『伝七捕物帳』(でんしちとりものちょう)は陣出達朗らによる日本の時代小説シリーズ。捕物作家クラブ(現・日本文芸家クラブ)参加の多数の作家による合同企画として「黒門町の傳七捕物帳」と題して京都新聞に連載された後、陣出達朗が単独で『伝七捕物帳』シリーズを執筆した。高田浩吉主演による劇場映画シリーズ、中村梅之助主演によるテレビドラマシリーズなど、たびたび映像化されている。1949年(昭和24年)に創設された「捕物作家クラブ」参加作家による合同企画として創作された“黒門町の伝七”を主人公とした時代小説で、京都新聞に1951年(昭和26年)3月11日から1960年(昭和35年)10月16日の9年7か月の長期間にわたり、毎週1回連載されていた『黒門町の傳七捕物帳』が初出。横溝正史や陣出達朗、城昌幸、野村胡堂、佐々木杜太郎他、多くの作家が執筆している。後年、陣出が単独で新作『伝七捕物帳』シリーズを執筆しており、現在では陣出の代表作の1つとして広く認知されている。下述テレビシリーズでも基は陣出作品であるため、原作表記は陣出である。上記を原作とした映像化作品。以下のものがある。高田浩吉の主演、松竹京都撮影所及び東映京都撮影所の製作により、『伝七捕物帖』(でんしちとりものちょう)と題して以下の13作品が制作された。1968年3月9日から7月6日まで朝日放送制作・TBS系列で放送された。全18回。『伝七捕物帳』(でんしち・とりものちょう)は中村梅之助主演のテレビ時代劇。梅之助の1970年代中後半の当たり役の一つだったが、逝去半年後の2016年7月、息子の中村梅雀主演により、リメイクされた。1970年から3年間にわたりNET系で放送された『遠山の金さん捕物帳』(原作者は本作と同じ陣出達朗)で人気スターとなった前進座の中村梅之助が、情に厚く、正木流免許皆伝の十手術と万力鎖の技で悪に立ち向かう岡っ引、「黒門町の伝七」を演じた。伝七の十手の房は、本来与力をあらわす紫色である。これは元々罪人だった伝七の器量と気っ風の良さに惚れ込んだ北町奉行・遠山左衛門尉(中村梅之助・二役)が特別に赦免する代わりに岡っ引に任じたためである。通常岡っ引は同心が私的に雇う非公認のものだが、伝七の場合は「奉行に直接雇われた、与力の権限を持つ岡っ引」という特殊な立場という設定だった。日本テレビ版とテレビ朝日版とでは、伝七や伝七に関わる登場人物、その背景などに設定の相違がみられる。例えば、日本テレビ版で伝七は独身だがテレビ朝日版では妻帯者(テレビ朝日版で伝七の妻を演じたのは、日本テレビ版で小春を演じた和田幾子)。また、日本テレビ版とテレビ朝日版では伝七や五平を使う同心が異なる、テレビ朝日版には伝七の上司としての遠山金四郎が一切登場しない(テレビ朝日版では伝七は同心・泉の配下、ということになっている)、五平の人物設定などで、そうした相違が作風の違いにもなっている。配役スタッフ 中村梅之助を一躍人気スターにした同局の『遠山の金さん捕物帳』と同じ「日曜午後8時枠」での再登板だったが、この放送枠では最後の時代劇となった。本作品の後番組は石原プロモーション制作の『西部警察』である。2016年7月15日から9月9日まで、NHK BSプレミアムのBS時代劇枠で全9回にて放送された。主演は中村梅雀で、2016年1月に亡くなった父・中村梅之助が1970年代に演じて大ヒットとなった伝七役を演じた。梅雀は伝七役を演じることを2015年暮れに父・梅之助に報告、梅之助から秘蔵の十手コレクションを託された。主題歌はももいろクローバーZが担当し、第2回放送分に武家の奥女中役でゲスト出演した。また、本作で遠山左衛門尉景元を演じる松平健は、2007年1月期(1月~3月)にテレビ朝日系列で放送された『遠山の金さん』でも同じ役を演じており、実に約9年ぶりに遠山奉行を演じる事になる。
出典:wikipedia
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