兵庫県道42号尼崎宝塚線(ひょうごけんどう42ごう あまがさきたからづかせん)は、尼崎市から宝塚市を結ぶ主要地方道である。南側に接続する兵庫県道192号尼崎港崇徳院線とともに尼宝線(あまほうせん、にほうせん)と呼称されている。この道路はもともと阪神電気鉄道系列の宝塚尼崎電気鉄道が尼崎 - 宝塚の鉄道免許を取得して建設し、路盤が完成したものの尼崎市内乗り入れ問題で挫折、その後路盤を舗装してバス専用道として利用されていたが、戦時中に兵庫県によって買収され県道となった。その名残で現在でも阪神バスが尼崎市内と宝塚市内を結ぶ路線を運行している。既存の鉄道から離れた区間を通るため、バスの便数・利用者は多い。道路は尼崎市内の「武庫之郷北(むこのごうきた)」交差点以南の区間(阪急神戸本線を縦断する陸橋区間を除く)と、伊丹市の池尻バス停付近から宝塚市の総合福祉センター前までの区間が4車線(ただし宝塚市内は一部2車線のみの供用)であり、その他は2車線である。なお、武庫之郷北交差点以北の一部区間では4車線化工事が計画されており、2014年度までに完了の予定である鉄道未成線を流用したため、一部区間ではその痕跡が残る。全体的に直線が多いことに加え、尼崎市内の関西労災病院付近では西側に側道(一部は歩道化された)がある。また同市内の武庫の里2丁目(兵庫県立武庫荘総合高等学校付近)・西昆陽1丁目付近(阪神バス時友停付近)にも将来の拡幅を見据えて事前に設けられていた側道が見られる(前述の4車線化工事に関連する)。また、阪急神戸本線を乗り越す陸橋(尼崎市南武庫之荘7北交差点 - 武庫之荘2丁目交差点)は前後4車線の中で、ここだけ2車線で比較的ゆるやかな勾配となっており、それを偲ばせる。1987年頃まで、JR神戸線をくぐるガード(上記の関西労災病院北側)も上下1車線ずつでいかにも鉄道を通すためという雰囲気を持っていた。この区間を走る阪神バスも、一部停留所では駅名標のような停留所名板が付いた屋根付きの待合所が設けられて、あたかも駅のような雰囲気を醸し出していたが、2016年4月現在で残っているのは西大島の北行きのみである。当道路の全線を走破する阪神バスの停留所を示す。他事業者の同一停留所名が異なる場合はカッコで示した。(阪神杭瀬駅北・阪神尼崎・阪神甲子園方面«)西大島 - 尼崎西消防署前 - 労災病院前(尼崎市内線:労災病院) - 水堂(尼崎市内線:水堂町4丁目) - 南武庫荘七丁目 - 南武庫荘五丁目 - 武庫荘駅西口 - 武庫の郷(尼崎市内線:武庫之郷) - 友行西口 - 時友 - 昆陽里南 - 昆陽里 - 昆陽里北 - 池尻南口 - 池尻 - 西野(»安倉団地方面) - 鳥島 - 安倉 - 総合福祉センター前 - 小浜(»宝塚)沿線の史跡としては、国道171号(西国街道)と交差する昆陽里(こやのさと)交差点付近に、南北朝時代の武将である高師直が殺された地点とされる「師直塚」がある。また、その北東側、寺本二丁目には行基が建立した昆陽寺がある。商業施設等をみると、人口密集地帯を走るため沿道には関西スーパー(伊丹市内)、万代、マックスバリュ(尼崎市内)といったスーパー、エディオン、ヤマダ電機(宝塚市内)といった家電量販店、DCMダイキ(宝塚市内)といったホームセンター、ファミリーレストランやドラッグストアなどが林立している。とりわけ昆陽里交差点付近にはイズミヤ昆陽店を中心に商業施設が集積している。また、伊丹市池尻の三菱電線跡地に、イオン伊丹昆陽ショッピングセンター(現・イオンモール伊丹昆陽)がオープンした。そのほか、総合病院としては地域有数の規模をもつ、関西労災病院が尼崎市内の沿道に存在する。
出典:wikipedia
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