『この中に1人、妹がいる!』(このなかにひとり いもうとがいる)は、田口一による日本のライトノベル。イラストはCUTEGが担当している。2010年8月から2013年3月まで全11巻(本編10巻・短編1巻)がMF文庫J(メディアファクトリー)より刊行された。原作たる小説のほか、漫画化・アニメ化など複数メディアでの展開がなされ、日本国外においても翻訳版が出版されている。略称は「中妹」。英字表記は「Who is "IMOUTO"?」。本作のストーリーは世界的大企業社長の息子で後継者候補である主人公帝野将悟と、将悟が後継者修行の一環として転入した私立深流院学園のクラスメートらヒロイン達との間で展開していく。父の遺言により深流院学園で生涯の伴侶を見つけ出さなければならないが、その候補である周りのヒロイン達の中には(絶対に選んではいけない)正体を隠した妹がいるという状況での将悟の悪戦苦闘が描かれていくこととなる。作中のストーリーの時間軸としては、将悟が深流院学園の高校2年に編入する4月からスタートし、一部過去の回想部分の描写を挟みつつ学校行事に添ってその年12月まで本編が描かれる形となっている。年明けの3学期以降、翌期の始業式・入学式までが描かれた小説第10巻の記述内容は、主にサブヒロイン達の後日譚がテーマとなっている。著者の田口は本作について「ヒロイン達の誰かが血の繋がった妹かも!?というコンセプトの作品」と位置づけており、「ミステリアスな要素を入れたラブコメ」として読者に楽しんでいただければ、としている。また田口は、前作『三流木萌花は名担当!』第3巻で行われた「(同作中に登場する)架空のライトノベルのうちで実際に読みたいもの」を問うたモバイルアンケートの結果、票を集めやすいであろう同作中に複数回登場した作品以外では『妹が婚約者!?』が多数の票を集め、自分自身もそのテーマで実際に書けば面白くなるのではないかと考え、この作品が誕生したとも語っている。MF文庫J本作担当者へのインタビュー記事では、本作について「かわいい女性陣に囲まれてうれしいはずが、その中には正体を隠してあわよくば結婚しようと画策している妹がいるというジレンマのある状況と、謎の妹は一体誰なのかを探る展開の併せ技が魅力」との趣旨で本作に触れられている。基本的には普通の妹ものラブコメながら「謎の自称妹」というミステリー要素を加えた演出を評価する見解も存在する。本作のメディアミックス展開として『月刊コミックアライブ』において漫画化され(作画:もっつん*、2011年7月号でプレ掲載、8月号より本格連載開始)、単行本がMFコミックス アライブシリーズより刊行されている。また『コミックフラッパー』では2012年5月号よりスピンオフ作品『この中に1人、妹がいる!ばすたいむ』(作画:ZooTAN)が掲載された(単行本はMFコミックス フラッパーシリーズより刊行)。2012年7月から9月にかけてTVアニメがTBS、BS-TBSほかにて放送され、インターネットラジオ番組も2012年6月より配信されるなど、展開は多岐にわたっている。日本国外においても、台湾・韓国・中国においてそれぞれ小説翻訳版が刊行されている。帝野将悟は世界的な大企業である「帝野グループ」の社長・帝野熊五郎の息子。将悟は父の急逝後その遺言に従いグループ社長の座を継ぐことを決意した。遺言で将悟に後継者の条件として提示されたのは2つ、1つは能力面での特訓を行って1年間で帝野グループ社員全員が社長として相応しいと認めるような成果を出すこと、そしてもう1つは熊五郎の母校である私立深流院学園に通い、そこで生涯の伴侶となる女性を見つけて結婚することであった。深流院学園に転入した将悟は、クラスメートの鶴眞心乃枝や神凪雅、生徒会会長の天導愛菜や副会長の国立凜香、妹カフェを経営する先輩の嵯峨良芽依らヒロイン達と出会い交流を深めていく。しかし、実は将悟には顔も分からない異母妹がいることが父の葬儀時に当の妹から告げられていた。そして深流院学園の生徒となった将悟の所には妹から「私はお兄様の近くにいます」という連絡が舞い込む。謎の妹は将悟に正体を明かさぬまま仲を深め、あろうことか将悟と結婚することを目論んでいる。将悟は父の遺言を果たすべく、生涯の伴侶を探しつつも妹の正体を突き止めるべく奔走し、様々な障害を乗り越えていく。MF文庫Jより刊行、全11巻(うち短編集1巻)。各巻の表紙には、人差し指を突き立てているヒロインの姿が使用された。なお、日本以外でも台湾(東立出版社)・韓国(鶴山文化社)・中国(天聞角川)にて翻訳版がそれぞれ刊行されている。小説イラスト担当のCUTEGによるイラスト集。2012年7月から9月にかけて、TBS、BS-TBSほかにて放送された。全12話。テレビ放送時には湯気や光等で規制されている部分があったが、BD/DVD版ではそれらが解禁されている。2013年3月27日には、最終話の後日談(第13話)と2012年7月16日に開催された「このイベントの中に1人、妹がいる!?」のイベント映像が収録されたOVA『OVAの中に1人、妹がいる!』が発売された。全巻の共通特典として、エンディングテーマ「Heavenly Lover」のソロヴァージョンおよび桂憲一郎の描き下ろしによるお風呂ポスターが封入されている。なお、ジャケットは全てCUTEGが手掛けている。『このラジオの中に1人、妹がいる!?』は、2012年6月2日から同年9月29日まで超!A&G+で配信されていたラジオ番組。パーソナリティは、石原夏織(鶴眞心乃枝 役)、佐倉綾音(神凪雅 役)。NECビッグローブのスマートフォン向けアプリのカードコレクションゲーム『嫁コレ』に参加している。撮り下ろしボイスが用意されている。
出典:wikipedia
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