『メタルスラッグ』("METAL SLUG")は、SNKプレイモアが販売する横スクロール型のアクションシューティングゲームのシリーズである。プレイ人数は1 - 2名。発売元・開発元は#シリーズの内容の各ゲーム項目を参照のこと。略称は『メタスラ』。タイトルは作中で登場する、主人公が乗る高性能一人乗り用小型戦車に由来している。1996年にリリースされた2Dアクションゲームである。特殊工作隊員であるプレイヤーが、反乱軍やテロリストの軍事基地に潜入し、味方捕虜の解放や敵軍の殲滅、秘密兵器(ボス)の破壊などを行う。秒間30フレームで表現されたドット絵アニメーションや、映画のパロディなども含めた演出が特徴。一部の作品を除き、ストーリーの説明に文字や言葉が一切使われず、ゲーム中の演出やデモでストーリーが進行する。1、2、X、3の初期作品は海外でも販売された。当初はSNKの業務用ゲーム基板Multi Video System(MVS、業務用ネオジオ)でシリーズが開発されていたが、『6』はMVSの後継として採用した、サミーの業務用ゲーム汎用基板ATOMISWAVEで開発された。独特な外見を持つMVS筐体は駄菓子屋によく設置されているゲーム機筐体として知られている。1996年、開発はナスカ、販売はSNK。しゃがんだりジャンプする事が可能なメタルスラッグや迫力のある巨大兵器、哀愁を誘うエンディングなど、システムの基礎を作ったシリーズの原点。 なお、1人プレイと2人プレイでエンディングが異なる。本作では1Pはマルコ、2Pはターマと、使用キャラクターが予め固定されており、ナンバリングシリーズで唯一キャラクター選択画面がなかった作品でもある。当初は戦車を自機にした作品として開発が進められており、実際にロケテストも行われている。その際、操作方法はレバー上でジャンプ、ABCDボタンとその同時押しでショットの方向を撃ち分けるといった内容だった。その開発中のバージョンの資料は家庭用のデータベースにも収録されている。初期装備は、弾数無限のハンドガンと手投げ弾10発のみだが、道中で味方捕虜を助けたり物を壊したりすると出現するアイテムを取得すれば、強化銃が使用可能(ただし弾数制限あり)になったり手投げ弾の追加・強化銃の変更や弾数補充ができる。ステージ中には特殊戦車「メタルスラッグ」が置いてあり、これに乗り込むこともできる。戦車に搭乗していない生身の場合は体力の概念がなく、一発でも攻撃を受けると戦死して残機が一つ減り、残機がなくなるとゲームオーバー。ただし、メタルスラッグに搭乗中は耐久力の分だけダメージを防ぐ事ができる。メタルスラッグの耐久力はアイテムのジェリ缶(メタスラエネルギー)で回復させることもできる。なお、メタルスラッグや固定砲台(他のシリーズでは別の乗り物も登場する)に乗り込んだときと降りたときに少々の無敵時間がある。これは一般に「鬼避け」と呼ばれ、『メタルスラッグ』シリーズ通して攻略に重要なウエイトを占めている。なお、制作当時での日本はアーケードでの2D横スクロールアクション主体のゲームが少なくなっており、それを危惧したのと同時に、少数化したのを逆に狙って制作。1は日本国外の市場受けを目指して作られ、2では日本国内の市場受けに帰化して作られたことが『ゲーメスト』のインタビューで語られている。ストーリー反逆軍を率いるモーデン総帥が世界的な軍事クーデターに成功する。正規軍は後退を余儀なくされ、さらに反撃の足がかりとして開発し、完成直前だった一人乗り高性能小型戦車「メタルスラッグ」が奪われてしまう。特殊工作部隊ペルグリン・ファルコン隊(通称PF隊)のマルコとターマは、メタルスラッグの奪回と敵の殲滅、ひいてはモーデンの撃破を命じられた。1998年、SNKより発売。この作品より、ナスカを吸収合併したSNKによる開発・販売となる。モーデンを撃破しクーデターが収まった前作から数年後、散逸的だった反逆軍の残党の動きが組織化してきていた。