『デイトナUSA』("Daytona USA")は、セガ(後のセガ・インタラクティブ並びに後のセガゲームス)よりリリースされたレースゲームのシリーズである。主なラインナップは以下のとおり。ストックカーレースをモデルとしている3DCGで描写されたレースゲームである。シリーズ第1弾はアーケードゲームで登場し、以降はコンシューマーゲームでも発売されている。1994年4月稼動のシリーズ第1弾。プロデューサーはセガの名越稔洋。3DCGアーケード基板であるModel2の第1弾タイトルで、当時はまだ珍しかったテクスチャーマッピング付きのポリゴンを駆使。秒間60フレーム表示。筐体は『バーチャレーシング』から継承された反力ステアリングシステムが採用されている。オープニングテーマ曲は、セガのサウンドクリエイター光吉猛修が「デーイートォーナーァァ」とデモ画面で熱唱するというものであった。敵車に追突してブレーキにできたりするといった豪快なゲーム性のほか、逆走を容認している点(逆走してもラップタイムが計測され、そのままゴールもできる)やVS筐体での通信対戦の乱入待ち時のデモ画面にも遊びが見られ、デフォルメ化されたアザーカー等による動きも、当時のアーケードゲームとしては珍しかった。『デイトナUSA』の初期版(著作権表示が「© 1993 SEGA」となっている)はほとんど出回ってないせいか、幻のバージョンと称されることが多い。なお、大型筐体の特徴としては以下共通部位があり、VS筐体に至っては上部に載せる看板、内部に入るモニタや細かい化粧部材以外は基本的には変わっておらず、登場以来長きに渡り転用される。『バーチャレーシング』と同じく、VS筐体4台通信時のライブモニタシステムは継承される。ライブモニタには1PCB入っており、8PCB通信時は利用することができず、1台モニタを割り入れる場合は7人対戦までとなる。1995年4月1日発売。初の移植作だが、サターンとModel2基板との性能差により、ポリゴンの表示カウントが少なく、テクスチャは粗く、秒間フレーム数もアーケードの半分以下(秒間20フレーム表示)となった。その一方で独自要素として、光吉猛修が歌う曲が増え、車種や隠し要素が詰め込まれている。レーシングコントローラにも対応。隠し要素として、通信対戦型ACのマシンが性能とトランスミッション違いで登場したり(ナンバーは通信対戦型ACとは違い41に固定されている)、作中背景キャラとして登場している馬で走行すること(デイトナUMA)ができた。当時、実際に地方競馬所属の馬スーパーオトメが厩舎を抜け出し高速道路を疾走するという事件が発生し、併せて話題となった。1996年12月6日発売。セガサターン版の移植。BGMはCD-DA。アーケード版やサウンドトラックと楽曲は同一だが、若干異なるアレンジになっている。1997年1月24日発売。同機移植版『セガラリーチャンピオンシップ』で実装されたインタレース描画によりフレーム数を増やし、サターン独特のノンインタレース時のポリゴンの粗を可能な範囲でグーロシェーディング化し内容を一新、オリジナル要素(X-Bandによる通信対戦モードなど)を付加してリニューアル。レーシングコントローラー・マルチコントローラーに対応する。隠し車種としてデイトナという名前で初代のホーネットや初代のSS版に引き続き馬が登場する。1997年11月21日発売。『サーキットエディション』の移植。さらにオリジナルコースを追加。1998年7月稼動の続編。基板にModel3を使用。最大で16台通信対戦ができるが、後述するツインリンクもてぎのイベント以外では16台通信を見ることはなく、最初で最後の10人越え対戦できるアーケードレースゲームとなった。関連商品として、サウンドトラックCDとオフィシャルガイドブックが発売された。新宿西口のスポーツランドというゲームセンターで大会が開催され、攻略本の著者も参加。店頭にはファンによるホーネットのカラーリングを施したスバル・アルシオーネSVXも停車していた。ツインリンクもてぎサーキットでは、実際のNASCAR開催に合わせて、8台のツイン筐体を使用した16人対戦大会が行われた。コースは初級コースが使用され、参加者には順位に応じて、DAYTONA USA2のロゴの入ったキャップやTシャツが配られた。この時の優勝者は女性。同サーキットではこのイベントに合わせ、レーサーの練習走行や一般人の体験同乗用として所有していたストックカーをスコーピオのデザインへ変更し、イベント後も暫く運用していた事がある。ナンバーは前作と同じく41になっている(通信対戦型ACの場合、プレイヤーNo.)。1998年12月稼動。バランスの調整などを施した改良版。