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高家 (江戸時代)

高家(こうけ)は、江戸幕府における儀式や典礼を司る役職。また、この職に就くことのできる家格の旗本(高家旗本)を指す。役職としての高家を「高家職」と記すことがある。高家旗本のうち、高家職に就いている家は奥高家、非役の家は表高家と呼ばれた。江戸幕府の典礼に関する職制は、開幕後段階的に整備された。慶長8年(1603年)、徳川家康の征夷大将軍宣下の式典作法を大沢基宿に管掌させたのが、役職としての高家の起源である。ただし、当初は役職として「高家」の名称はなかった。慶長13年(1608年)12月24日、吉良義弥が従五位下侍従・左兵衛督に叙任され、大沢基宿とともに典礼の職務に加わった。のちに高家職就任時に従五位下侍従に叙せられる慣行ができたため、さかのぼってこの日を「高家」制度のはじまりとすることもある。元和2年(1616年)には、一色範勝が大御所徳川家康のもとで幕府饗応役に任じられている。「高家」の名称や慣行が確定したのは、徳川秀忠の元和・寛永年間とみられる。高家の功績として顕著な例としては、正保2年(1645年)吉良義弥の義兄弟である今川直房が「東照宮」の宮号を交渉のすえ朝廷より得たことである。考証家として知られる三田村鳶魚の著書『武家の生活』には、元和元年(1615年)に徳川秀忠が足利一門である石橋家・吉良家・今川家の3家を登用したことを記して「高家」の始まりとしている。この記述を踏襲する書籍もあるが、石橋家という高家は存在せず、正確ではない。幕府において老中の支配下とされた。主な職務として伊勢神宮、日光東照宮、久能山東照宮、寛永寺、鳳来山東照宮への将軍の代参、幕府から朝廷への使者、京からの勅使・院使の接待や、接待に当たる勅院使(饗応役の大名)への儀典指導などがあり、朝幕間の諸礼に当った。高家職に就くことができるのは、「高家」の家格を持つ旗本(高家旗本)のみである。高家職に就いている高家旗本を奥高家という。高家職の人員は年代によって異なっており、延宝年間には9人、安政5年(1858年)には17人が就いている。さらに、奥高家の中から有職故実や礼儀作法に精通している3名を選んで高家肝煎とした(俗に「三高」。一般的に言われる「高家筆頭」は誤り)。天和3年(1683年)に大沢基恒、畠山義里、吉良義央の3名が高家肝煎とされたのがはじまりであるが、高家肝煎となる家は固定されていたわけではない。公式の場における礼儀作法を諸大名に伝授することも職分であり、その際、相応の謝礼を受けることが黙認されていた。格式は高くとも(それに伴って経費も増加する)、少禄の高家にとっては貴重な収入であった。後に高家見習も設けられ、主に高家職の嫡子から選ばれた。一時的であるが、御側高家(西城高家、西の丸高家とも)が設けられている。高家職に就くことのできる旗本(高家旗本)は、主に室町時代の足利氏一門や旧守護、著名な戦国大名の子孫など、いわゆる「名門」(原義の「高家」)の家柄で占められた。最初期の高家職を務めた大沢基宿は、公家持明院家の流れを汲み遠江国に下向して土着した大沢家の出身で、木寺宮という皇族の末裔を母とする人物である。吉良義弥・一色範勝・今川直房らは、いずれも足利家の一族である。高家の創設の理由として、徳川家康がかつての名門の子孫を臣下に従えることにより、対朝廷政策を優位に運びたかった為と思料される。徳川氏が武家の棟梁として「旧来の武家の名門勢力を全て保護・支配下に置いている」という、政権の正当性および権力誇示という見方が強い。その後、江戸へ下向した公家の二・三男の子孫も加わるなどその数は順次増加し、安永9年(1780年)には26家となった。以後、幕末までその数は変わっていない。なお、高家の当主は高家職以外の幕府の役職に就くことはできないのが原則である。高家以外の職に就く場合は、一度高家の列を離れ、一般の旗本に列してからになっている。高家職は朝廷への使者として天皇に拝謁する機会があるため、武家にしては、官位は高かった。奥高家(高家職)に就任すると、ただちに従五位下侍従に任じられる。奥高家を務める者の官位・官職は従五位下~従四位下の侍従であることが大半であるが、高家肝煎に就任した者などは最高で従四位上左近衛権少将まで昇った(制度草創期の大沢基宿は、例外として正四位下左近衛中将に昇っている)。大半の大名は従五位下であるから、その違いは歴然である。『忠臣蔵』(赤穂事件)で知られる吉良義央は、わずか4200石取りながらも、従四位上左近衛権少将であった(ただし公家の場合、30石取りの中将は別段珍しくない)。非役の高家(表高家)は、昇殿する必要がないため、叙任されない。

出典:wikipedia

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