嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』の終盤で大量のぶりぶりざえもんが登場。『伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』にも出演したが、紙に描かれた絵として登場していた為、やはり声はなかった。なお、2007年放送の『仮面ライダー電王』とのクロスオーバー作品である「仮面ライダー電王+しん王」では「声を出そうとすると消滅する伝説のイマジン」という、こうした事情を考慮した設定で登場を果たしている。上記の理由もあり、新作での声のあるぶりぶりざえもんは登場していなかったが、2004年4月16日に発売されたゲームボーイアドバンス用ソフト『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ シネマランドの大冒険!』と2008年3月20日に発売されたリメイク版のニンテンドーDS用ソフト『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ シネマランド カチンコガチンコ大活劇!』ではライブラリ出演として、ゲーム内という形で久しぶりに喋るぶりぶりざえもんが登場した。ゲームボーイアドバンス版では台詞は少なかったが、ニンテンドーDS版は映画から音声がサンプリングされ、台詞が増えた。富山敬が演じたヒエール・ジョコマン、丹波哲郎が演じた温泉の精など、ぶりぶりざえもん以外の既に声優が故人になっているキャラクター達もサンプリングされて喋っている。また、10代目OP『ハピハピ』ではやはり声は無いものの、円の中でダンスするという形で登場しているため、OPがこの曲に変わってからは毎回登場している。11代目OP以降も引き続き登場している(なお、本来は左目が大きいのに対し「ハピハピ」と「Hay baby!」では右目の方が大きい)。「SHIN-MEN」では悪の組織TON-MEN(トンメン)として登場。中田譲治(赤ぶりぶり)、小杉十郎太(黒ぶりぶり)、辻親八(青ぶりぶり)、拡森信吾(金ぶりぶり)、楠見尚己(白ぶりぶり)とそれぞれの声を担当しており、10年ぶりに声を出した(ただし、厳密にはぶりぶりざえもんとまた異なるキャラクターになっている)。舞台となる「しん次元」を作り出す要因となった出番の減少も塩沢の死去の影響が関与している。2011年7月22日にはぶりぶりざえもんが塩沢の台詞付きで登場した話を全て収録したDVD『クレヨンしんちゃん ぶりぶりざえもん ほぼこんぷりーと』が発売された。2015年4月28日にはLINEスタンプ「しゃべるゾ!クレヨンしんちゃんスタンプ」にスタンプの1つとして、ぶりぶりざえもんが登場した過去の作品からの音声を使用し、声付きのものが販売された。2015年10月9日放送分からスタートした東西南北HIPでホイ!に登場しているが後述の担当回を除いて台詞は無し。しかし、アニメ放送が25年目に突入した2016年4月29日放送分において、「ぶりぶりざえもん覚醒」というキャッチコピーのもと、翌週5月6日放送分より約16年ぶりにぶりぶりざえもんが台詞付きで登場する新作の放送が次回予告内で告知され、同年5月12日にはテレビ朝日のアニメ公式サイトで、後任が神谷に決定したことが正式に発表された。ストーリーも神谷版ぶりぶりざえもん初登場作である『覚醒編』と『閃光編』は『雷鳴編』と『風雲編』を基にしつつも、現代要素を取り入れる形で5月13日と5月20日に放送、更に2週連続で東西南北HIPでホイ!を担当するという破格の扱いでの再登場だった。同年7月29日にも『天下統一編』が放送された。ムトウは、神谷を後任に迎えてぶりぶりざえもんを再登場させた経緯について、ムトウを含む『クレヨンしんちゃん』スタッフが制作に携わったアニメに出演していた関係で元々神谷と交流があったこと、声優の永久欠番による影響でぶりぶりざえもんへの知名度がファンの間でも低くなっていたことを懸念して、永久欠番にこだわる自分たちスタッフの方針へ疑問を持つようになっていたことをインタビューで語っている。
出典:wikipedia
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