横浜市営バス港北営業所(よこはましえいバスこうほくえいぎょうしょ)とは、神奈川県横浜市港北区大豆戸町(まめどちょう)に所在する横浜市交通局自動車部の路線バス営業所である。横浜市道環状2号線沿いに位置し、最寄駅は新横浜駅、最寄バス停留所は港北車庫前である。1981年に初代鶴見営業所の移転によって開設された比較的新しい営業所であり、横浜市営バス路線のうち鶴見区西部、港北区南部、都筑区の港北ニュータウンを運行する路線を担当している。1981年に(旧)鶴見営業所を移転し開設されたのが現在の港北営業所である。1981年9月25日発行の横浜市交通局報には、“所管区域との関係で立地上問題があり,施設も老朽化した鶴見営業所を廃止し,港北区大豆戸町に港北営業所を新設して内陸部の輸送力強化と車両運用の効率化を図つた。”とある。これは、当時の鶴見営業所と生麦営業所間の距離が700m程度しか離れておらず路線担当区域の棲み分けが非効率であったことや、既に開発が始まっていた港北ニュータウン地区の路線展開への備えを指していると考えられる。2002年には、FIFAワールドカップのバス輸送は原則CNG車による運行が望ましいとの国土交通省からの要請・補助もあり、横浜国際総合競技場付近に位置する当営業所は天然ガススタンドの設置と多数のCNGノンステップバスが配置がなされた。その後も当該施設とCNG車両の運用は存続されていたが、2013年末よりこれらの運用は中止されている。104系統は末吉大通り(新横浜発除く)・環状2号線経由で鶴見駅・新横浜駅間を結ぶ当営業所の基幹系統の一つである。駒岡・末吉地区と鉄道駅との通勤通学輸送のほか、沿線に所在する神奈川税務署・区役所などの公共施設や大型商業施設であるトレッサ横浜への足としても機能しており、終日ほぼ8 - 20分間隔で運行されている。なお、新横浜駅 - 港北区総合庁舎 - 駒岡車庫間では臨港バス(鶴02系統)も同区間を運行しているが共通定期券の設定はない。雨天時の朝には梶山を始発とし港北区総合庁舎から新横浜駅まで急行運行する322系統が臨時増発される。この雨の日臨時便の詳細については横浜市営バス#雨の日臨時便の項を参照されたい。6系統は104系統の横浜アリーナ前 - 港北区総合庁舎間において41系統の運行経路である太尾新道・東急東横線大倉山駅廻りで運行する支線系統である。大倉山地区からトレッサ横浜・三ッ池公園などへの利便性の確保に主眼を置いたダイヤ設定とされており、平日は梶山発着便・土休日は鶴見駅西口発着便を中心に概ね30分から1時間間隔で運行されている。太尾堤交差点付近では右左折規制の絡みから、往復共に周辺の道路をループし当交差点を2回通過する特異な経路を取る。また鶴見・梶山方面行は、同一名称ながら綱島街道上・環状2号上の2箇所に設置されている港北区総合庁舎停留所のどちらでも乗降扱いをするため、港北区総合庁舎停留所を2回経由する恰好となっている。開設当初は鶴見駅西口発着の全区間運行便が中心であったが、2012年度末のダイヤ改正において増便と引き換えに梶山発着区間便の割合が半数を占めるダイヤとなった。なお、6系統の名称は過去の廃止路線で繰り返し使用されたことがあるもので、現行の6系統は6代目にあたる。詳しくは横浜市営バス#系統番号の項を参照されたい。朝夕ラッシュ時は鶴見 - 梶山の区間便が運行され、これは14系統を名乗る。朝ラッシュ時の梶山発鶴見行区間便は渋滞による遅延を避けるため、その殆どが昭和坂上経由となっており、これは67系統を名乗る。67系統の鶴見発便と104系統の梶山 - 新横浜駅区間便の運行は非常に少ない。その他、港北車庫発の区間便も存在する。路線開設の経緯により往復で違う経路をとる区間があり、鶴見駅西口発便は末吉大通り経由、新横浜駅・梶山発便は途中末吉 - 宮の下間で末吉大通り西側の脇道を経由する。