ガルーダ・インドネシア航空(ガルーダ・インドネシアこうくう、)は、1949年に設立されたインドネシアの国営航空会社。日本では「ガルーダ航空」とも、英語圏ではとも表記される。英スカイトラックス社による航空会社の格付けで、実質最高評価の「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている。社名の「ガルーダ」は、インドネシアの国章でもあるヒンドゥー教の神鳥ガルダから取られている。ガルダはヴィシュヌ神を乗せ、天空を駆け抜けたと言われており、機体の垂直尾翼に描かれているロゴには“安全で快適な空の旅を”との願いが込められている。当初は旧宗主国のKLMオランダ航空が運航していた諸島間運航を引き継ぐ形で運航を開始、1954年3月には100%国有化された。インドネシアのいわゆる「フラッグ・キャリア」である。航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している。イスラム教国のインドネシアの航空会社である為、時期によってはメッカ巡礼の為、他社から機材をリースしてチャーター便を運航(ハッジチャーター)したりするので、保有機材中にハイブリッド塗装の機体が見られることがよくあり、運航の合間に通常定期路線に同機材を投入することもある。一部の長距離便で、独自の入国審査プログラム「機内入国審査プログラム」が行われていたが、2015年1月7日をもって終了した。これは、搭乗前にビザ代金を支払い、機内にて到着ビザの発給と入国審査を同乗する入国審査官が行い、到着後は専用ブースを通って入国できた。創立時からほぼ全世界に等しいほど乗り入れていたが、1997年のアジア通貨危機によりマニラ・ホノルル経由ロサンゼルス便率いる北米線と欧州線のほとんどが廃止された。EUが「安全性に問題がある」として、他の全てのインドネシアの航空会社とともに2007年7月6日からのEU域内への乗り入れ禁止を決定されていた。また、アメリカ連邦航空局(FAA)も、全てのインドネシアの航空会社は安全面の水準がICAOの基準に合わないとされ、ガルーダ・インドネシア航空の搭乗予定者(特にアメリカ人)に注意を呼びかけている(2007年4月現在)。スカイチーム加盟航空会社との提携も旅客・貨物ともすべて中止していた(2009年4月現在)。ジャカルタまたはデンパサールを起点に、2009年をめどに再びロンドンやアムステルダム、フランクフルトへの3路線への就航を計画し、2008年2月にボーイング社に最新機材を大量発注した上、2007年以降に大きな事故がないことからEU域内への乗り入れ禁止解除を要望していた。しかし、2008年7月24日のリリースで「安全対策がまだ不十分」として却下されたが、一年後の2009年7月14日にリスト更新で同社の管理体制が国際基準の安全性を満たしているとして、他3社と同時に2年ぶりに禁止解除され、2010年6月よりジャカルタ/ドバイ/アムステルダム線の運航を再開した。EUの乗り入れ禁止解除を受け、2009年7月に「"the Quantum Leap"」という再建計画を発表した。また同時にロゴ、制服、機体塗装、尾翼のデザインなどが一新された。このデザインはアメリカの大手デザイン事務所ランドーアソシエイツによるものである。2010年11月23日に航空連合・スカイチームに加盟する契約を締結し、2014年3月5日に加盟した。それに合わせて、スカイチーム塗装をまとったB737-800(機体番号:PK-GMH)もお披露目されている。2012年3月13日に日本就航50周年を迎え、4月27日に東京国際空港へ乗り入れた2013年10月16日に山梨県と相互協力協定を締結。2014年3月30日からインドネシア - 日本路線とジャカルタ・デンパサール発着 国内線の一部で全日本空輸 (ANA) とコードシェアを開始した。2012年3月に中止した中部国際空港への乗り入れを、発着地をデンパサールからジャカルタに変更し2015年3月より再開するはずだったが、会社の諸事情により取りやめとなった。当初の主な理由として愛知県からの自動車関連企業などのインドネシア進出が急増した事が挙げられた。2017年から、777-300ERで待望の北米線が再就航する。成田国際空港経由でロサンゼルス国際空港へ乗り入れを再開する。1997年までマニラ・ホノルル経由で乗り入れていたが、アジア通貨危機の影響で乗り入れを中止して以来20年ぶりである。座席構成は、一部を除きビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制で、ボーイング777-300ERのみ機内Wi-Fiを搭載したファーストクラスの設定がある3クラス制となっている。中・長距離路線では、最新の機内エンターテイメントシステムが搭載されている。日本発着路線の機内食では、インドネシア料理のほか和食・洋食が提供され、ビジネスクラスを対象に事前予約も可能である。2016年2月1日に受領したB777-300ER(機体番号:PK-GIK)とA330-300(機体番号:PK-GPZ)には、フルフラットになるビジネスクラス「スーパーダイヤモンドシート」と新仕様のエコノミークラスを搭載。ガルーダ・インドネシア航空の機材は以下の航空機で構成される。(2015年5月現在)なお、同社が自社発注したボーイング社製旅客機のカスタマーコード(顧客番号)はU3で、航空機の形式名は737-5U3、737-8U3、777-3U3などとなる。上記の機材は2015年のパリ航空ショーにて購入する意向を示しており、エアバス A350-900とボーイング 787-9はそれぞれ30機ずつ、ボーイング 737MAX8は最大30機発注している。また、ボーイング 737MAX8に至っては2014年10月に50機発注を公表している。A330neoは発注済みの7機のA330からの切替えで、発注数を増やし計14機を発注している。1950年の最初の事件以来、ガルーダ・インドネシア航空は14回の死亡事故が起きている。主なものを挙げる。乗員8名、乗客37名の計45名のうち、乗員4名、乗客23名の計27名が死亡した。搭乗者の中に日本人3名(ジャカルタ在住2名とメダン在住1名)が含まれていたが、全員死亡した。ジャカルタ在住の2名は新潟鐵工所ジャカルタ事務所の駐在員で、出張先のバンダ・アチェからジャカルタに帰る為に当便を利用し、事故に巻き込まれた。尚、事故機は1976年に製造された機材であった。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。