大きな変更点はデイトナ1の車種「HORNET」の追加、中級~上級~初級をバイパス道路やトンネルで繋ぎ、全コースをノンストップで走る「MIXコース」の追加。また一部グラフィックの変更が施されている。車種選択時に、ブレーキを押しながら車を決定すると、逆走モードになる設定の筐体もあり、誰かが「逆走だぁーーーーー」と叫んでくる。筐体の設定により、タイヤがたれていったり、ガソリンが無くなっていったり(専用HUDが表示される)、大きなクラッシュがあれば、黄旗が掲示され、「フル・コースコーション」になり、隊列を整えてから再スタートするなどの、実際のレースさながらにプレーできるものもある。2000年12月21日発売。第1作目(アーケード版)の移植+α。開発は元気が行った。操作性が今までと比べ大幅に変わり、かなり滑りやすくなっている。タイヤの種類を選べたり、台数を変えられるなどの追加要素もある。また、インターネットを通して、通信対戦や、自分の走行データをアップロードすることもできた。なおこの作品を期にセガは米国ハズブロに権利を売却した模様である(著作権表記がHasbro Interactive,Inc. All Rights Reserved.となっている)。PS3・Xbox360でリメイク作品が登場するまで続編、他機種への展開が無かったのはその影響である。また、本作のみ「デイトナUSA」、「サーキットエディション」及び「デイトナUSA エボリューション」とは異なり、単独でサウンドトラックは発売されていない。音源は2009年に発売された、歴代シリーズの音源を全て収録した『LET'S GO AWAY THE VIDEO GAME DAYTONA USA ANNIVERSARY BOX』に収録された。最初に選べるのは以下の4車種であるが、条件を満たすことで更に6車種がアンロックされる。また、いずれのマシンも、自分でカラーリングを3種類まで設定できる。調整はRGB方式。コースは「サーキットエディション」で登場した5コースに、DC版オリジナルの3コースを追加した、計8コースを走行可能。全コースにNORMAL(順走)、REVERSE(逆走)、MIRROR(順走かつコースレイアウト自体が逆)、MIRROR REVERSE(逆走かつコースレイアウト自体が逆)の4タイプが選べ、その内、逆走を選んだ場合のみ、BGMが順走時とは異なるアレンジで流れる仕様になっている(BGM自体は同じ)。また、LトリガーとRトリガーを押しながら「START」を選び、「LADIES AND GENTLEMEN START YOUR ENGINES」の画面が終わるまで押しっぱなしにすると、コースの時間帯を変更できる(デフォルトの時間帯が「昼」なら「夕方」にできる。その逆も然り)。2009年にSEGA RACING CLASSICというタイトルで都内のゲームセンターでロケーションテストを実施していた。第1作目(アーケード版)のHDリメイク作品。基板にRINGWIDEを使用。このタイトルのリリース目的は単に『デイトナUSA』の復刻のほか、欧米で今も稼働し続けている第1作目、2作目(いずれもアーケード版)の筐体リプレイスである。これは単に製造部品の打ち切りによるアフターサービス対応が困難になってきたほか、筐体自体の老朽化による安全面の対策も兼ねている。この為、販売自体は欧米のみとなっており、日本ではロケーションテスト時のみしか日の目を浴びることがなかった。また、ゲーム自体はデイトナそのものとなっているがコスト上、デイトナという名称を使用せずにこのタイトルになったという節がある。2011年には『DAYTONA USA2001』以来から約11年振りに家庭用に移植されたHDリメイク版が10月26日にPS3/Xbox360でDL版限定で発売された。ゲーム内容は「SEGA RACING CLASSIC」と同じだが、MODEL2版と変わらないグラフィックで家庭版で移植されたのはこれが初めて。PS3・XBOX360版オリジナル要素としてカラオケモード・制限時間内にどれだけ走りきれるかを競うサバイバルモード・さまざまな課題に挑戦するチャレンジモードが追加された。また、PLAYSTATION Network・Xbox Liveを利用してランキングや通信対戦が可能(なお、対戦時のみ車のカラーとナンバーが通信対戦型ACのカラーとナンバーになる)。アーケード版デイトナUSA、ならびにコンシューマー版アーケードモードのネームエントリー画面で特定の名前を入力すると、それに対応したセガのゲームの曲の一部が流れる。
出典:wikipedia
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