鶴見駅西口を発着しているが、スペースの都合で当系統発車バス停のみロータリー外の豊岡商店街上に存在しており、鶴見駅入口停留所という別名称が与えられている。鶴見営業所との共管系統である。詳しくは横浜市営バス鶴見営業所#13・365・155・320系統の項を参照。横浜市営バス臨時営業路線の項を参照。鶴見・横浜両駅間を東急東横線より西側の篠原地区廻りで運行する系統である。路線名称は岸根線とされている。横浜側では39系統と同経路をとる。鶴見駅西口 - 内路間では41系統と同経路を運行する便(H,I)が主体であり、新子安・大口経由の便(L)は日中に数便のみ運行される。平日朝夕は東神奈川駅折返しの区間便が運行される。また、早朝のみ松見町始発横浜方面行の運行がある。かつては片倉町・三ツ沢グランドを経由する現在よりも更に大回りな経路での運行であったが、2007年4月の再編により旧24系統と統合され現在の東神奈川駅西口・六角橋経由となった。同時にこの旧38系統廃止区間を補完する運行経路の291系統が開設されている。荒立経由便(E)は41系統の最混雑区間を補完するラケット型の循環路線である。午前中は荒立先回り、午後は白幡先回りの運行となっている。運行便数は横浜駅西口発着便より当循環の方が多い。鶴見駅西口 - 菊名駅間と大倉山駅 - 新羽駅 - 川向町間の輸送が中心の基幹系統である。鶴見区・港北区・都筑区・緑区の4区と神奈川区の一部に跨る系統であり、市営バス各系統ごとに集計される輸送人員数では当系統が最も多い。現在は鶴見駅西口 - 中山駅間の全区間を運行する便は存在せず、上記の多数の区間便による運行形態となっている。鶴見駅西口 - 菊名駅間は、臨港バス鶴01系統が比較的直線的なルートで寺谷・馬場地区を経由するのに対し、当系統はその南側の岸谷・白幡地区を狭隘かつ細かいカーブ・交差点が続くルートにて経由するのが特徴である。また、菊名駅では臨港バス鶴01系統が駅前の狭隘路に乗り入れ駅東口直近で発着するのに対し、当系統は駅東口より200m程離れた綱島街道上の停留所を経由する。両系統とも鉄道駅から離れたアップダウンが多い地域の輸送を担っているため運行便数は多い。鶴見駅西口 - 内路間では38系統も同経路をとる。西側の当系統は東急東横線大倉山駅・市営地下鉄新羽駅から太尾・大倉山地区の住宅地域、緑産業道路沿いの工業地区とのフィーダー輸送を担っており、これも運行便数は多い。また近年は沿線のイケア港北やららぽーと横浜などの大型商業施設へのアクセス交通としても機能している。中山駅北口まで足を延ばす便は毎時1 - 2便程度の運行であり、当運行便は途中太尾西住宅ではなく下町会館前経由とされている。川向町折返所停留所発着便の行先表示には、発着停留所の正式名称ではない『川向町』と掲示されるが、川向町停留所は当系統が経由しない東急バス市03系統の停留所として別に存在している。ららぽーと横浜発着便はららぽーと出入口に道路片側からしか進入できないことからその周辺にて往路・復路で異なる経路をとる(下記)。休日・祝日などはこのららぽーと横浜の周辺路が非常に混雑するため、当系統も定時運行が困難になる場合が多く、経由他停留所にはその旨が掲示されている。355系統は鶴見駅西口発の深夜バスである。上記の運行便の他にも港北車庫前 - 川向町の区間便(I)や、新羽駅発鶴見駅西口行(C)などの便も存在する。かつては川向町折返所 - 小机駅 - 新横浜駅 - 大倉山駅 - 佐江戸 - 中山駅(O)を運行する子系統もあったが、1993年に3系統の新横浜駅発着便が新設され、年々増便されていくと当子系統の存在意義は次第に薄れていき、2007年に3系統が全便新横浜駅発着化及び東急バスへ移譲されるのを機に廃止された。