G-SHOCK(ジーショック)は、カシオ計算機株式会社が、1983年(昭和58年)から販売している腕時計のブランドである。一般には、「Gショック」とも表記される。「G-SHOCK」の『G』とは、 「日本語で『重力』の意味」の頭文字から名付けられた。G-SHOCKの最大の特徴は、どんな衝撃にも耐える堅牢性で、1981年(昭和56年)に始まる研究開発の目標に「トリプル10」(落下強度10m、防水性能10m、電池寿命10年)を掲げた。外殻から独立した内部機構やポリウレタン製の衝撃吸収材を採用することで目標を達成し、1983年(昭和58年)に初登場した『DW-5000C』以来、全てのG-SHOCKシリーズはこの性能をクリアしている。しかし、ポリウレタン自体が、紫外線を受け劣化・加水分解するため、ケースは10年程度で粉々になることもあるが、近年(1996年頃以降)のモデルでは加水分解が起きにくくなっている。こうした特徴は、過酷な環境の代表格である「戦場」で活動する兵士達にも好まれ、アメリカ合衆国軍兵士たちから親しまれている。その代表例として、アメリカ合衆国海軍特殊部隊Navy SEALsによって採用されている。また、福野礼一郎によれば、世界の特殊部隊隊員の多くが、G-SHOCKを使用しているとのことである。もちろん、特殊部隊以外でもG-SHOCKは普及しており、パイロットや消防士や警察特殊部隊『SWAT隊員』にも、愛用されているという。『スピード』をはじめとする、多数のアクション・戦争映画などでも俳優や、カニエ・ウェスト、エミネム、ジャスティン・ビーバーなどが愛用している。『スピード』で使用されたDW-5600C-1V(白文字モデル)は、主人公でロサンゼルス市警察SWATの隊員ジャック・トラヴェンを演じたキアヌ・リーブスの私物だったという。また、この映画の大ヒット以降、DW-5600系は『スピードモデル』の別名でも呼ばれるようになった。G-SHOCKの特徴として耐衝撃機能をはじめ多様な機能を持っている点が挙げられる。具体的には、ストップウォッチやタイマー機能、アラーム機能といったデジタルウォッチの定番機能の他、製品によっては、高気圧防水や防塵、防泥、気圧計、水深測定器、温度計、電波時計、タフソーラー、超硬質コーティング、ワールドタイム表示機能などが採用されている。1981年(昭和56年)に、カシオ計算機の伊部菊雄が、腕時計を落として壊してしまったことがきっかけとなり、増田裕一(商品企画担当)と伊部菊雄(設計担当)、二階堂隆(デザイン・ネーミング担当)の3人が中心となり、落としても故障しない「常識を覆す腕時計の開発」が開始される。当時、この3人はいずれも20代であった。開発チームは「」と名付けられた。3階の便所の窓(約10m)からの落下実験等、試行錯誤を重ねた末に発売されたのが「DW-5000」で、1983年(昭和58年)のことである。その後、G-SHOCKはアメリカ合衆国にも輸出されるようになったが、この時、宣伝文句やテレビCMとして「アイスホッケーのパック代わりにしても壊れない」というキャッチコピーが使用された。ところが、このテレビCMが『誇大広告ではないか?』との意見が寄せられ、テレビ番組の中で検証されることとなった。結果、ナショナルホッケーリーグのプロホッケー選手によるシュートによっても、機能を喪失しないことが証明され、これをきっかけとして、アメリカ合衆国で人気に火がついた。また、検証番組ではトラックで踏み潰したらどうなるか?という実験までしたが、それでも壊れなかった。日本では、1994年(平成6年)公開の映画『スピード』において、キアヌ・リーブスが演じる主人公がG-SHOCKを着用していたことから、人気が高まった。また、G-SHOCK の模倣品として、"C-SHOCK" や "S-SHOCK" など紛らわしい腕時計が、日本を含むいくつかの国々で出回っていたりしたため、カシオは、新たに従来の "G-SHOCK" (1992年(平成4年)に商標登録)を除き、 "A-SHOCK" から "Z-SHOCK" までの「アルファベット全部」を、1998年(平成10年)に、日本で商標登録している。このことは、テレビ番組「トリビアの泉」2003年(平成15年)8月13日放送分にて『ABCの歌』に載せて取り上げられた。また、実際に特許情報プラットフォーム(旧:特許電子図書館)でも『商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務』『類似群コード』にて「第14類 貴金属,身飾品(「カフスボタン」を除く。),カフスボタン,宝玉及びその模造品,宝玉の原石,時計」と確認できる。「FROGMAN」「MUDMAN」「GULFMAN」「RISEMAN」は、G-SHOCKの中でもさらに過酷な状況に耐え得るタフな機能を強化したモデルとして、Master of Gというシリーズ名が付けられた。1994年には、日本で開催された「国際イルカ・クジラ会議」をきっかけに、イルカとクジラの研究・保護目的として「イルカ・クジラモデル」(通称:イルクジ)や他にも「ラバーズコレクション」(通称:ラバコレ)として、冬季限定で天使と悪魔を象ったペアの G-SHOCK を発売。天使と悪魔をベルト等にプリントするだけでなく通常仕様を変えることのない内蔵モジュールにも変更を加えておりELバックライト発光時にそうしたキャラクターが浮かび上がる機種もある。以降限定品には、通常と違うバックライト表示を搭載することが多くなる。翌1995年には、日本で大ブームとなり、発売前には店舗でも行列が並ぶほどであった。イルクジモデルはBABY-Gにも数多く存在する。また、復刻モデルも多く存在し、最近再びその傾向が強くなってきている。代表的な物には、G-SHOCK誕生当時の初代5000系モデルを、内部のモジュール以外全てにおいて完全復刻したモデル(DW-1983-1:1983本の限定生産仕様で、シリアルナンバーを刻印し尚且つ、ローズウッドのスペシャルケースに入れられ販売された。DW-5000-1JR,DW-5025-1JF:G-SHOCK発売前に開発陣が持っていたプロトタイプを復刻させて販売された。)等があり、現在も毎年、新型モデルを企画・限定発売をしている。Xtreme『エクストリーム』(G-LIDE『ジーライド』の祖先に当たるモデル)や The Gでは、20周年及び25周年記念限定(ベーシックモデルと共通のカラー)、Triple Crown(トリプルクラウン:ハワイで開催されている世界のトッププロによるサーフィンの国際コンテスト)限定モデルなどがある。いずれのモデルも税込み定価が50万円を超え、CASIO製腕時計としては破格である。
出典:wikipedia
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