正規軍は倒したはずのモーデンが生きており、再びクーデターを起こそうとしていることを察知する。マルコとターマは、正規軍情報部の特殊部隊スパローズの女性兵士である笠本英里(エリ)とフィオと共に、反逆軍への急襲を命じられたのだった。一部武器の性能が大きく変化したり、スラグノイドやスラグフライヤーといった新型の乗り物の登場、キャラクターのデブ化など、前作に対して多くの新要素が加えられた。前作が軍事的要素一色であったのに対し、本作以降からSF要素やパロディなどバラエティ要素をより強めた。『ゲーメスト』の製作者インタビューによれば当時、新キャラは隠しキャラにする、若しくはキャラクターの性能に差をつけるという案があったらしいが、前者は「ここまで苦労して作ったキャラを出るかどうかわからなくするのか」後者は「そうするとキャラ選択に偏りが出て折角作ったキャラを選んでもらえない」との理由で見送りになったというエピソードがある。なお、3ハードで発売された『メタルスラッグコンプリート』に収録されるまでは、家庭用ネオジオ2機種のみでしか遊べなかった、ある意味で貴重な作品でもある。1999年、SNKより発売。『メタルスラッグ2』のリメイクバージョン。ストーリーやステージ進行は『2』と同じだが、背景、武器アイテムや敵の種類が増加、敵配置変更による難易度調整、システムボイスの変更、BGMの一部再編集などがされており、ゲーム的には別物となっている。また、『2』では敵戦車が無限に出してくるミサイルなど一部のオブジェクトに撃ち込み点が入ったが、この『X』では点が入らなくなるように修正されており、これによって安直で単調なスコア稼ぎが封じられている。PlayStation版はSNK最後のPlayStation用ソフトであった。また、PS移植版では『1』に続いてコンバットスクールモードが搭載されている。2000年、SNKより発売。本作が旧SNK最後のメタルスラッグとなった。モーデンのクーデターを未然に防いだマルコとターマだったが、反逆軍の残党狩りの中で、モーデンの2度目の復活を予感していた。一方正規軍情報部は、世界各地で起きていた謎の事件や異常現象と、反逆軍、そして『2(X)』で目撃されていた宇宙人の三者の関連の可能性をつきとめる。情報部は強引にマルコ達の残党狩りにエリとフィオの参加を決定したのだった。新要素としてステージ分岐が導入され、ボスに辿り着くまでの道が何種類にも分かれている。エレファントスラッグやスラグマリナー、ドリルスラッグ等の新兵器が多く登場するが、敵側も、謎の宇宙人や火星大王似の巨大ロボ、動き出した遺跡の石像など、一筋縄ではいかない強敵ばかりとなっている。最終面ではプレイヤーキャラクター自身が宇宙人に誘拐されてしまい、別のキャラクターがそれを追いかけるという形で操作するキャラクターが変わる。宇宙人にさらわれた正規軍兵士を助けるために舞台はなんと宇宙空間に移り、小型ロケットで縦スクロール式のシューティングゲームのような戦いを繰り広げ、宇宙人の母艦内部に突入する。それらも含め、今作の演出は従来作以上に非常に凝った作りとなっており、シリーズ一(2015年現在)のボリュームを誇る。ファンの間ではシリーズ最高傑作の呼び声も高い。2002年、プレイモア許諾、メガ・エンタープライズ/ノイズファクトリー開発、サン・アミューズメントより発売。SNK倒産後第一作。実開発はノイズファクトリーである。なお、ゲーム中に表示されるメーカーロゴは、プレイモアとメガ・エンタープライズのみである。スタッフがほぼ全員入れ替わっての製作であるためステージの使い回しがある等、旧4作とは(様々な意味で)違ったゲームとなっている。また、韓国企業であるメガ・エンタープライズの参入により、キャラクターなどでその影響を受けることになった。本作から、今までは使用しなかった4ボタン目にメタスラアタックを割り当てたため、ジャンプしながらショット攻撃をしている最中にに間違ってメタスラアタックを暴発させる可能性がなくなった。