モンキー・D・ルフィ(モンキー・ディー・ルフィ、Monkey D. Luffy)は、尾田栄一郎の漫画『ONE PIECE』に登場する架空の人物であり、同作品の主人公。海賊「麦わらの一味」船長。異名は「麦わらのルフィ」。「最悪の世代」の1人。夢は「ひとつなぎの大秘宝」を見つけて海賊王になること、シャンクスとの再会。「東の海(イーストブルー)」のフーシャ村出身。超人(パラミシア)系悪魔の実「ゴムゴムの実」の能力者で、筋肉はもちろん、内臓や器官、骨など、全身を自在に伸縮させられる「ゴム人間」。常に被っている麦わら帽子がトレードマーク。左目の下に傷があり、新世界編からは胸に大きなX字形の傷跡がある。一人称は「おれ」。ワクワクするような冒険が何より大好きで、夢・信念・仲間のためなら死をも恐れない。自分にはない仲間の個性で航海が出来ている事を強く認識しており、仲間のことを誰よりも頼りにし大切に思っており、仲間からの信頼も厚い。同時に自身が強くなる事で仲間や友達を守り、大切な人達が離れて行かないようにと心掛けている。抜群の行動力・好奇心を持ち、行動と考えを馬鹿にされることがありながらも、作中屈指の大物たちには器が大きいと認められ、出会った人間の多数から無類の好感を抱かれ、世間からも次第に懸賞金の高さで一目置かれるまでになる。また、海賊王ゴール・D・ロジャーを知る者からは「ロジャーに似ている」と度々感じ取られている。ミホークは、次々と他人を味方に付けるルフィの力を「この海において最も恐るべき力」と称している。ルフィにとっての海賊王とは偉い者や支配者ではなく誰よりも「自由」であることであり、海賊として名を上げることには執着しない。宴が好きなフーシャ村出身故かルフィ自身も宴が大好き。麦わらの一味一の大食漢であり、一味の生活費の殆どが彼の食費に消える。特に肉料理が大好物。満腹になるまで暴食すると瞬間的に太る。ルフィを海軍船に匿っていたハンコックの発言から、「一食100kg以上で1日5回」も食べる。一味の食糧を盗み喰いする事も多く、サンジを怒らせる事が多々ある。ウォーターセブン編では寝たまま食べる技を身につけた。ただし、アラバスタ編でトトが真剣に集めた貴重な水を喉が渇いても我慢をして飲まないようにするなどの自制心は持ち合わせている。アーロンパークで豪語した通り、料理の腕は非常に悪い。基本的に美醜感覚には疎い。とはいえ皆無ではなく、能力者となったアルビダの事を見た際には「美女」と言っている。ボン・クレーがナミに化けて服を脱いだ時や、アラバスタで女風呂を覗きナミの裸を見た時には反応していたが、老若男女誰もがメロメロになる程の美女ボア・ハンコックの色気や裸には無反応だった。作者曰くウソップが横にいる時のみ彼につられて「修学旅行の悪ノリ」で色気に反応するらしい。色恋沙汰はある程度理解しているらしく、ハンコックに言い寄られた時は「結婚はしねえ」ときっぱり断っている。作者の中で一番作りこまずに、自然に描けたキャラクターがルフィである(長い時間でも付き合える人物を主人公に持ってこなければいけないため)。しかし作りこまなかった分本当の姿も模索していた。作者が初めてルフィの本当の姿に気付いたのはウソップ編になってから。ウソップがクラハドールを殴って、その後に子供たちと一緒になって「ばーか!」と言ったとき、「あ、ルフィって子供なんだ」と気付いた。それまでは17歳の冒険好きの少年という設定が頭の中にあり、理屈でゴチャゴチャとキャラクターを考えていたが、ルフィは自分の理想の子供を描けばいいんだと気付いてからは、ルフィは勝手に動き、喋り、笑い、怒るようになっていったという。作者は読み切りの時からアニメ化したらルフィの声優は田中真弓がいいと考えていたようで、その意向を伝えていなかったのにルフィ役のオーディションに田中が参加していた時は驚いたという。過去5回行われた人気投票において全て1位に輝いている。2010年1月号の『MEN'S NON-NO』の表紙を創刊以来初となる漫画キャラクターとして飾った。