メルシーモンサンは日本の競走馬。2010年の中山グランドジャンプの勝ち馬である。北海道の三石ファームで生まれる。2歳時の2007年12月に中央競馬でデビュー。しかし平地競走では10戦して5着2回が最高と惨敗が続き、3歳の秋に障害競走へ転向した。しかしここでも苦戦を強いられ、2009年8月の障害未勝利戦（障害6戦目）でようやく初勝利。オープン2戦目の秋陽ジャンプステークスで4着に入ると、続く中山大障害ではキングジョイの5着に入る。翌2010年はペガサスジャンプステークスで6着に入った後、中山グランドジャンプに出走した。このレースは本馬と同厩・同馬主のメルシーエイタイムが人気を集め、モンサンは8番人気。しかしそのエイタイムは落馬・競走中止し、馬群中団で脚を溜めていたモンサンが直線でゴーカイの仔・オープンガーデンの追撃を振り切りゴールイン。通算2勝目が重賞初勝利となった。レースタイムは5分を超える過酷なレースで勝因は母系のミルリーフからのスタミナと普段より調教パートナーであり鞍上の高野容輔の好騎乗。この勝利が本年の初勝利でもあった。その後故障により長期休養を余儀なくされる。2012年3月中京の平地競走で2年ぶりに戦線復帰したが13着。中山グランドジャンプでは先行するも失速し13着に終わった。2013年の中山グランドジャンプで左前繋靭帯不全断裂を発症し、競走中止。この競走を最後に4月17日付けで競走馬登録を抹消された。引退後は滋賀県東近江市の忍者ホースクラブで乗馬となる。母の弟に中山大障害勝ちのメルシータカオー、そのほか近親にメルシーアトラ・メルシーステージがいる。

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