『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ』(ちょうせいめいたいトランスフォーマービーストウォーズリターンズ)は、カナダ製作のテレビアニメ。トランスフォーマーシリーズのアニメ作品の一作。モバイル放送・モバHO!にて2004年11月6日より放映された。カナダのメインフレーム・エンターテイメントによって製作された全編フル3DCGアニメ。『Beast Wars』(日本版『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』および『ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー』)の続編『Beast Machines』の日本語吹き替え版作品である。日本ではCG版シリーズの第3弾として認知されることが多く、日本のみ放映されたセルアニメである『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』と『ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー』を含むとシリーズ第5弾として認知される。海外では一貫して大人気を博した『ビーストウォーズ』シリーズだったが、スタッフ変更によるストーリーラインの陰鬱・複雑化や、生物ともロボットともつかない奇抜なデザインラインなどから本作において失速することとなった。また、『ザ・ムービー』『2010』製作期においてもあったように、ハズブロのラフデザインを元に、タカラ、アニメスタッフそれぞれが独自に動いたため、初期発売の玩具はイメージが全く違うという玩具とアニメとの連携の悪さも挙げられる。そのため、変身シークエンスもこれまでのような玩具に準じたものではなく、光り輝くと同時に体のパーツが変容を遂げるといった、正に「変形」ならぬ「変身」描写がなされている。結果的に次のシリーズとして用意されていた『トランスフォーマー・トランステック』がお蔵入りする事態に陥り、アメリカでは日本オリジナルの『カーロボット』シリーズをアニメ・玩具共に導入することになる。これが成功したため、日米合作の『マイクロン伝説』に始まるこれまでの設定をリセットしたシリーズが製作されることとなった。このような海外における経緯から国内ではその放映が危ぶまれていたが、モバイル放送という特殊な形態を取ることで待望の日本語版製作とあいなった。後に一部の地方局において地上波テレビ放送も行われている。なお、玩具はアニメに登場したキャラクターのみ、カラーリングをアニメに準拠したカラーリングに変更されたものが、トイザらス限定で一般発売された。ビーストウォーズの勝利により、セイバートロン星に帰還したサイバトロン。しかし、コンボイ・ラットル・チータス・ブラックウィドーの4名は到着前後の記憶を喪失。肉体は謎のウイルスに侵され、初期のビーストモードのままロボットモードへの変形は不可能かつ機能停止寸前という危険な状態だった。その上、トランスフォーマーらしき集団に襲われ、わけもわからず逃走を続けていた。その途中で、謎の啓示を受け、セイバートロン星地下深くに逃げ込んだコンボイたちは、そこで原初のトランスフォーマーの創造主であるオラクルと邂逅、彼からリフォーマットを受け、機械と生物の融合体「テクノオーガニックボディ」へと生まれ変わった。自分達とセイバートロン星に何が起こったのかを突き止める為、追って来た謎のトランスフォーマー集団を撃退し、議会場に辿り着いたサイバトロン。しかし、そこにいたのは既にセイバートロン星を支配したメガトロンだった。彼はビーストウォーズの教訓から、恒久の平和には個人の自由意志、即ちスパークは不要として、自身を頭脳としたセイバートロン星そのものを単一の完全な機械惑星へと進化させようとする。コンボイは自由意志の無い平和は偽りとして否定する。ここにセイバートロン星の未来をかけたコンボイ率いる「サイバトロン」とメガトロン率いる「ヴィーコン」との最後の戦いが始まった。玩具に関しては玩具欄にて紹介。オラクルの導きにより、有機体と無機機械の限界まで融合した、新たなテクノオーガニックボディに生まれ変わったトランスフォーマー。