ニホントカゲ(学名:)は、トカゲ科トカゲ属に分類されるトカゲ。本州西部から大隅諸島にかけての西日本に分布し、東日本やロシア極東には姉妹種ヒガシニホントカゲが、伊豆半島から伊豆諸島にかけては近縁のオカダトカゲが分布する。これら3種は相互に外見がそっくりなため長年にわたって単一種として扱われてきたが分子系統解析などの手法により分類されるようになった。種小名"japonicus"は「日本の」の意。八丈島には九州方面からの移入個体群が定着しており、在来種のオカダトカゲとの競合もしくは交雑が懸念されている。全長15-27cm。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は26。幼体は体色が黒や暗褐色で5本の明色の縦縞が入る。尾は青い。オスの成体は褐色で、体側面に茶褐色の太い縦縞が入る。繁殖期のオスは側頭部から喉、腹部が赤みを帯びる。メスは幼体の色彩を残したまま成熟することが多い。以前は本種の学名として下田を模式産地とする"Eumeces latiscutatus"が用いられていた("Eumeces"は旧トカゲ属)。2003年に発表されたアロザイムの分子系統解析から本種の伊豆半島個体群とされていたのが、伊豆諸島のみに分布するとされていたオカダトカゲだったことが判明したため"E. latiscutatus"はオカダトカゲの学名となった。そのため本種の学名は長崎を模式産地とする"Eumeces japonicus"が復活し変更された。2012年に東日本およびロシア沿海地方の個体群が、外部形態やミトコンドリアDNAのCOI遺伝子の分子系統解析から新種ヒガシニホントカゲ "Plestiodon finitimus'として分割された。草原や山地にある日当たりの良い斜面等に生息し、特に礫の多い場所や、墓地や石垣といったやはり石で出来た遮蔽物の多い場所には好んで棲む。冬季になると日当たりの良い斜面の地中や石垣等で冬眠する。食性は動物食で、昆虫、クモ、甲殻類、ミミズ等を捕食するほか、それらの死骸や果実もしばしば摂食する。天敵はネコ、イタチ属、ニホンアナグマ、ヘビ、モズなどの肉食動物である。天敵に襲われそうになった場合、尾を自切することがある。切り離された尾はしばらく動き回ることで外敵の注意を引く働きをする。切断面は筋肉が収縮し出血も抑えられる。再生した尾(再生尾)は外観から見ても体色が異なっていたり、元の尾よりも長さが短くなることが多い。また再生尾は中に骨はなく、代わりに軟骨により支えられている。繁殖形態は卵生。繁殖期になるとオスは互いの頭部を差し出しては相手が噛みつくという行為を交互に行い争う。この争いは儀式的なもので相手の頭部を噛み砕いたりすることは無く、相手の大きさや力を測っていると考えられている。4-5月に交尾をし、5-6月に石や倒木等の下に掘った巣穴に1回に5-16個の卵を産む。母親は卵が孵化するまで保護する。オスは生後2年、メスは生後2-3年で性成熟する。
出典:wikipedia
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