サニー(SUNNY)は、福岡県を中心に熊本県、佐賀県、大分県などの九州北部地区で展開しているスーパーマーケットである。1963年(昭和38年)8月29日に設立された「株式会社サニー(英称:"Sunny Co.,Ltd.")」が運営していたが、2008年(平成20年)7月1日に「株式会社西友」が吸収合併し(2009年(平成21年)9月1日付で合同会社西友に改組)、同社が運営している。福岡市で当時地場資本の百貨店として営業していた岩田屋は、1960年(昭和35年)4月に他社との共同出資で福岡市に「株式会社しろや」を設立し、同年6月15日に福岡市の香椎団地にスーパーマーケットを開店したのが、同グループの量販店事業の始まりである。翌年・1961年(昭和36年)10月9日には岩田屋の出資で福岡市にスーパーマーケットの「株式会社グランドストア西都」を設立し、同年11月10日に西鉄名店街(西鉄福岡駅の駅ナカ商業施設)地階にスーパーマーケットを開店した。全国で百貨店と提携してスーパーマーケットチェーンを設立した伊藤忠商事と共同出資で、1963年(昭和38年)8月29日に「株式会社サニー」を設立し、岩田屋本社内に本部を置いたのが、当社の始まりである。そして、同年11月18日に1号店として熊本市水前寺に「水前寺店」を開店したのを皮切りに、九州各地へ店舗展開を進めた。その際には、「株式会社しろや」や「株式会社グランドストア西都」が先行して設立されていた経緯もあり、当初は「株式会社しろや」が団地内での出店を行い、「株式会社サニー」はそれ以外の場所への出店を行うことで棲み分けを目指していた。しかし、品揃えなどの面で「株式会社しろや」が苦戦したことから、1985年(昭和60年)までに堤店と原店の2店以外は当社が継承することになった。また、石油危機で物価が高騰したのを好機と捉えて事業拡大をすると共に、1974年(昭和49年)6月には本部をニュー平尾店内に移転してコンピューターを導入するなど近代化も図った。その後、1981年(昭和56年)3月にベスト電器とフランチャイズ契約を締結したのを皮切りに、1982年(昭和57年)4月に大洋ストアと資本・業務提携、1983年(昭和58年)2月にスーパーヤマエと資本・業務提携するなど、提携戦略も進めた。2001年(平成13年)8月28日に連結債務超過に陥っていた岩田屋が、再建策の一環として、保有する「株式会社サニー」の発行済み株式47.7%を約38億円で西友に売却することを発表。これに伴い、同年11月19日に臨時株主総会を開催して西友グループのエス・エス・ブイの海老根政勝会長が、社長に就任した。その後、2004年(平成16年)3月26日には西友が伊藤忠商事保有の全株を取得して出資比率を約88.8%に引き上げて、同年4月1日に西友グループと運営を一体化し、同年6月1日には西友がグループ外保有の全株式を株式交換で取得して同社の完全子会社とされることになった。そして、2005年(平成17年)9月1日に西友営業統括部長が社長を兼務して経営を事実上一本化し、2008年(平成20年)7月1日に「株式会社西友(現・合同会社西友)」に吸収合併されて法人としての「株式会社サニー」は消滅することになった。合併直後の2008年(平成20年)11月5日に「サニー南熊本店」を開店したが、西友がその後2012年(平成20年)3月28日に「西友つくば竹園店」を開店するまで出店を凍結した。2015年(平成27年)2月時点で福岡県に69店と熊本県に6店の他に佐賀県と大分県に各1店の合計77店舗を展開していたが、同年3月末までに「南熊本店」を含めた11店を閉店し、同年4月末に「おおき店」を閉店するなど不採算店の大量閉鎖を行うことになった。なお、残った店舗は「サニー」の店名で引き続き店舗を展開するとしている。合併後も店名については変更せずに西友が運営している。2015年(平成27年)5月現在、福岡県60店舗、熊本県3店舗、佐賀県・大分県に各1店舗の計65店舗を営業している。なお、九州北部においては、親会社の西友ブランドよりも旧来のサニーブランドのほうが知名度があるせいか、元々西友店舗だったのをサニー店舗に転換するケースも見られる。このためか福岡県内では西友の大型店舗ブランド「ザ・モール」を除くと西友ブランドは1店舗もない。株式会社サニーによる運営の頃は、会員カードによる割引や均一祭といった親会社の西友とは異なる独立性があったが、次第に西友色が強まる中で最終的にこれらはすべて吸収合併前には廃止された。現在は店名の違いを除けばほとんど西友店舗と変わらない形態になっている。
出典:wikipedia
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