『スターラスター』(STAR LUSTER)は、1985年12月にナムコ(後のバンダイナムコゲームス)が発売したファミリーコンピュータ用ゲームソフト。「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第12弾、ナムコ初のファミリーコンピュータオリジナル作品である。CMでのキャッチコピーは「クーソーしてから、寝てください。」。本作の直接のルーツは、米アタリ社の8ビットパーソナルコンピュータ Atari 400/Atari 800 用のゲームソフト「」で、このゲームをベースにした企画をアタリ社がナムコに持ち込んだのが発端となっている。本作は発売当時(1985年)のファミリーコンピュータ用ゲームソフトとしては、極めて珍しい高度なストラテジーゲームの要素を持っていた。その後アーケード版、X68000にも移植されている。1998年に発売されたPlayStation用のオムニバスソフト『ナムコアンソロジー1』には完全移植版と、3Dポリゴンでリメイクされたアレンジ版が収録されている。2008年3月4日からWiiのバーチャルコンソールで、2013年11月27日からニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで、2015年11月4日からWii Uのバーチャルコンソールでそれぞれ配信されている。1人称視点の擬似3D視点で敵を撃破するシューティングゲームと、戦域に同時に侵攻する複数の敵を、阻止・撃退するためのストラテジーゲームの要素とが、リアルタイム進行する点が特徴。その双方への同時対処をプレイヤーに求める、当時としては画期的なゲームシステムを持つ。しかし、画期的過ぎて、難易度の高いゲームシステム、コンバットディスプレイの見方やアドベンチャーモードにおけるゲーム進行など、事前に説明されなければ判らない、もしくは判りづらい要素がマニュアルにほとんど記載されていなかった。加えて当時のファミコンの主要ユーザーであった小学生には複雑すぎるゲームシステムだったため、人気・販売とも振るわなかった。バッツーラと呼称される敵対勢力が人類の版図に侵入している。彼らは宇宙の中で、もう一度ビッグバンを発生させ宇宙の破壊(具体的には、自己に合わせた宇宙の改変)を目論んでいるため、それらを阻止する。AG(After Glactic)307年、ボスコニアン戦争の傷も癒え、人々はこの銀河を越え全宇宙にその居住空間を拡大していた。移民船団が突然現れた正体不明の敵艦隊の攻撃を受けたのは、銀河からはるか73億光年はなれた地点だった。その型は我々人類が見たことの無い、奇怪なものだった。そして戦闘空間で飛び交う異常振動波のなかに、唯一、我々人類の発音に近い音声があった。それが「バッツーラ」であり、敵の名称となった。辺境宇宙調査団の報告によると、開発中だった準ビッグバンパワーを発揮できる機関エンジン、「クェーサードライブ」を搭載した新型戦闘機「スターラスター ガイア」が完成した。準ビッグバンパワーでは完全に敵を倒すことは出来ないが、バッツーラの進攻を食い止めることは可能である。 銀河連邦軍のダン・ハイニック少尉(「スターイクシオン」の主人公、ロイ・ハイニックの先祖)が「ガイア」に乗り込む。 (1986年、ケイブンシャ発行「スターラスター」より)一人称視点の3Dシューティングであり、プレイヤーは自機であるスターラスターガイアを操り、侵攻する敵勢力バッツーラを殲滅することが目的となる。ガイアには、エネルギーおよびシールドのゲージがあり、「エネルギーがゼロとなり行動不能になった場合」、また被弾してシールドを喪失した上でダメージを受ける・シールドでは防ぎ切れない大ダメージを被る等で「機体が完全に破壊された場合」にゲームオーバーとなる。残機という概念はなく、1度エネルギーがゼロになればその時点でゲームオーバーである。また、敵に「全てのベースや惑星を破壊された場合」もゲームオーバーである。なおシールドは、回復可能な状況であれば、エネルギーを消費して自動的に回復される。敵はいくつかの編隊に分かれてマップ上に散開しており、ゲーム内の時間表示(単位は「DATE」)で50カウントごとに移動・攻撃を行うため、放置するといずれベースや惑星を攻撃・破壊してしまう。