ソース接地回路（ソースせっちかいろ）またはソース共通回路（ソースきょうつうかいろ、）は、電界効果トランジスタを用いた基本的な増幅回路の一つ。入力インピーダンスが高く、出力インピーダンスも比較的高い。電圧増幅に用いるのが一般的。バイポーラトランジスタを用いた同様の回路にエミッタ接地回路がある。電界効果トランジスタのゲートは絶縁体のため、低い周波数ではソース接地回路の入力インピーダンスは非常に高い。小信号電圧利得は出力インピーダンスはとなる(formula_1はトランジスタの出力抵抗)。formula_2 の場合、と単純化される。ソース接地回路のトランジスタのformula_10は入力電圧に依存するため、入力と出力の関係は非線形となる。しかし、ソースに抵抗を挿入すると負帰還により電圧利得の formula_10 への依存性が減り、線形性を向上させることができる。しかし、ソース抵抗がない場合に比べて利得が下がる。小信号電圧利得は出力抵抗はとなる(formula_12、formula_13 は基板効果による)。基板効果を無視し(formula_14)、formula_2、formula_16で、さらにformula_17の場合、と単純化される。カスコードトランジスタ(M2)を挿入すると、入力トランジスタ(M1)のドレイン間の増幅率が小さくなるためミラー効果による実質入力容量の増大を抑制することができる。この回路の小信号電圧利得はで、formula_18、formula_19、formula_2、formula_16 の場合、と単純化され、カスコードトランジスタがない場合と利得は同じになる。また、M1のゲート・ドレイン間の小信号利得はと低い値になるため、カスコードトランジスタがない場合に比べてミラー効果が大幅に抑制される。無線受信機の低雑音増幅器などに広く使われている。エミッタ接地回路

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