アイジーアールいわて銀河鉄道株式会社(アイジーアールいわてぎんがてつどう)は、岩手県盛岡市に本社を置く、第三セクター方式の鉄道事業者である。東日本旅客鉄道(JR東日本)から引き継いだいわて銀河鉄道線を運営するほか、旅行業や不動産事業も営んでいる。なお、IGRのGは、「銀河」の英訳であるGalaxyであって、Gingaではない。東北新幹線盛岡 - 八戸間開業に伴い、並行在来線としてJR東日本から経営分離されることとなった東北本線盛岡 - 八戸間のうち、目時駅構内南方の県境上にある会社分界点より岩手県側を運営している。青い森鉄道より運転指令も受託して一体的な運用がされていたが、目時以北については2010年7月3日にJR東日本盛岡指令青森分室に移管され、2010年12月4日から青い森鉄道の指令所として運用されている。運転指令の分離に伴い、2010年12月11日に新指令システムへの移行を行い、JR盛岡総合指令室内からIGR運輸管理所内に移転した。なおIGR本社は2015年11月16日に盛岡市上田一丁目(JR山田線上盛岡駅北側)から同市青山二丁目の青山駅南口駅舎2・3階(岩手県道223号盛岡滝沢線沿い)へ移転。これに合わせ青山駅には南口(厨川中学校・青山一丁目・南青山町・大新町地区方面)通路と駐輪場が新設された。社名は会社設立前の発起人会が公募して決定し、2001年3月22日に盛岡グランドホテルにおいて発表した。同日、優秀作品賞の表彰式が行われ、一戸町の当時24歳の主婦が受賞した。応募作品総数は2,642点で、最も多かったのが「みちのく鉄道」の172点で、一番多かったものが社名になった訳ではない。郷土の偉人である宮沢賢治の著書「銀河鉄道の夜」が由来である。ところがいざ法人登記しようという段になって商号調査したところ、盛岡市内に「いわて銀河鉄道」という会社が既に法人登記されていることが判明したため、苦肉の策として「IGR」を頭に付けた。当時はアルファベットの商号登記ができなかったため、登記上及び鉄道事業許可上の社名は「アイジーアールいわて銀河鉄道株式会社」である。以後、特に差し支えがなければ社名の先頭の「アイジーアール」は「IGR」と略して記述する。開業以来、2004年度決算までは赤字だったが、2005年度決算で初めて当期純利益を計上し、2008年度まで4年連続で黒字決算となった。これは、新駅(青山駅・巣子駅)設置により利用者の減少に歯止めが掛かっていることやコスト削減などによる営業損失の縮小、および通学定期運賃の激変緩和措置などによる補助金収入(特別利益)が増大したことが要因となっている。2009年度決算はいわて銀河鉄道線を経由する寝台特急列車の運賃・料金収入の減少などにより、当初は再び赤字に転落するものと見込まれていたが、コスト削減策や増客策が奏功し、2005年度(2006年3月期)から5年連続で単年度黒字を計上した。その後、2010年度決算は東日本大震災の影響もあり赤字に転落したが、2011年度決算より単年度黒字に回復。2012年度決算では累積赤字を解消する見込みとなったことから、2013年3月16日ダイヤ改正時より定期券の大幅値下げと一部区間の普通運賃値下げが実施されている。なお、消費税率8%改定に伴い、2014年4月1日からは普通運賃・定期券いずれも値上げとなった。2013年度は台風18号や豪雪により運休や施設被害が出た影響で、当期利益は(当初計画1億7800万円を大幅に下回る)8100万円と大幅減収の見込みとなったが、それでも3期連続で単年度黒字を達成した。今後はさらなる列車ダイヤ及び運賃体系の見直し(盛岡から滝沢・好摩・いわて沼宮内・二戸・金田一温泉各駅で折り返す列車の増便、普通運賃値下げ区間拡大など)、老朽駅舎の建て替えによるバリアフリー対応(厨川・渋民・岩手川口の各駅)、既存の渋民・好摩両駅から離れている玉山区中心部へのアクセス改善策として両駅間への新駅設置、乗降客の多い駅への自動改札機導入などが検討されている。IGRいわて銀河鉄道 組織図による。IGRいわて銀河鉄道の旅行業部門で、近畿日本ツーリストグループ特約店。旅行業登録番号は岩手県知事第2-186号。開設から2006年11月25日までは滝沢駅構内に店舗が所在。その後厨川駅構内に移転し、2009年3月14日まで同駅業務の委託を受けていた。委託終了後は旅行業務のみに戻ったが、2010年3月にIGR本社内へ移転。2015年11月16日のIGR本社移転に伴い当部門も青山駅南口駅舎兼IGR本社新社屋1階へ再移転し、これに合わせて年末年始を除く土日・祝日も利用可能な常設窓口を新設。窓口営業時間も以前より拡大された。IBCラジオ「盛岡駅前探偵団」にて毎週木曜日にCMを不定期で放送している。IGRいわて銀河鉄道の不動産業部門で、盛岡駅長の管理下にある。免許番号は岩手県知事(2)第2352号。2015年11月16日に本店は青山駅南側のIGR本社新社屋1階へ移転した。以下の車両が運輸管理所に在籍している。大人普通旅客運賃(小児は半額・10円未満切り上げ)。2014年4月1日改訂。ただし、下記の区間では乗継割引運賃(小児は半額・10円未満切り上げ)が適用される。開業当初から北海道新幹線開業前まで、特急・急行料金の設定があったが、同社の各駅では特急券・急行券の発売を行わなかった。乗車券は、社員配置駅と青山・巣子・一戸駅では窓口及び自動券売機で発売、それ以外の委託駅では窓口(小繋駅は駅前の里やま市場で発売)で硬券を発売している。斗米・目時以外の各駅では硬券の入場券が購入できる。IGR・バス乗継通勤定期券は盛岡 - 好摩間の各駅といわて沼宮内・一戸・二戸の各駅で、すごe-きっぷは盛岡 - 巣子間の各駅でそれぞれ発売しているが、Nanak1階にあるバス乗車券・定期券売り場では発売していない。設定区間は次の通り。ただし、設定区間以外に申込みのあった貸切運賃は、区間の片道の営業キロに見合う運賃となる。申込者の希望によっては青い森鉄道まで入線する(JRは不可)。連絡運輸の範囲は次の通りである。東日本旅客鉄道株式会社旅客連絡運輸規則別表によると次の通り。同規則上、JR各駅を出発駅としなければ連絡する切符等を発売できないが、同規則第14条の例外規定により、津軽線油川駅以北への駅と連絡する場合は、JR6社の各駅で、いわて銀河鉄道線各駅から出発となる切符を発売できる。IGRいわて銀河鉄道旅客営業規則別表による連絡運輸範囲は次の通りであり、JRと異なっている。
出典:wikipedia
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