京都府道29号宇多野嵐山山田線(きょうとふどう29ごう うたのあらしやまやまだせん)は、京都府京都市右京区宇多野から京都市西京区嵐山を経て京都市西京区山田に至る主要地方道である。宇多野において京都市街地から高雄を経由して京北へ延びる周山街道(国道162号)より分岐し、京都を代表する観光地のひとつである嵐山を経由して西京区役所のある山田に至る。紅葉で著名な嵐山は、日本さくら名所100選に選定されており、当地にある渡月橋は本路線の一部である。現行の道路法に基づく主要地方道として全国で初めて指定された路線のうちのひとつである。本路線は、旧道路法(大正8年法律第58号)によって指定されていた府道御室北嵯峨線の一部と府道向日町嵯峨線の一部を継承したものである。道路法(昭和27年法律第180号)第56条の規定に基づき、主要な都道府県道として1954年に宇多野嵐山樫原線として指定され、同法第7条の規定に基づいて翌1955年に京都府が認定した。当初の終点は樫原宇治井町の樫原交差点にあり、旧山陰街道と接していたが、1994年に樫原交差点から現在の国道9号の経路となっている千代原口交差点への移転短縮に伴い、路線名も宇多野嵐山山田線に変更されて現在に至る。嵯峨の大覚寺門前交差点から嵐山の松尾大社交差点にかけては新道と現道がいずれも府道指定されており、桂川の両岸を南下する。このうち嵯峨地区の現道(旧道)部分は嵐山地区の住宅や商店の連担地区を貫いており、観光客数の多さも去ることながら、歩道が未整備な狭隘区間もあるため、歩行者と自動車が入り交じるなどして秋の紅葉シーズンを中心に激しい渋滞が発生し、歩行者の安全を脅かしていた。このため、京都市では2001年から本格的な対策に乗り出した。(詳細はサブセクション「"#嵐山地区内 秋の臨時交通規制"」を参照のこと。)現道新道嵐山周辺には通年で一方通行規制が布かれている区間が存在するほか、一部では11月の紅葉シーズンを中心とした交通規制が実施されている。冒頭で述べたとおり、京都を代表する観光地のひとつである嵐山を抱えており、特に秋の紅葉シーズンには激しい渋滞が発生していた。これに対し、京都市は流入車両の抑制と歩行者の安全確保を目的とした臨時交通規制を2001年から2002年にかけて社会実験として実施し、2003年より本運用を開始した。地域の反応は賛否両論あり、2010年の実施時においても罧原堤などに渋滞が残存するなど、今後の課題は残るが、歩行者の安全やパークアンドライドの利用拡大に効果があったとしている。なお、規制内容は今後変更される可能性があるため、京都府警察ウェブサイトの臨時交通規制で最新の情報を確認されたい。2012年に復活した京都マラソンコースの一部が本路線に重なっている。大会の性格上、市民ランナーが最大約6時間かけて走ることから長時間の交通規制が予定されるため、主催者が自動車利用の自粛を呼びかけている。2013年は3月10日に開催を予定しており、本路線の重なる部分は次のとおりである。古都保存法によって嵯峨嵐山保存地区が指定され、内含する特別保存地区とともに保護されている。また、京都市によって風致地区に沿線の多くが指定されており、そのうち、嵯峨野、嵐山、渡月橋の周辺、西芳寺の周辺については、京都市の風致地区条例に基づいて特別修景地区に設定されている。古都京都の文化財として世界遺産(世界文化遺産)に登録されている天龍寺や西芳寺のほかにも登録有形文化財も点在する。現道新道出典座標
出典:wikipedia
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