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あきづき型護衛艦 (初代)

あきづき型護衛艦(あきづきがたごえいかん、)は、海上自衛隊が運用していた護衛艦(DD)。MSA協定に基づくアメリカ合衆国の域外調達()によって建造資金が賄われたことから、計画に際して予算に余裕があった為、護衛艦としては初めて排水量2,000トンを越える艦となった。なお、旧海軍においても、太平洋戦争中に活躍した秋月型駆逐艦があり、1番艦が「秋月」(あきづき)、2番艦が「照月」(てるづき)というのも、共通している。当初、アメリカは海上自衛隊の戦力強化のために、OSPにより艦艇を供与することを決定し、フレッチャー級駆逐艦(ありあけ型護衛艦として運用中)に若干の改良を加えた艦の建造を日本側に行わせようと計画したが、はるかぜ型以来、日本が独自に艦艇を設計・建造していたため、米国は資金面での援助のみ行い、計画・設計・建造の全てを日本側に委ねる事となった。このように、域外調達による装備がアメリカ国外で設計されるのはきわめて異例のことであった。1957年(昭和32年)3月29日の閣議決定に基づき、即日、日米政府間で契約が調印された。これは、日本政府が2300トン級駆逐艦2隻を建造して1960年(昭和35年)3月までに米政府に引き渡すことを定めており、その総契約価格は1,868万ドル(67億2,480万円)、米政府は出来高に応じて90%を支払い、残額は引渡し時に支払うこととされていた。最終的に、1隻あたりの船価は約34億円(うち船体価格26億円)となった。本型は、対空・対潜・対艦の各戦闘に対応出来るよう、あやなみ型(30〜33DDK)とむらさめ型(30/31DDA)の兵装を併せ持ち、それらの艦の対潜能力を強化した汎用護衛艦として計画が始まった。更に、艦隊旗艦機能も付与されたため大型化し、基準排水量は2,000トンを越えた2,350トンとなった。船型はあやなみ型、むらさめ型と同じ、いわゆる「オランダ坂」を有する長船首楼型であり、船体構造・船殻材料もほぼ同一である。船型の拡大から居住性も改善されていて、戦闘区画のみならず、司令室や司令公室、艦長室、士官室など居住区の一部にも、戦闘区画とは別系統の冷房が施されている。また、冷戦真っ只中の情勢下、あやなみ型から実験的に装備された放射能塵除去用の散水装置を始めとした対放射能塵対策が本格的に施されていた。なお、本型の設計は、旧海軍の技術者を中心に組織され、警備隊時代より技術研究本部を補完してきた外部組織である財団法人船舶設計協会が行なったが、同協会が護衛艦の設計を行なったのは本型が最後となった。主機関は、あやなみ型やむらさめ型と同じく蒸気タービン方式を採用しているが、艦型の大型化に伴って、はるかぜ型(28DD)以来の蒸気タービン艦で踏襲されてきた蒸気性状よりも圧力・温度ともに高められており、圧力は、温度450℃とされている。2胴型水管ボイラーを採用し、蒸気発生量は85トン/時であった。なお本型は、操舵装置として水圧式伝導装置(テレモーター)方式を採用した最後の護衛艦であった(以後は電気式)。本型は、アメリカ海軍の新鋭艦であるフォレスト・シャーマン級駆逐艦にはやや劣ったものの、欧米各国で就役中であった砲装型の汎用駆逐艦のなかでも、有力な広域防空能力と対潜戦能力を備えていた。本型は、嚮導艦として強力な指揮・統制(C2)能力を備えており、指揮護衛艦とも通称された。司令部区画の床面積は、自衛艦隊旗艦として設計された「ゆきかぜ」(28DD)と比して2倍弱となる118m²を確保した。また通信設備も充実しており、基本要目仕様では送信機6〜8台、送受信機8〜10台、受信機20〜25台、暗号機3〜4台、特殊通信装置(ファクシミリ、模写伝送装置など)とされていた。これらの通信装備は第1・2の2つの電信室に分けて装備されていた。レーダーは、基本的にむらさめ型のものを踏襲しており、対空捜索用にOPS-1、対水上捜索用にOPS-5と、いずれも国産化されている。