根反の大珪化木(ねそりのだいけいかぼく)は、岩手県二戸郡一戸町根反にある国の特別天然記念物である。珪化木とは、地中に埋没した樹木の幹や根などにケイ酸分の多い地下水等がしみ込み、長期間の作用により酸化ケイ素に置換されることによって、材質全体が石化したもので、完全に置換されると年輪など植物組織がそのまま保存される一種の化石である。日本国内では主に中生代後期から新生代にかけて珪化木が形成され、自然状態で地表および水面に露出しているもの5件、地中(地層中)に含まれるもの1件、合計6件の珪化木が国の天然記念物に指定されており、このうち根反の大珪化木は唯一特別天然記念物の指定を受けている。 根反の大珪化木は新生代第三紀に降った火山灰に埋もれ、立木のまま珪化木になった珍しいもので、樹種はセコイアメスギである。セコイアメスギは北米の太平洋岸に現存するものの、日本では絶滅した樹種である。岩手県北部を流れる馬淵川上流一帯には多数の珪化木が見られるが、根反の大珪化木は単体としては日本最大規模のものであり、直径1.8メートル、現存する高さ6メートルという巨大なものである。馬淵川支流の根反川の左岸、一戸町根反字川向の標高約250メートルに所在しており、根反川河畔の傾斜地に直立する巨大な珪化木を支えるため、土台の周囲はコンクリートで固められ保護されている。なお私有地にあるため、根反の大珪化木は個人所有の特別天然記念物である。1936年(昭和11年)12月16日に国の天然記念物に指定され、1952年(昭和27年)3月29日に特別天然記念物に格上げされた。
出典:wikipedia
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