また、音楽製作も今作より田中敬一となっている。ストーリーはテロ組織「アマデウス」が軍のコンピューターすら侵すウイルス、「ホワイト・ベイビー」を誕生させるという声明がインターネット上で告知され、PF隊のターマとスパローズのエリはホワイト・ベイビーのワクチンプログラムの作成チームの護衛を、マルコとフィオ、そして新人のトレバーとナディアの4人は、アマデウスの殲滅を命じられる。だが、出撃前に送られてきたアマデウスのメンバーの写った衛星画像に、全員驚愕する。そこにはモーデンの姿があった。プレイヤーキャラクターに韓国系アメリカ人(またはアメリカ系韓国人)という設定のトレバー・スペイシーが追加された。ほかにはフランス人の女性キャラクターであるナディア・カッセルが追加されたため、日系人のターマと日本人のエリはプレイヤーキャラクターとしては削除された。ただし、ステージ途中でプレイヤーを援護したり、各ステージ終了後には次の戦場へとプレイヤーを誘導するなど、物語の主要な位置を占める役回りは演じている。今作のみの特徴として特定のアイテムを取った後、一定時間以内に稼いだ点数に応じてステージクリア時にボーナスがもらえる「メタリッシュシステム」がある。その他、演出面で他のナンバリング作品と若干異なる点が多い。また、強化銃「トゥー・マシンガン」(短機関銃を2丁持ちしたようなグラフィック)が初登場。2003年、SNKプレイモア(旧:プレイモア)より発売。実開発はSNKネオジオ(旧:サン・アミューズメント)。ネオジオで開発された最後のシリーズ作品。メタルスラッグの開発を行っていた研究所が何者かに襲撃され、メタルスラッグの機密事項の入ったディスクが奪われてしまう。マルコとターマは奪還指令を受けその行方を追っていた。一方、遺跡発掘を行う武装集団「プトレマイック・アーミー」を追い、古代遺跡に侵入していたエリとフィオは、謎のメタルスラッグの攻撃を受け撤退を余儀なくされる。機密事項を奪った犯人がプトレマイック・アーミーと判明し、正規軍は4人にその組織の壊滅を命じた。前作の新キャラクターであったトレバーとナディアは登場せず、前作ではNPC(非プレイ可能キャラクター)として活躍していたターマとエリがプレイヤーキャラクターとして復帰した。本作の新しい特徴として、姿勢を低くしながら高速移動する「スライディング」や、最新鋭の二足歩行機能付き戦車「スラグガンナー」などが追加され、歩兵や戦車などの雑魚敵のグラフィックが一新されている。スライディングは、しゃがみながら移動できるため上方向からの敵の弾をかわしやすくなっているが、『1』〜『3』までのメタスラアタック同様に暴発しやすいことが不評であった。また、必要性も疑われたため『6』以降は廃止となった。音楽は引き続き田中敬一が担当。メタル・ロック色が前面に出されたものとなっている。2006年2月、SNKプレイモアより発売。『メタルスラッグ』唯一のATOMISWAVE作品。ATOMISWAVE基板で開発された最後のソフトでもある。物語の時間軸は『5』からではなく、『3』からの続きとなっており、新キャラクターに『怒』シリーズからのゲストとしてラルフ・ジョーンズとクラーク・スティルの2人が加入している。また、『4』と同じくルートによってエンディングが変化する。新システムとしてを搭載し、新武装にザンテツソードが登場、大幅な変革が施された。BGMは過去に数多くのゲーム音楽を手がけた、「さんたるる」こと並木学が主な作曲担当、一部金田充弘が作曲担当。PS2版はアレンジ版が収録されている。家庭用移植版では、『X』から数作品ぶりにコンバットスクールモードが再度実装された。2006年6月29日にSNKプレイモアより発売。機種はPlayStation 2。ジャンルはサードパーソンシューティング(TPS)となっており(前述のとおり、メタルスラッグシリーズ唯一のTPS作品でもある)、タイトルには書かれていないが2Dではなく3Dで作られている。