2010年8月号の『日経エンタテインメント!』では、02年1月号の『千と千尋の神隠し』以来となるアニメキャラクターとして表紙を飾った。底抜けの楽観主義者で、後先を考えない行動が自身の危険や周囲の怒りを招くこともしばしばある。一見何も考えていないように見えるが、事態の最も重要な局面では核心を突いた意見を言う。難しい話は苦手で、現象を説明されて理解できないと「不思議○○か」と勝手に納得する。また、詳しい説明よりも「不思議」という単語を含めて説明した方が呑み込みが早い。一度「(一味の)仲間にする」と決めた相手に対しては、本人の事情等よりも自身の「一緒に航海をしたい」という気持ちを優先し、相手が了承するまで追いかけ回したりしている。お調子者でもあるためウソップやチョッパーとはよくふざけ合っており、揃ってロボットや兵器、忍者など、少年の心やロマンを震わせるものには目をきらめかせる一方、ヒーローになる事を嫌う。人の名前を覚えるのが苦手である為、特徴をネタにしたあだ名を躊躇なく付ける(特に壮年男性に対しては、軒並み「○○のおっさん」と呼ぶ)。オカマキャラはちゃん付けで呼んでいる。上下関係や他人に対しての礼儀をろくに知らず、たとえ相手がどれほどの大物であろうともいつもの調子で話し、実際に啖呵を切ることもある。一応、挨拶や謝罪はするが、大抵の場合同時に常識外れな行動をとることが多く、世間的には有名な人物でも名前すら知らないという事も多い。本質は優しいともいえ、一般的には差別されるような異端の存在でも、年端もいかない子供でも一切の偏見や屈託もなく受け入れ、しまいには海賊に勧誘することもあり、また敵対者であろうと人情的に接する包容力も持ち合わせ、死闘を演じた相手と再会して遺恨を残さない連携をしたことも多々あった。シャンクスの「自分が傷ついても構わないが、他人や友達を傷つけることは許さない」という生き様に多大な影響を受けており、仲間や部下を平然と傷つける人物を特に嫌っている。また、幼少期のヒグマとの一件から山賊には嫌悪感を抱いており、ダダン一家と出会って以降も彼ら以外の山賊は嫌っている。海賊という存在であることの善悪観については(他者が)「勝手に決めろ」というスタンスをとっている。自分の役割を本能で理解しているようで、一味が交戦する際は常に組織のボスと戦う。また、思考の切り替えの早さも戦闘力の高さに繋がっている。ただし純粋(単純)な性格故に催眠術や暗示などの「ダマシ」には極端に弱く、苦戦を強いられることが多い。昔から嘘をつくのが下手で、すぐ顔に出る。また、最初の親友であるコビーはかなり気弱だが、コビーが海軍に本気で入りたいという思いを知ってからはモーガンの恐怖政治がコビーの夢をぶち壊しにしていると判断し、コビーの思いを代弁するように怒りをぶつけモーガンを殴るなど、仲間及び友達、親友と認めれば自分より強い弱い関係なく大事にしている。自分が間違っていたと分かればその非を認め謝罪するなど、思考には柔軟性がある。犠牲を出る事を嫌うネフェルタリ・ビビに対しては「それでも人は死ぬぞ」と厳しく指摘した上で自分を頼るよう手を差し伸べるなど、理想ばかりではなく過酷な現実を直視する覚悟とそれでも諦めない責任感を合わせ持っている。ルフィの心理を描写するモノローグは一切使用されていない。これは作者のポリシーとしてルフィが読者に対して常にストレートな男である為に「考えるくらいなら口に出す・行動に移す」ということを徹底させてあるからである。基本的に動きやすい服装・環境に適した服装を好む。作者曰く「彼がお洒落なアイテムを身につけている場合、それはナミ・ウソップ・サンジ・ロビンの誰かによるものである」とのこと。トレードマークである麦わら帽子は、幼少時代にシャンクスから「いつか立派な海賊になって返しに来い」と言って預けられたものである。そのため帽子はシャンクスとの絆の証である「宝」で、麦わら帽子を馬鹿にされたり傷つけられたり、自身が仲間と認めた者以外の人物に触られたりすると激怒する。