トリッカー(tricker)とは、ヤマハ発動機が製造している250ccクラスのオートバイ(普通自動二輪車)である。2004年より発売された。当初はシルバー3(シルバー / イエロー)、マットブラック2(ブラック)、ダークパープリッシュブルーメタリック2(アオ / ベージュ)の3種類がラインアップされたが、2005年現在はシルバー3とマットブラック2の2種類となり、もう一色はカラー変更されてトリッカーS(後述)として発売されている。どんな場所でも、どんな乗り方でも、気軽に楽しめる「フリーライド・プレイバイク」というコンセプトの元に開発された。実際、810mmのシート高は足付きが非常に良く、また全長1,980mm、装備重量125kgの車体スペックは250ccクラスの中でも特にコンパクトで扱いやすい。舗装道・林道・オフロード等いずれの道もこなし、また車名が示すように、ウィリー・ストッピー・アクセルターンなどのトリッキーな乗り方も可能である。車体は乗用車としての必要最低限の装備でまとめられており、本体価格は同社オフロード系他車種に比べて廉価である。細身で小柄な車体は扱いやすい反面、燃料タンクの容量が2008年以降のモデルでも7.2リットル(それ以前は6リットル)しかなく、タンクバッグも大型のものを置けない。また、リアキャリアがないためオプション扱いのものを取り付けないと車体後部に荷物を積載しにくい構造となっており、長距離ツーリングをするには不向きな車種である。また初期状態ではシティーコミューターとしての性格が強く、オフロード車につき物のアンダーガード(クランクケースを保護するプロテクター)など各種装備はオプション扱いである。なおワイズギアではヤマハ純正のオプションパーツが多くリリースされており、ドレスアップも可能となっている。発売当初はストリート系バイカーといわれる、バイクもファッションと考える層を意識した販売戦略となっていた。なのでヤマハ・TW後継としてのヤマハのひとつの回答ともいえる。SR400後継として、より走行性能を高めたSRXをリリースしたのと同じと考えることもできるかもしれない。ちなみに、2005年に発売されたセロー250には、共通のメインフレームとエンジンが採用されており、その後2006年に発売されたXT250Xを含めて、この3車は兄弟機と言える。ホイールサイズはセローよりも小さい。その為、トライアル的な遊び方をする人の中にはセローのホイールを流用してトライアルタイヤを履かせる人もいる。2011年10月31日にはかつてのTYシリーズをイメージした、2008年以降の車種(FI採用モデル)に対応する外装パーツが発売された。カラーリングはホワイト/イエローとホワイト/レッドの2色で、デザインは GKダイナミックス が行なっている。販売はTY-S取扱店のみ。キット内容はABS樹脂タンクカバー、左右サイドカバー、シングルシート(基本車比 -1.5cm ローシート)、専用リアフェンダーセット。2005年3月、従来モデルに一部カラーリング変更が施された。その際にダークパープリッシュブルーメタリック2が廃止され、新たにマットブラック2(ブラック/オレンジ)が加わった。これがトリッカーSである。オレンジ色のタンクカバーと、同色のピンストライプ入り専用ホイールを採用している。外観以外に従来のものと変更部分はないが、価格は2万円(税別)高く設定されている。2008年1月30日にマイナーチェンジ。兄弟車のセロー同様、エンジンに燃料噴射装置を採用するなどして自動車排出ガス規制に対応。またユーザーから要望の多かった燃料タンクの増量と、シート形状の変更による座席ポイントの変更も行なわれた。なお、この重量増加と重心の移動に伴うフロントフォークのセッティング変更も行われている。 S 仕様も発売されている。当初はメーカー希望小売価格436,000円(税抜)であったが、2014年モデルより396,000円(税抜)に値下げされた。
出典:wikipedia
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