本作ではキャラクターに音声が付いているほか、メタルスラッグを改造することも可能。例えばメルティハニーの持つトゲ付き盾を装備したり、副砲のバルカン砲を曲射砲に変えたり、スラグガンナーのような人型戦車に変えたりすることができる。ストーリーは反逆軍と協力関係を結んだ「ケワルド=オグマ社」の2つを相手に、反逆軍の主力基地へ乗り込んでいくというもの。ステージ間では会話が導入されている。2008年7月17日、SNKプレイモアより発売。機種はニンテンドーDS。携帯ゲーム機では4作品目にあたる。システムのベースは前作『6』とし、操作キャラクターも前作と同じく6人となっている。全7ステージのメインミッションに加え、「コンバットスクール」が搭載されている。本作品のコンバットスクールでは新しく入った教官シンシアが初登場。また、キャラクター性能に新たなものが追加されている。本作のBGMは田中敬一(でんちゅう名義)が担当。本作では産業廃棄物処理島「スクラップ島」を舞台に従来の敵である現代のモーデン軍に加え、新たに現れた未来世界のモーデン軍との闘いを描く。2009年12月23日、SNKプレイモアより発売。機種はPSP。後にXbox 360の配信サービス、『Xboxライブアーケード』でも配信された(1200マイクロソフトポイント)。『メタルスラッグ7』のマイナーチェンジバージョンで、『X』以来のコードネームタイトル。ステージ分岐やキャラクターの追加、ボイス面での変更、通信機能による2人同時プレイ(CO-OP)が可能になった。別途DLCを購入することで追加キャラクターとして『ザ・キング・オブ・ファイターズ』のレオナ・ハイデルンを使用できる。戦場の最前線で捕まったり、身動きが取れなくなっている正規軍メンバー。助け出すとステージクリア時に救出数に応じて点数ボーナスを得ることができる。ただしミスをすると救出数はリセットされる。10人以上助けると更にボーナスが入る。また、相川姉妹、百太郎、ウータン、ダイトウリョウの得点は通常捕虜の三人分。味方捕虜などから支給される、ハンドガン以上の攻撃力を持つ銃。装備すると、ほとんどの銃で見た目がアサルトライフル状のものに変化する。弾数に制限があり、ミスをすると無くなってしまう。『X』以降は一部の銃に弾の大きいBIG版が存在。デブ時には各アイテム弾が違うタイプのバージョンに変わる。弾数は『6』ではイージーモードでのもの(ハードモードではその半分)。なお、家庭用シリーズのメタルスラッグ2のアートギャラリーの画像では、文字入りのアイテムマークは銃と弾薬が入ったトランクとして表現されている。『2』以降はプレイヤーキャラクターに状態異常が発生する可能性のあるステージがある。正規軍から支給されたり、敵から奪うことでプレイヤーが乗り込める兵器がある。基本としていくらでも撃て連射が利くバルカン砲を搭載しているので攻撃面が強化される上、乗り降り時に無敵(通称:鬼避け)になるので、乱戦時やボス戦で重宝する。さらに、一部の乗り物は生身の敵兵なら移動中に接触しただけで轢いて倒すことができる。最終手段として、乗り物を放棄し敵にぶつける「メタスラアタック」が可能(一部の乗り物はできない)。また、ステージクリア時(ボス撃破時)に乗り物に乗っていると高ボーナス点が、『6』からはメタスラアタックでボスを撃破するとさらに高いボーナス点が入る。生き物系(キャラクターがそのまま跨って乗っているタイプ)は、敵弾に当たるとミスとなる。ただし、生き物そのものにはダメージは入らない。敵軍の使用する兵器(乗り物)は総じて耐久度が高い。戦車は轢かれただけでもミスになる。各ステージの最後には必ずボスとなる敵がいて、ボスを倒すことでミッションクリアとなる。ステージごとのボスの名称は以下の通り。2行目以降は中ボス。※5以降の一部ボスの正式名称は不明である為、太字にて記載する。
出典:wikipedia
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