これらはいずれもアメリカ製のレーダーを元に国産化したもので、OPS-1ははるかぜ型護衛艦(28DD)用に入手したAN/SPS-6、OPS-5は同じくAN/SPS-5をベースとしている。一方、ソナーとしてはAN/SQS-4ファミリーが初めて導入された。AN/SQS-4ファミリーは、従来用いられてきたQHBないしAN/SQS-10/11を発展させて周波数8〜14kHz、探知距離4600メートルを狙って開発されたもので、アメリカではディーレイ級護衛駆逐艦に搭載されて1954年より艦隊配備されていた。当初は両艦ともにAN/SQS-4を搭載していたが、「あきづき」は1969年(昭和44年)2月、8 kHz帯に対応したSQS-29J(SQS-4 mod.1)に、「てるづき」も1970年(昭和45年)3月、14 kHz帯に対応したAN/SQS-32(SQS-4 mod.4改良型)に換装した。当初「てるづき」はAN/SQR-8攻撃用ソナーを搭載していたが、これはSQS-32の搭載に伴って撤去された。また1968年から1969年にかけて、可変深度ソナーとして、「てるづき」にOQA-1Aが、「あきづき」にはOQA-1Bが後日装備された。砲熕兵器システムについては、むらさめ型と同じMk.39 54口径5インチ単装砲を3基と57式 50口径3インチ連装速射砲を2基の組み合わせが採用された。砲射撃指揮装置(GFCS)についても、5インチ砲用は直視式のMk.57、3インチ砲用は斜視式のMk.63 mod.14と、やはり同じ組み合わせであるが、このうちMk.57は国産化されており、戦後初めてのGFCSの国内生産例となった。対潜兵装には、米国から新たに供与されたMk.108「ウェポン・アルファ」 324mm対潜ロケット砲を搭載した。Mk.108は当時最新鋭の対潜前投兵器で、第二次世界大戦中に大量建造された駆逐艦をFRAM改装する際に搭載されており、かねてより米国に対して供与を要請していた新鋭兵器であった。その他にも、ヘッジホッグや65式53センチ4連装魚雷発射管HO-401(54式魚雷用)、Mk.2 短魚雷落射機(Mk.32短魚雷用)、55式爆雷投射機(Y砲)、爆雷投下軌条など充実した兵装を有していた。「あきづき」は1960年(昭和35年)2月13日、「てるづき」は同年2月29日に竣工し、それぞれ「あきづき」がDD-960、「てるづき」がDD-961としてアメリカ海軍籍に入れられ、即日海上自衛隊に供与された。これらはまず、慣熟訓練のため2隻そろって横須賀地方隊に編入された。その後、1961年(昭和36年)9月1日に発動された自衛艦隊の大改編により、護衛艦を集中運用する部隊として護衛艦隊が設置されるのに伴い、「あきづき」は自衛艦隊、「てるづき」は護衛艦隊に編入され、それぞれの旗艦となった。その後、1963年(昭和38年)3月30日に「てるづき」が衝突事故によって2ヶ月余の間戦列を離れることとなり、また同年4月1日付けで自衛艦隊司令部が陸上部隊化したことに伴い、「あきづき」が護衛艦隊旗艦とされて、以後1985年(昭和60年)3月27日まで23年間の長期にわたってこの任に就いた。また「てるづき」も、第1・4護衛隊群旗艦を歴任している。その間に両艦は数々の改装をうけ、対潜探知能力強化のために、艦尾の爆雷投下軌条を撤去し可変深度ソナー(VDS)を装備し、対潜兵装の目玉であったMk.108対潜ロケット砲は、1976年(昭和51年)から1977年(昭和52年)の特別改装時に71式ボフォース・ロケット・ランチャーに換装された。両艦とも老朽化と、新型護衛艦の拡充により練習艦や特務艦に変更の後、1993年(平成5年)に除籍された。なお、米艦籍時の船体番号は、アメリカ海軍のチャールズ・F・アダムズ級ミサイル駆逐艦の計画当初のものに連続したものである(同級では後に新しい艦種記号としてDDGを導入し、番号も振りなおされている)。同世代艦

出典:wikipedia

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