ロボットモードへの変身(変身する際の掛け声はトランスフォーム)は前作までのような単なる機能ではなく、精神集中が必要な技能となった。メガトロンが新たに組織した軍団で、メガトロンに生み出されたスパークを持たないドローン軍団。全軍をメガトロン一人でコントロールしていた。だが、彼が変身するとコントロール・ブローブから離脱してしまうため、ドローン軍団はその間活動停止状態になってしまい、作戦展開に限界を感じたメガトロンは、スパークを持つドローンを数人、ヴィーコンジェネラルとして誕生させている。ジェネラルを含むドローン軍団はビーストモードのサイバトロン戦士をレーダーで探知することができない(直接見える場合は探知可)。なお、ドローン達にはスパークはないが、ある程度の知能はある模様で、時に驚いたり顔を見合わせたりと、さまざまなリアクションを取る。また、ジェネラルたちは日本語版では変形する際のアクティベーションコードが「トランスフォーム」で統一されているが、原語版ではそれぞれ異なり、今までのシリーズと違ってビークルモードに変形する際にそれを発している。初期から登場した3名のジェネラルは、原語版では(記憶を取り戻した状態時を除き)声・人格ともそれぞれの正体となるトランスフォーマーとは全くの別人になっているが、日本版では基本的な性格や担当声優、口調などはほぼそのままである。これは音響監督の岩浪によると、「今さら新しい声優をキャスティングしても、従来のノリに対応できないだろうから」とのこと。展開の項の記述の通り、初期発売玩具は、アニメとかなりイメージの違うものであった。そのため、それらキャラクターについては、できる限りイメージを近付けたものが中期以降開発、販売されている。バリエーションが多いためキャラクター項とは別に記す。玩具サイズはBasic<Deluxe<Mega<Ultra<Superemeの順に設定されている。トランスフォーマーシリーズの特徴として、玩具は発売されているもののメディア展開においては登場しないキャラクターが多数存在している。アニメ未登場キャラクターは以下の通り。ほぼ全ての商品が日本では正式に発売されていない。海外コミックなどの媒体で活躍する。原語版の暗くシリアスな作風に反して、日本語版は声優陣のギャグやアドリブが前作から更にパワーアップし、原語版の陰鬱さを微塵も感じさせない明るく賑やかなものに仕上がっている。また、放送形態が地上波からモバイルに変化したことから下ネタやブラックジョークが多くなっている。DVD最終巻にはオリジナル特典として、前作同様、これまで映像をつなぎ合わせて再構成された日本語版リミックス作品「バナナはどこだ?R」が収録されている。チータスが「R=リターンズあるいはR指定じゃ〜ん」と語っているように、本編ではオンエアできない際どいものとなっている。あらすじは、コンボイたちを導いてきたオラクルが今後のセイバートロン星の運命を決めるべく、フリートーク対決「はずばなー」(声優陣の情けを掛けた実話)およびキャラクター総出演による「ものまね対決」で両軍を戦わせるというものだが、その内容は声優陣による放送コードギリギリの下ネタ満載な過激座談会と化していた。その他の特典として、声優陣によるメッセージトークおよびアフレコ映像が収録。日本独自の映像に海外版音楽にそのままキャラクターの会話を被せたものとなっている。1話のオープニングでコンボイが「歌が無ければ喋る。それがビーストってもんだろ!」と言ったことを皮切りに、サイバトロンもしくはヴィーコン軍団のどちらかが仕切る各キャラクターの会話形式となった。コンボイが声優の出自地点の方言でしゃべったり、ヴィーコン軍団が『かえるの合唱』を輪唱してみたり、サイバトロン戦士たちが自分の名前を逆さに言ってみたり、サイバトロン組が曲に合わせてラップを歌ったりと、バラエティ豊かな内容となっている。また、今作は次回予告がほとんど作られず、次回のシーンにセリフをしゃべらせた数話分が作られたのみである(ただし、これは原語版に元々あった予告を差し替えたもの)。アメリカでは1999年9月18日から2000年11月18日までフォックス放送内のFox Kidsで放映された。
出典:wikipedia
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