『ドラゴンクエストI・II』(ドラゴンクエストワンツー)は、エニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたゲームソフト。ジャンルはRPG。日本では、1993年(平成5年)にスーパーファミコン(以下SFC)用ソフトとして発売。また、1999年(平成11年)にはゲームボーイ(以下GB)用として『ゲームボーイ ドラゴンクエストI・II』が発売された。2011年(平成23年)9月15日発売のWii用ソフト『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』にはSFC版が収録された。北米では2000年にゲームボーイ用ソフト『』として発売された。ファミリーコンピュータ(以下FC)用として発売されたドラゴンクエストシリーズの作品のうち、第1作『ドラゴンクエスト』(以降『I』)と第2作『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(以降『II』)を1本のソフトとしてリメイクしたものである。SFC版『ドラゴンクエストI・II』は、同シリーズ初のリメイク作となり、以降、旧ゲーム機の作品の多くが当時の主流ゲーム機でリメイクされていく。世界観やストーリーはFC版、MSX版、MSX2版(以降これらをまとめて「旧作」とする)からほとんど変更が無いが、操作性は向上している。また、詳細は以下に示すが、ゲームバランス面で細かい調整が加えられており、よりプレイしやすくなった。『I』『II』のどちらからでもプレイすることが可能で、冒険の書(セーブファイル)も各作品ごとに3つまで作ることができる。キャッチコピーは「目を開けて夢を見よ」。GBC版は「これが冒険、これがRPG」。本項目では、SFC版およびGB版『ドラゴンクエストI・II』における特徴や、オリジナル版との比較などについて述べる。登場人物や世界設定に関してはそれぞれ旧作の記事を参照のこと。キャラクター操作や画面仕様などは、本作の前年に発売されたSFC版『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(以降『V』)がベースとなっている。ただし、マップ上のキャラクターのサイズは旧作とほぼ同じである。グラフィック面では、毒の沼地の色が今作から紫色になっていたり、マイラの村での木漏れ日やロンダルキアへの洞窟での靄といった『V』には無かった特殊効果が取り入れられた。ボタン一発で会話や調査ができる「べんりボタン」機能、その場で装備可能な買い物システム、アイテムの預かり所、パーティの現在位置をゲーム画面上で確認する世界地図(II)など、多くの要素が『V』から継承されている。旧作のパスワード(復活の呪文)入力によりゲームを続行するシステムが、『ドラゴンクエストIII』以降と同じバッテリーバックアップによるセーブ機能(冒険の書)に変更された(『I』、『II』で各3ファイル)。これにより、ダンジョンから一度出て入りなおしても、宝箱の中身が復活しなくなり、重要アイテムを店に売却できなくなった(旧作ではかなりの安価で引き取られる)。これに関連して、宝箱の中身が強力もしくは高価なアイテムに変更された箇所が全体的に見られる。武器・防具は『I』でもほかのドラゴンクエスト作品と同様「どうぐ」のウィンドウに表示され(武器・鎧・盾それぞれ複数所持可能)、「そうび」コマンドで装備する扱いとなったが、『I』における「やくそう」と「かぎ」は、従来どおり6個までまとめて持つ方式である。また、『I』『II』ともに、「いのちのきのみ」「ちからのたね」などのステータスアップアイテムが追加された。『I』での呪文は、以降の作品同様に、場面に応じて移動用・戦闘用のみが限定して表示される。旧作では移動用・戦闘用が常時全て表示されており、例えば移動中に戦闘用の「ギラ」、戦闘中に移動用の「リレミト」などを使うとMPだけ消費し効果無効になるシステムであった。戦闘においては、背景画像や、武器攻撃や呪文を唱えた際のアニメーションなどが追加された。また『V』で登場した「みのまもり」のステータスが追加され、守備力の計算方法も『V』と同様のものに変更されている。このほか、『I』『II』ともに「すばやさ」が行動順位に影響する、プレイヤー側が先制攻撃可能になるシステムの追加、旧作『I』に見られた「かいしんのいちげき」がミスする現象の削除、弱い敵からの「にげる」が必ず成功するなど、『III』以降とほぼ同様の戦闘システム仕様となっている。『II』において、北米のNES版に存在したゲーム開始時のオープニングシーンが、本作に追加された(ムーンブルク城がハーゴン軍団に襲撃されるシーン)。このオープニング用のBGMとして、楽曲『パストラール〜カタストロフ』が新たに追加された。また同じく『II』において、ベラヌールの宿屋に初めて泊まった時、サマルトリアの王子がハーゴンの呪いにより病気になり、復帰条件を満たすまでパーティから離脱するイベントが追加された。以下の点が変更され、全体的にクリアが容易となっている。解説文中の呪文の詳細はドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照。ゲームボーイとゲームボーイカラー共通対応。スーパーゲームボーイにも対応しており、専用フレームはFC版のパッケージをあしらったデザインになっている。ゲーム内容はSFC版とほぼ同じであるが、マップ画面で一度に見渡せる範囲が狭くなっており、処理能力の関係から、町などのフロア数が増え、一部のキャラクターがそれらのフロアに移されている。ボタン操作が変更され、Aボタンが「べんりボタン」、Bボタンが「コマンドを開く」となった。コマンドは画面が切り替わるようになったため、「はなす」「しらべる」「とびら」は基本的に移動画面での「べんりボタン」で実行する方式になった(この仕様は、GBC版『III』でも同様となっている)。戦闘背景は『I』の全戦闘と、『II』の終盤の中ボス・最終ボス戦で採用されている。『I』において、ゲーム開始時のオープニングデモが追加された(ローラが連れ去られるシーンなどをイラストで紹介)。旅の扉の効果音や一部音楽は『ドラゴンクエストモンスターズ』のものをそのまま流用している。パッケージイラストに描かれているモンスターの中には『I』と『II』には登場しない人喰い草とアルミラージと土わらしが紛れている。携帯ゲーム機の性格上、プレイヤーはその場ですぐにゲームを中断せざるを得ない状況が起こりうる。このようなケースに対応するため、GB版では、その時点でのゲームの進行状況を即座にセーブし、次回ゲームを再開するときにその時点からすぐに始められるようにすることができる機能「中断の書」が追加された。ただし、これは「冒険の書」と違い一時的なデータの保存手段に過ぎず、一度「中断の書」を使ってゲームを再開すると、その「中断の書」は消えてしまう。町やダンジョン内部で「中断の書」に記録した場合、再開時のスタート地点は中断の書に記録した場所ではなく、そのマップで最初に足を踏み入れた場所となる。後作では町・ダンジョン内の中断でも同じ場所から再開されるように修正された。この機能は以降発売される本シリーズの携帯ゲーム機用作品や携帯電話アプリ作品でも採用されている。中断の書の採用により、どこでも復活の呪文の発行または冒険の書の記録ができるアイテム「ふっかつのたま」が削除。旧作、SFC版ではモンスター「はぐれメタル」が「ふっかつのたま」を落としたが、GB版では「ふしぎなぼうし」に変更された。
出典:wikipedia
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