戦闘前には一時的に麦わら帽子を仲間に預ける事がある。フーシャ村が生まれ故郷だが、詳しい生い立ちは不明。両親の存在は全く知らず、家族は祖父のガープ以外いないと思っていた。ガープにより夜のジャングルへ放り込まれたり、千尋の谷に突き落とされたり、風船をくくりつけられどこかの空へ飛ばされたりするなどの過激な方法で育てられた。6歳の頃、フーシャ村に滞在していたシャンクスと出会う。海賊に憧れ、航海に連れて行くよう何度も頼んだが、海の厳しさを知り、当時のルフィの実力では無理だと感じたシャンクスからは断られていた。その1年ほど後、シャンクス達が敵船から奪った、超人系悪魔の実「ゴムゴムの実」を酒場での食事中にデザートと思い、誤って食べたことで全身ゴム人間となり、一生泳ぐことが出来なくなった。その後、山賊ヒグマにさらわれて海に落とされ、海王類に襲われたところをシャンクスの左腕と引き換えに救われた。この経験を経て「海賊王」になることを決意し、シャンクスからトレードマークの麦わら帽子を預かり、再会を約束する。出港したシャンクスと別れて間もなく、ガープによってコルボ山の山賊・ダダン一家の元に預けられる。そこで3歳年上のエースとサボに出会う。最初はまるで相手にしてもらえなかったが、ポルシェーミの一件で二人に助けられたことで親しくなる。自由な海賊を志す三人は盃を交わして義兄弟となった。サボが海に散った後は、エースと「くい」のないように誰よりも自由に生きることを誓い、共に修行を重ねた。幼い頃に祖父ガープからトラウマになるほど課された荒行と、エースやサボとの手合せにより、若くして常人を遥かに凌ぐ身体能力と天才的な格闘センスを身に付けている。ゴム人間ならではの長いリーチや反動の威力などを存分に生かした独特の格闘技を操る(ただし、伸びる範囲には限界があり、何度か遠過ぎる対象には届かない描写がある)。技の応用や発展にも長けており、エニエス・ロビーで初使用した「ギア」で身体・戦闘能力を大きく上昇することが可能になった。インペルダウンでマゼランに冒された毒から再起したことで、毒物に対する強い抗体ができている。さらに新世界編からは2年間の修行で新たに習得した「覇気」を使い、相手の動きを読んだり、技の威力を強化することも可能になった。ロジャーと同様、海王類や象主といった巨大な生物の声を聞くことができるが詳細は不明。技名は武器に関連した物が多い。数種類の基本技からいくつかの派生技が存在し、技の数は麦わらの一味随一の豊富さを誇る。原作にも登場した動きに技名がつけられたものや、アニメオリジナルのエピソードで使われたものなどがある。なお、ギアを使用してのアニメオリジナル技はそれぞれのギア技の項で扱う。青雉に敗れたことをきっかけとして編み出した、ゴムの能力を利用して身体能力を格段に向上させるゴム人間ならではの戦闘方法。ルフィ曰く「技の一段階進化」。「ギア2」「ギア3」「ギア4」の3種類が存在する。使用中は肉弾戦での戦闘能力が跳ね上がるが、相応のリスクもあるため使用は短時間に限られる。3種類のギアのうち「ギア2」「ギア3」に関しては新世界編にて、2年間の修行でリスクは大幅に緩和されており、覇気と併用することで破壊力も増している。両足をポンプのように使い血流を加速させて、ドーピングに似た効果を得る戦闘法。使用中は身体から蒸気を噴き出す。伸ばした手足が目で追えない程の高速で放てるようになり、六式「鉄塊」を打ち破る程各技の威力が強化され、移動速度は六式「剃」に匹敵するなど通常時を遥かに上回る身体・戦闘能力を発揮する。技名は「ゴムゴムのJET(ジェット) - 」になり、「鞭」などの一部の技は英語読みになる。使用中は常人ならば心臓が張り裂けてしまう程の高血圧になるが、ルフィは心臓をはじめとする各種内臓・骨・体内の血管までもが全てゴムであるため耐えられる。しかし肉体への負担はかなりのもので、多用しすぎると体が全く動かなくなったり、寿命を削る危険もある。