これとは別に、本数は僅少ながら長らく新横浜駅 - 太尾新道 - 新羽駅を運行する便(L)が存在したが、これは当子系統とほぼ同経路を運行する6系統が開設されるのと引き換えに廃止された。また2010年の一時期には下町会館前まで6系統と同経路を進んだ後に大倉山駅方面へ向かい新横浜駅まで循環する雨の日臨時便が運行されていた。この雨の日臨時便は41系統として旅客案内されていたものの、書類上では336系統という別番号が付与されていた。2013年3月より中山駅(南口)発着便は北口発着に変更となり、西村橋停留所は新横浜駅方向のみの停車に変更された。羽沢地区を経由して新横浜駅、相鉄線西谷駅・鶴ヶ峰駅を結ぶ系統である。国道16号線の渋滞を避けるため始発便を除く平日朝の運行は全て旭硝子発着の区間便のみとなっており、この時間帯は鶴ヶ峰駅を発着する便は無い。旭硝子停留所では83系統と同様に、一旦旭硝子中央研究所の構内に進入し守衛の誘導により折返しを行う。新横浜駅から羽沢方面へ向かう路線では、かつて1986年頃から当系統開設の頃まで36系統で"新横浜駅 - 八反橋 - 三枚町 - 羽沢団地 - 八反橋"という便の運行があり、これが当系統のベースになったものと考えられる。その後1995年12月4日に121系統の新横浜駅 - 羽沢団地 - 上星川 - 保土ヶ谷車庫が新設されたが(現在は神奈中バスに移譲)、この121系統とは八反橋 - 羽沢団地間で経路が異なり、当系統は南側から、121系統は北側から羽沢団地へ進入する経路をとる。新横浜駅・市営地下鉄仲町台駅間を市営地下鉄線より西側廻りで運行する系統である。殆どの区間で新横浜元石川線に沿って運行するが、途中新横浜付近で横浜労災病院に立ち寄る。横浜労災病院周辺の経路は往復で異なる。また、早朝・夜間の仲町台駅発便のみは横浜労災病院周辺に立ち寄らない運行となっている。なお、横浜国際総合競技場でのイベント開催日には往復ともに鳥山大橋経由で迂回運行することがある。沿線は駅周辺・港北インター周辺を除き企業・住宅が少ないため採算性が低く、横浜市道路局の横浜市生活交通バス路線維持制度による補助金を受けて運行されている。かつては深夜バスも運行される新横浜駅から港北ニュータウン方面への基幹路線であったが、1993年に市営地下鉄があざみ野まで延伸開業するとこれに役割を譲り、仲町台駅より江田駅方面の港北ニュータウン内区間は301系統として分離された。この時点で開設されたセンター南駅発着便により、都筑ふれあいの丘までは従来通り新横浜駅方面との直通利用ができたが、後に全便が仲町台駅発着に短縮された。2006年12月に示された路線再編計画によると2007年3月末までに当系統と310系統仲町台駅発着便を統合する予定であったが、これは撤回されている。一方、当路線は横浜労災病院周辺を運行することから1993年からリフト付きバス、1998年からノンステップバスが導入されるなど、車両のバリアフリー化は比較的早期より実施されてきた。現在は原則としてほとんどの便がノンステップバスで運行されている。なお、仲町台駅にて301系統に乗り継ぐ際に2回目の運賃が無料となる"乗り継ぎ運賃制度"が利用可能である。詳細は横浜市営バス#乗り継ぎ運賃制度の節を参照のこと。港北ニュータウン西側の地域を経由し東急田園都市線江田駅北口と市営地下鉄仲町台駅を結ぶ系統である。ほぼ全区間で新横浜元石川線上を直進する経路をとる。港北ニュータウン地区の市営バス路線中では305系統に次いで利用客数の多い路線であり、深夜バスも江田駅発・仲町台駅発の両方向ともに運行される。深夜バスの書類上の系統番号は370系統である。港北ニュータウンの発展と共に数々の変更を経て現在の運行形態となったが、当初は江田駅 - 荏田南 - 市が尾駅の運行で東急バスとの共同運行であった。