このため、これらを捕捉、ワープし、会敵と殲滅を繰り返す形でゲームが進行する。敵編隊と同一のエリアにワープすると自動的に一人称のシューティングとなり、三次元空間を縦横無尽に飛び回りながら戦闘を行うこととなる。一方で戦闘中もマップ上では敵編隊が個々に移動を続けており、惑星やベースなどが攻撃されることもある。そのため、プレイヤーにはどの編隊とどの順番で戦うか、またどのベースや惑星を防衛するか、あるいは場合によっては見捨てるか、といったストラテジー面でも、迅速かつ的確な判断が要求される。戦闘画面時は十字ボタンでガイアの操舵(一般的な一人称視点での航空機と同じ操作)。Aボタンで一時的に加速し、Bボタンでショット。セレクトボタンでコンバットディスプレイのマップモード/レーダーモードの切り替えを行え、スタートボタンで一時停止状態となる。なお、セレクトボタンでコンバットディスプレイを切り替えると、その場で急停止可能というテクニックがある。ショットは画面上に2発しか存在できない。一般的なシューティングゲームの、「次のショットが発射されない」という処理とは異なり、このゲームでは、「既に発射済みで敵に向かって飛行中のショットを強制的に消去し、無理矢理に新たな弾が発射される」という方式が採られている。つまり、高速でショットを連射すると、遠くの敵にはショットが届かない。これにより、遠距離戦を行う時はあまり連射をせずによく狙って撃ち、近距離戦時は高速度の連射で一気に敵を破壊するという技術が必要となる。マップモード時は十字ボタンでカーソルの移動、Aボタンで目的地へワープ、Bボタンで光子魚雷の発射となっている。ゲームクリア後、もしくはゲームオーバー後、敵の撃墜数、惑星およびベースの生存数、消費エネルギー量、経過時間(ゲーム内における日数)などの要素から算出されるスコアによって、プレイヤーに称号(階級)が与えられる。とするとスコア(TOTAL)は以下の式で計算される。ただしFは任務遂行度任務遂行出来なかった場合はBとCは0となる。アドベンチャーモードのみ、暗黒惑星を破壊するとボーナスとしてTOTALに1000点プラスされる。またアドベンチャーモードでは、暗黒惑星の宙域まで到達し、かつベースが1つ以上でも残っていれば、時間の許す限り無限にスコア(TARGET SCORE)を稼ぐことも可能である。逆に他のモードでは敵の数が限られておりTARGET SCOREの上限が決まっているため、いかに効率よく攻略できる(時間やエネルギーのロス、惑星やベースが守れている)かが、高得点を叩き出す秘訣となる。リザルト画面のBGMは3種類あり、スコアが〜779まではBGM無しで、スコアが780〜1439までがBGM1が流れ、スコアが1440〜1979までがBGM2が流れ、スコアが1980〜でBGM3が流れる。スターラスターは業務用のVS4筐体でも供給された。ファミリーコンピュータと異なる仕様上の都合から、スターノイドの召喚には筐体上のプレイヤーセレクトボタンの乱打を用いる、ベースにドッキングしても補給を受けられる回数は各ベースあたり一回のみに制限されている、などの違いがあった。1998年6月4日にプレイステーション用ソフト『ナムコアンソロジー1』にリメイク版と共に収録された。シャープが発売したパソコンX68000シリーズ用に、電波新聞社が独自に移植したバージョンも存在する。基本的には同一のゲームだがグラフィックが大幅に強化され、ビームのオート連射やMIDI音源対応サウンド、アナログパッド(XE-1AP)や操縦桿を模したサイバースティック(CZ-8NJ2)での操作に対応、エンジンなど機体各部の故障状況がX68000キーボードの「かな」「ローマ字」「コード入力」といったキーランプLEDに対応してインジケーター的な点灯、ゲーム進行では暗黒惑星破壊後の展開など一部差異が存在する。ニンテンドーゲームキューブ(以下GC)版は、『スターフォックス アサルト』である条件を満たすことでFC版をプレイできる。
出典:wikipedia
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