新世界編からは、ほぼ予備操作無しかつ部分的に発動可能になっている。親指を噛んでそこから骨に空気を吹き込み、骨を膨らませて体の一部を巨大化する「骨風船」を駆使する戦闘法。巨大化した手足は分厚い鋼鉄の扉や軍艦をも一撃で破壊するなど、巨人族さながらのパワーを発揮する。技名は「ゴムゴムの巨人の(ギガント) - 」になり、「ギア2」同様に一部の技は英語読みになる。「骨風船」は銃弾を弾き返すほど硬く、発動後はある程度の時間、自由に膨らませる部位を移動可能。「ギア2」のような肉体への負担はないが、極端に大型化した体格ゆえにスピードが落ちてしまう。また発動後は副作用として、骨風船を使った時間とほぼ同じ時間体が縮んで小さくなり(ほぼ2等身)、戦闘能力が極端に低下してしまう。新世界編からは、使用後の副作用が無くなり海中でもパワーが失われない程に強化されている。「ギア2」状態で「ギア3」を重ね掛けした戦闘方法。体への負担は非常に大きく、使用後は「ギア3」の体が縮む副作用に加えて、数日間動けない程の反動がある。新世界編のアニメオリジナル「ハートオブゴールド」では、疲労や反動はなくなっている。ルスカイナでの2年間の修行中、怪物のような巨大な猛獣達をねじ伏せる為に編み出した戦闘方法。武装色の覇気で硬化した腕を噛んでそこから筋肉に空気を吹き込み、筋肉を膨らませて体を4m級に巨体化する「筋肉風船」を駆使し、全身に身に纏った武装色の覇気が黒い紋様のようになって仁王像を思わせる姿「弾む男(バウンドマン)」になる。武装色で皮膚を固めてゴムの張力をバネのように何倍もの力に引き上げており、拳・足・頭などを体の中にめり込むほどに収縮させることで通常時を遥かに上回る威力の技を繰り出すことができる(アニメでは発動の際に何かを発射するかのような「ギギギ…ガチ」という溜めの効果音が入る)。技名は「ゴムゴムの○○(動物名) - 」になり、「ギア2」「ギア3」同様に一部の技は英語読みになる。武装色のままゴムの特性も持っており、今までの弱点であった斬撃への耐性を得ている。ゴムの弾力で常に弾んでまともに立つこともできない(弾む時は「ゴイン、ゴイン」と重そうな擬音を出す)が、その弾力で六式の「月歩」のように空を飛ぶことが可能で、機動力自体は「ギア3」よりも上がっている。初使用時にドフラミンゴを一方的に追い詰めるほどの圧倒的な戦闘力を誇るが、覇気を使いすぎるため僅かな時間しかもたず、時間切れになると急激に空気が抜けて普段の姿に戻ると同時に一気に疲労感が押し寄せて動けなくなり、その上約10分間は覇気が使用できなくなるという弱点がある。レイリーに修業時代からその弱点を「負担が大きすぎる、何か他の方法を考えよう」と指摘を受けていることから、これがルフィの最強形態と言うわけではない様子。 当初は「覇王色の覇気」だけを無意識に発動することしかできなかったが、新世界編では自らの意思で発動可能になり、他の2種類の覇気(武装色・見聞色)も習得している。得意な色は覇王色。「スリラーバーク編」で登場。被害者の会から100人分の影を入れられてパワーアップした姿。通常時とは性格・喋り方が変化し、皮膚が水色の大男(ナミとウソップをそれぞれ片手に収める程)になり、背中に刀を背負っている。語尾に「~だぜ」と付ける。100人分の影を取り込んでいる事から、ルフィを除く麦わらの一味全員が苦戦していたオーズを軽々と圧倒する戦闘能力を発揮し、オーズの技を片手で受け止めて投げ飛ばす程の怪力を誇る。技の名称は変わらないが、ただのパンチですらオーズをぶっ飛ばすなど威力は桁違いで、その巨体からでは想像出来ない程移動速度も速い。また入れられた影の戦闘技能も使用可能で、剣術も使用した。ただし影の特性上10分間しか維持不可能な欠点があり、100人分の戦闘能力を1人の身体で発揮するため、身体への負担も非常に大きい。
出典:wikipedia
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