ニコラ・ヌクル（Nicolas Alexis Julio N'Koulou N'Doubena, 1990年3月27日 - ）は、カメルーン・ヤウンデ出身の同国代表のサッカー選手。リーグ・アンのオリンピック・リヨン所属。ポジションはセンターバック。一部ではヌクルーやエンクルとも表記される。サミュエル・エトオやイドリス・カルロス・カメニ等を輩出した母国のドゥアラを拠点とするを経て、2007年下旬にフランス1部のASモナコ加入し、3年のプロ契約を締結。この2007-08シーズンは4部を戦うリザーブチームでプレーした。2008年7月にトップチームに登録され、プレシーズンマッチ初戦・同1部のトゥールーズFC戦, クロアチアのNKザグレブ戦と2試合に出場し、同年9月13日のFCロリアン戦で先発でプロデビューを果たし、65分までプレーした。翌年からは、ギー・ラコンブ監督の方針でCBにセドリック・モンゴングと新加入のが起用され守備的MFへコンバートされたものの、変わらずレギュラーとしてプレーし、デビュー戦以降の出場試合の殆どが90分フル出場とチームにとって欠かせない選手の1人となった。さらに2010-11シーズンに副主将に任命され、時にはステファヌ・リュフィエに代わりキャプテンマークを着けることもあったが、同シーズンにチームはリーグ・ドゥへ降格した。モナコの降格に伴い国内外の様々なチームから関心を寄せられた末、2011年6月29日に350万ユーロの4年契約でオリンピック・マルセイユへ加入。移籍1年目は10位と不振に陥ったが、その中でヌクルはベストイレブンに初選出され、またUEFAチャンピオンズリーグ 2011-12でも活躍するなど大きく飛躍した。2013年3月3日、アウェーのトロワAC戦でキャリア初得点を挙げた。2008年に北京オリンピックに出場し。同年の南アフリカ戦でA代表デビュー以降はアフリカネイションズカップ2010, 2010 FIFAワールドカップと主要な大会に出場した。リゴベール・ソング引退後に主将の座に就いたサミュエル・エトオの後を継ぎ、エヨング・エノーと共に副主将に就任。また、エトオが2011年11月のアルジェリアとの親善試合をボイコットしたことでカメルーンサッカー連盟から15試合の出場停止を言い渡されたことで2011年12月に一時的ながら主将に昇格し（エノーは累積警告による出場停止）、2012年2月29日のアフリカネイションズカップ2013予選ギニアビサウ戦で初めて主将としてプレーした。8月下旬になってもエトオはチームに復帰することを拒否したため、ヌクルは正式に主将に任命された。2014年7月10日、母国カメルーンで父親が焼死体となって発見されるという事件が起きた。

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