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瓢箪島

瓢箪島(ひょうたんじま)は瀬戸内海に浮かぶ無人島。愛媛県と広島県の県境にある。国の登録記念物。『ひょっこりひょうたん島』のモデルと言われている島の一つ。なお瓢箪島の他に、黒島(くろしま)の名もある。伊能忠敬『日本實測録』には「黒島、〈又呼瓢簟島〉」と表記、国土地理院が公開する国土基本図では文字が判読できる1965年以降のものは「瓢箪島」表記のみで統一されていることから、古くは黒島が正式呼称であった。愛媛県の大三島と広島県の生口島の中間に位置する。島の中央を東西に県境があり、島の南半分が愛媛県今治市上浦町井口、北半分が広島県尾道市瀬戸田町垂水に属する。周囲約700m。最高峰は南側の丘で35.2m、北側の丘が23.4m。ヒョウタンの名の通り中央付近がくびれている。民話によると、この周辺は良質な漁場であったため古くから権利紛争が行われてきた。ひょうたんの形になった伝承も存在する。この島の権利でもめた大三島・生口島それぞれの島民はそれぞれの島の神様に相談すると、これをかけて神様たちは綱引きをすることになった。神様たちがお互いに綱を引くと島の中央がくびれてしまった。懸命に綱を引く神様たちと変形する島の形を見て案じた島民たちは神様たちに止めるよう頼み和解した。そこから島はひょうたん状になり、南が大三島・北が生口島として中央で境ができたという。また伝承によると、境界紛争はその後も続きその都度調査が行われてきたという。現在も残る境界石は明治時代に建立されたもの。生口島垂水地区にはこの小島の舟歌が残る。島は紛争の場ではあったものの大切に扱われ、森林伐開などされず手付かずのまま景観は残されてきた。生口島住民のレクリエーションの場でもあったとの証言もある。1964年から放送開始した人形劇『ひょっこりひょうたん島』が人気になると、作者らはそのモデルがどこか明言していなかったことから、この島がモデルではないかと注目された。1989年には高根島の船大工が島の模型を作り垂水地区住民が『ひょっこりひょうたん島』の扮装をして、ひろしまフラワーフェスティバルのパレードに参加している。2013年、国の登録記念物(名勝地)に登録される。

出典:wikipedia

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