生駒山上遊園地(いこまさんじょうゆうえんち)は、奈良県生駒市の生駒山の山上にある遊園地。近鉄の子会社である近鉄レジャーサービスが運営する。開園70周年にあたる1999年(平成11年)以降、「スカイランドいこま」という愛称を併用していた時期があったが、現在は正式名称の「生駒山上遊園地」に統一している。標高642mの生駒山頂周辺に1929年(昭和4年)に開園した遊園地。現存する大型遊具としては国内最古の「飛行塔」(高さ30メートルがあり、大阪平野(阪神平野を含む)や大和盆地・山城盆地が一望できる。入園料は無料で遊具利用は有料。平野部に比べ気温が3 - 5度低いことから夏の行楽地として特に人気を呼び、ファミリー向けの近鉄あやめ池遊園地(2004年閉園)に対し、おもに若者やカップル向けの遊園地として定着した。12月から3月中旬の間は冬季休園する。園域は大阪府および奈良県にまたがっており、土地は近鉄本社が保有している。近鉄あやめ池遊園地および奈良ドリームランド閉園後の奈良県では県内唯一の遊園地である。園内には1954年(昭和29年)3月から在阪テレビ局の生駒送信所(親局)が設けられている。2015年11月3日までは「ペットふれあいの森・生駒」も併設していた。近鉄の前身にあたる大阪電気軌道が、あやめ池遊園地(1926年開園)に続く直営遊園地として、ケーブルカーの山上線(現・近鉄生駒鋼索線山上線)とともに1929年(昭和4年)に開園した。園内には日本における大型遊具開発の祖である土井文化運動機製作所の土井万蔵設計による飛行塔が設けられ遊園地のシンボルとなった。土井式飛行塔は1920年(大正9年)に千里山遊園に設置されたものが第1号機で、その後京都愛宕山の山上遊園など全国各地に出品されたが現存するのは生駒山上遊園地のみである。この飛行塔は土井にとって16基目の飛行塔であるが他の飛行塔と大きく異なるのは、かつては塔が展望台を兼ねていたため内部に展望台に上るためのエレベーターが設置されていることである。張り出したアームから吊下がるゴンドラと繋がったエレベーター本体がオモリとなり、ゴンドラが上昇するとエレベーターが下降し、ゴンドラが下降するとエレベーターが上昇するしくみになっている。第二次世界大戦中に金属類回収令(鉄材供出)によって園内の他の大型遊具が解体搬出された中、防空監視所として海軍が利用することとなった飛行塔だけは解体を免れ現在も稼働中である。繰り返し改修が行われているものの塔体は2014年現在も開園当時のままで、国内に現存する遊戯施設では最も古い。戦後はあやめ池遊園地とともに近鉄子会社の近鉄興業が運営。1980年(昭和55年)には宙返りコースターを導入するなど若者層をターゲットにしたいわゆる「絶叫マシン」を積極的に設置し、1992年(平成4年)には約73万人が入園した。しかし1990年代以降、USJなど各地に作られた大規模テーマパークとの競合や遊園地離れで入園者は減少。開園70周年の1999年(平成11年)に入園料の無料化に踏み切ったが、2003年度(平成15年度)以降は閑散期である冬季の休園を余儀なくされ、2004年(平成16年)には約17万5000人に落ち込んだ。2004年(平成16年)の近鉄グループレジャー事業再編では生駒山上遊園地の事業単体では赤字であったものの、跡地の再開発利用が困難であること、また一体運営を行っている信貴生駒スカイラインなどの事業総体では黒字であることを理由に閉園を免れ、同年7月に近鉄レジャーサービスに事業譲渡された。事業移管後の同園は『花と緑に囲まれ、みんなが安心して遊べる遊園地』を新しいテーマとし、2005年(平成17年)に10万株の花植栽を開始する一方、宙返りジェットコースターなどの絶叫系遊具を順次廃止して園内遊戯施設の見直しを進めており、2007年(平成19年)には入園者数が20万人台に回復した。2015年11月現在 2014年4月現在(以下、付添は15歳以上)
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。