松ヶ崎駅(まつがさきえき)は、三重県松阪市久米町にある、近畿日本鉄道(近鉄)山田線の駅である。駅番号はM63。かつては伊勢線との接続駅であった。1961年(昭和36年)まで、当駅は近鉄の山田線と伊勢線が乗り入れる駅であった。この両線の出自は異なり、山田線は参宮急行電鉄(参急)の路線として、伊勢線は伊勢電気鉄道(伊勢電)の路線として開業したものである。両社が当地に路線を伸ばしたのは1930年(昭和5年)のことで、参急が同年5月18日、伊勢電がそれに先立つ同年4月1日の開通であった。両線は当駅の位置で立体交差をしていたが、どちらも当地には駅を設けておらず、参急が当駅の位置より松阪方0.4キロメートルの位置に参急松江駅を設けるのみであった。両社はそれぞれ独自に伊勢神宮への参宮路線を開拓していったが、伊勢電はのちに業績が悪化、1936年(昭和11年)には参急に合併され同社の路線となった。そしてその翌年の1937年、参急の両線が立体交差する地点に開業したのが当駅である。なお、当駅の開業と同時に参急松江駅は廃止されている。参急はその後幾度かの会社合併を経て近鉄となり、当駅は同社の山田線と伊勢線とが接続する駅であったが、1961年に伊勢線は廃止されその後は山田線のみに所属する駅となっている。公式には上記住所であり、旧三雲町に所在するが、駅用地は松阪市塚本町にもわたっている。駅名は、旧松ヶ崎村から命名。松ヶ崎村はのちに松阪市に合併されたため、駅名と公式な住所が異なることになる。相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。ホーム有効長は4両。互いのホームを結ぶ構内踏切や地下通路などはなく、上下線別々に改札口があり、駅員は上りホーム側に配備される。なお、改札口は各ホーム宇治山田寄りにある。便所は伊勢中川方面ホームにあり、男女共用の水洗式。ユニバーサルトイレも設置されている。伊勢中川駅管理の無人駅。2013年12月より終日無人化された。そのため、ワンマン運転の普通電車ではドアカットによる降車時集札が実施され、乗車位置も1ヶ所に限定されていたが、2015年11月から全扉を開閉するようになった。構内での案内表記は上記の通りであるが、上り列車については表記されている駅まで直通するものはなく、基本的に伊勢中川駅での乗継を要する形になっている。近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り。「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。松ヶ崎駅の利用状況の変遷を下表に示す。三重県道756号松阪環状線(通称:近鉄道路)が駅をオーバークロスしているが、これはかつての近鉄伊勢線の廃線跡である。また、この廃線跡には伊勢線廃止後三重交通バス近鉄松ヶ崎停留所が存在、31系統(松阪駅前 - 津駅前)が通っていたが、これも廃止されている。
出典:wikipedia
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