東急バスは301系統が仲町台駅発着に改められた後も江田駅 - 荏田南 - 市が尾駅間の運行を続け、後に"市71"の系統番号を与えられ運行を継続していたが、2014年4月1日に系統廃止となった。都筑ふれあいの丘駅 - 江田駅間では現在も東急バスとの共通定期券が発売されている。なお、池田・都筑ふれあいの丘にてセンター南駅方面行80・124・306・310系統へ乗り継ぐ場合と、仲町台駅にて300系統に乗り継ぐ際に2回目の運賃が無料となる"乗り継ぎ運賃制度"が利用可能である。詳細は横浜市営バス#乗り継ぎ運賃制度の節を参照のこと。2014年3月29日のダイヤ改正で都筑ふれあいの丘駅発着便が廃止となった。港北ニュータウン東側や中原街道周辺のニュータウン開発から外れた地域を経由し市営地下鉄仲町台駅・東山田駅・センター南駅間を結ぶ系統である。300系統・308系統と同じく横浜市道路局の横浜市生活交通バス路線維持制度による補助金を受けて運行されており、仲町台駅 - 東山田駅間に限り平日朝夕時間帯は赤字路線ながら標準的な路線に近い運行便数が確保されている。東山田駅より先、勝田経由でセンター南駅へ至るC区間便の運行回数は少ない。この区間は元々本数が少なかった88系統を吸収合併したもので、勝田 - センター南駅間は比較的運行便数が多い東急バスの路線経路をはずれ、現在当系統のみが運行する茅ヶ崎東地区を経由してセンター南駅へ向かう。港北ニュータウンの発展と共に数々の変更を経て現在の運行となった。港北ニュータウン車庫発着の循環が運行されていた時期は東急バスも当系統と同経路でセンター北駅 - 北山田 - 新北川橋間の運行を行っていたため、当該区間で共通定期券の取扱いがあった。2008年の市営地下鉄グリーンライン開通に伴う路線再編ではグリーンラインとの接続を図るため、2007年の路線再編で廃止となった区間のうちの一部である新北川橋 - 東山田駅(旧:百石橋)間が再延伸された。東山田駅発着便は開設当初、構造上東山田駅での折返しができないため、到着後に東急バス道中坂下折返場まで回送のうえ折返す形をとっていた。東急田園都市線江田駅北口・市営地下鉄センター南駅間を港北ニュータウン西部の荏田東地区経由で結ぶ系統である。当初は東急バス綱44・綱45系統と同じく江田駅の南口を発着しており、江田駅 - 池田を旧・300系統と同経路で進んだのち大原・北原橋を経由し、新栄高校前から302系統と同経路で北川橋南(後に新北川橋へ延伸)まで至る路線であった。その後みずきが丘経由便が新設され両経由便が交互に運行されていたが、市営地下鉄あざみ野延伸時にみずきが丘経由便のみが運行継続・センター南駅発着に短縮され現在に至る。停留所名は廃止又は移管当時のものを表記。現在も当営業所が所管している系統の変更・廃止については所管路線の項を参照のこと。在籍車両の大半は大型短尺車である。その他、港北ニュータウン地区の各系統・129系統の運行に用いられる中型車が在籍している。2013年度をもって一般路線用の全車両がノンステップバスに統一された。以前配置されていた白色塗装のCNGノンステップバスは2013年末までに浅間町営業所と緑営業所に転出している。横浜市営バスでは2004年の入札制度導入まで各営業所ごとに導入車両メーカーの指定があり、港北営業所はいすゞ自動車製車両の配置が慣例となっていた。現在でもいすゞ・日野自動車統合モデルのジェイ・バス車が大半を占め、いすゞ・エルガハイブリッドも配置されている。さらに現在はUDトラックスの車両も在籍する。
出典:wikipedia
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