JR貨物タキ1100形貨車(JRかもつタキ1100がたかしゃ)は、1997年(平成9年)から1998年(平成10年)に24両が日本車輌製造にて製作された、37t積のフライアッシュおよび炭酸カルシウム専用のタンク車(私有貨車)である。車籍は日本貨物鉄道(JR貨物)、所有者は宇部興産の子会社である宇部興産セメントサービス(旧称・宇部レールサポート)である。ホキ1000形に続くフライアッシュおよび炭酸カルシウム専用の貨車であり、タンク車では初の往路と復路で異なる積荷を輸送する貨車である。また、粉体輸送の私有貨車では初の軸重15tを許容した車両でもある。タンク体は耐候性高張力鋼製で塗装は薄青色である。荷役方式はエアスライドを併用した圧送荷役方式で積込口は中央に1ヶ所ある。車端部には排気管がある。台車はタキ1000形のFT21形を元にバネ特性を変更したFT23形で、最高速度は95km/hである。。本形式は美祢線美祢駅に常備され、美祢駅にある宇部興産伊佐工場から山陰本線岡見駅にある中国電力三隅発電所へ炭酸カルシウムを、岡見駅から美祢駅へフライアッシュを輸送していた。2013年7月の豪雨で山口線が不通になって以来、本形式を使用していた貨物列車は長期運休、トラックによる代替輸送に切り替えていたが、10月に発生した三隅発電所のトラブルに伴い貨物運送自体が取り止められていた。宇部興産が2013年度末に更新時期を迎える輸送契約の更新を行わないことにより、山口線の復旧を待たずに貨物輸送がそのまま廃止になる見通しであると報じられている。
出典:wikipedia
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