z/OS(ゼットオーエス)は、IBMが開発・販売している、メインフレーム用のオペレーティングシステムの1つ。z/OSは、OS/360、MVS、OS/390などの後継で、IBMのメインフレーム(z/ArchitectureをサポートしたIBM eServer zSeries、IBM System zなど)で稼動する。アドレッシングは64ビットで、UNIX、TCP/IP、Javaなど各種のオープン標準を取り入れている。「z/OS」が正式名称で、略称ではない。「z」の由来はSystem z#名称を参照。z/OSは、起源となる1966年のOS/360以降、IBMメインフレームの大規模用OSで、OS/360以来の上位互換性と、極めて高い信頼性・可用性を持つ。このため製造・金融・流通・運輸・国防などの大規模システムで多く使用されている。またメインフレーム専用OSでありながらオープンシステムの要素を多く取り入れている。64ビット対応(移植性の向上)、各種のオープン標準のサポート(Ethernet・TCP/IP・Web・C/C++・Java・Webサービスなど)、UNIX互換環境(UNIX System Services、USS、POSIX準拠、UNIXブランド取得)などがある。仮想化としては、1台のメインフレーム(System zなど)を、物理分割(PPAR)、論理分割(LPAR)、更にはソフトウェア分割(z/VM)の組み合わせで、多数のz/OSを同時に稼動できる。またMVS以来の多重仮想記憶は、複数のアドレス空間を実現して通常のプログラムからは直接他のアドレス空間が見えない(アクセスできない)点で、単なるマルチタスクとは異なり、一種の仮想機械でもある。2006年には、JavaやERPなどニューワークロード専用の廉価版であるz/OS.eもリリースされた。なお、同じIBMメインフレーム専用のOSでも、z/VSEやz/VMやz/TPFとは別物である。また富士通のMSPや日立製作所のVOS3は、z/OS(正確には前身のMVS)と一定の互換性があるが、MSPは64ビット化はされておらず、MSPおよびVOS3にはUNIX互換環境は無い。z/OSの各バージョン・リリースと、出荷開始時期、主な機能拡張は以下の通り。以下のコンポーネント(一部はオプション)等から構成されるパッケージでもある。以下のミドルウェアを組み合わせて使用する場合が多い。なおz/OSの基本となる機能は、64bit対応やオープンシステムの要素を除けば、MVSの時代にほぼ完成されているため、詳細は以下を参照。
出典:wikipedia
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