カスタードプディング(、、、)、カスタードプリンまたは単にプリンは、洋菓子の1つ。プリン型に牛乳と砂糖を混ぜた卵液を流し込み、加熱してカスタードを凝固させたものである。なお、原義のプディングはイギリスでの多様な蒸し料理の総称である。由来には、イギリス航海者(16世紀)の考案説と腸詰の派生説がある。イベリア半島やラテンアメリカではスペイン語およびポルトガル語でフラン (flan 、< 古仏: flaon < < 古高独: flado 「扁平なケーキ類」に由来) と呼ばれる。アメリカ合衆国では英語の名称よりもスペイン語のフランやフランス語のクレーム・カラメル (クレーム・ランヴェルセ・オ・カラメル(ひっくり返しクリーム菓子カラメルがけ)の省略形) で知られていることが多い。ベトナムにはフランス統治時代に伝来し、バン・フラン またはケム・カラメン( 、バインはヴェトナム語で粉などを捏ねて作る食品、ケムはクリームのこと)と呼ばれている。スペインのフランが伝来したフィリピンではレチェ・フラン( 、「乳のケーキ」)と呼ばれる。フランスのフラン・オ・ズーは「卵のフラン」の意。プリン型に牛乳と砂糖を混ぜた卵液を流し込んで加熱しカスタードを凝固させたものである。溶き卵に水分を加えて加熱して固めるという点で、製法は茶碗蒸しとよく似ている。また、フレンチトーストとも類似点があり、店によってはフレンチトーストをプリンパンと称している場合がある。一方、卵を主原料とせずゼラチンなどのゲル化剤を用いてゼリー状に固めるプリン(ケミカルプリン、後述)もある。一般的には甘味としてカラメルソースを用いることが多く、柔らかな舌触りとカラメルのほろ苦さの混ざった甘さが特徴。予めプリン型の底にカラメルソースを入れておき型を伏せた状態で皿へと移し食卓に供するのであるが、カラメルを別添としたものもあり、容器に入れたまま食べることを前提としたものもある。ブランド牛乳を用いたり、牛乳瓶に似た形の容器を使って加熱し、瓶のままスプーンで食べるものもある。洋菓子屋やコンビニエンスストアでも人気が高い商品で、贈答品まで幅広く商品バリエーションがある。台湾では、市販のケミカルプリンに1000ccという巨大なサイズのものがある。日本でもバケツプリンと呼ばれる特大サイズのプリンが販売されている(「バケツプリン」は株式会社さんま亭の登録商標となっている)。プリンの硬さと弾力の嗜好には時代により変化がある。なお、柔らかく調整し飲料として商品化したものも発売されている。ひっくり返すときはケースのふちから竹串でカラメル層まで空気を入れるとすっぽりと抜ける。また、ぬるめのお湯に容器を入れて、カラメルを緩ませ、指で周りを軽く押すと、すっぽり抜ける場合もある。写真のように器から直接取り分けても良い。出来たてを熱いまま食べても美味である。オーブンで焼くかわりに茶碗蒸しのように蒸し器で蒸す方法もある。温泉地では地獄釜を用いたプリンも製造されている。ゼラチンなどのゲル化剤でゼリー状に固めたものをケミカルプリンという。ゲル化剤で固めることでよりなめらかな舌触りになる。ゼラチンを使うことからその製法はババロア(生クリームを用いて泡立てる)に近似する。盛り付ける際に皿に伏せた状態で簡単に取り出せるよう、容器の底に空気を入れる穴を開けるための突起を予め付けた商品もある(突起を折ると小穴が開いて空気が入りプリンが抜けやすくなる)。ケミカルプリンを作る際は、ゼラチンを冷やし固めて作るため上記のプリンのように加熱する必要がない。これを一般家庭で温かい牛乳やお湯を用いて簡単に調理できるよう商品化したものが粉末プリン(いわゆるプリンの素)である。カラギーナン等を用いて冷やさなくても固めることのできる製品もある。商品化されているものとしては、ハウス食品のプリンミクス(1964年発売)などがある。家庭ではゼラチンの代わりに寒天で固める場合もある。ゼラチンの一部を寒天に置換すると歯切れのよさが出るが、凝固剤を全て寒天で代用するともろくなる。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。