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おやしお型潜水艦

おやしお型潜水艦(おやしおがたせんすいかん、)は、海上自衛隊が運用する通常動力型潜水艦の艦級。計画番号は"S130"。03・08・13中期防により、平成5年度から平成15年度にかけて11隻が建造された。1980年代後半、海上自衛隊では、第3次防衛力整備計画で建造したうずしお型(42SS)以来踏襲されてきた完全複殻構造・涙滴型船型の潜水艦の第3世代にあたるはるしお型(61SS)の基本計画・設計と並行して、新技術にあわせて根本から設計を見なおした新世代の潜水艦の検討に着手していた。この検討にあたっては、水中吸音材と側面アレイ・ソナーという2つの新開発装備の導入が主眼とされた。この結果、船型は葉巻型へ、構造様式は部分単殻構造へとそれぞれ移行することとなった。これによって設計されたのが本型である。構造様式は、船体前後が複殻、中部が単殻の部分単殻構造であり、複殻部分は外フレーム式、単殻部分は内フレーム式とされている。これは、船体中部への側面アレイ・ソナーなどの設置を織り込んだ設計であった。側面アレイ・ソナーの取り付けには極めて高い精度が求められることから耐圧殻への設置が望ましく、従ってこの部分は単殻構造となる必要があった。また従来の涙滴型船型では魚雷発射管が船体中部寄りに設けられていたが、これでは船体装備の側面アレイ・ソナーと干渉することから、魚雷発射管を船体前方に移動させる必要から、艦首ソナーと上下に並べて設置できる葉巻型船型が採択されたものである。流体力学的な合理性では涙滴型にわずかに劣るものの、通常動力型潜水艦が活動するような比較的低速の領域では、葉巻型でも有意な差はないとされている。本型の設計の特徴の1つが、全般的なステルス化である。1980年代後半当時、対潜戦水上艦艇において、AN/SQS-53や75式探信儀 OQS-101など、大出力・低周波の探信儀(アクティブ・ソナー)の配備が進んでいたが、これらは、状況次第では第1収束帯(1CZ)以遠という超長距離での潜水艦探知をも期待しうる性能を備えていた。艦型拡大に伴うターゲット・ストレングス(; レーダーでのRCSに相当する概念)増大もあり、水中放射雑音の低減にとどまらない全般的な対策が求められるようになっていた。このことから、本型では新開発の水中吸音材が導入された。これは、外部の音に対して逆位相になるような音を加えることでこれを打ち消すというパッシブノイズキャンセラであった。ただし、低周波ソナーに対応できる吸音材はかなり分厚く、船体全部に貼り付けることは難しかった。このため、セイルには単なる反射材を設置するなど使い分けがなされている。セイルの外板は傾斜しており、ステルス機の対レーダーステルスと同様、探信音を発振元に戻さないようにすることで探知を避けることを狙っていた。機関はおおむねはるしお型(61SS)のものが踏襲されており、ディーゼルエンジンとしては、V型12気筒の高速4ストローク機関である川崎重工業12V25/25S型が採用された。ただし、葉巻型船型の採用と排水量の増大に対応して主電動機は強化されており、水上3,400馬力、水中7,700馬力とされている。また主蓄電池も改良された。また本型では、ディーゼル主機の発停・シュノーケルの終始、トリム注排水移水、発射管注排水の自動化や操舵操縦のワンマン・コントロール化など、省力化・自動化が大幅に導入されており、発令所の艦制御コンソール(MCC/SCC)からの一元制御とされている。この結果、ディーゼル員などが削減されるとともに、人員配置が発令所に集中することとなり、ダメージコントロール面で懸念されたが、乗員の順応とともに解消された。また3番艦「うずしお」以降で固体アミン式炭酸ガス吸収装置、4番艦「まきしお」以降で主電動機の電機子チョッパー化、5番艦「いそしお」以降で昇降式アンテナなど、順次に装備の更新が図られた。装備面での最大の特徴が、ZQQ-6ソナーの搭載である。これは艦首の円筒アレイ(cylindrical array: CA)と側面アレイ(frank array: FA)、曳航アレイ・ソナー(TAS)および逆探ソナーによって構成される統合ソナー・システムである。側面アレイでは、船体方向に長くアレイを配置することで、円筒形アレイよりも低い周波数に対応できるようになった。これはTASと同じ発想であるが、TASではアレイの揺れなどのために探知方位が曖昧であり、適宜の変針による測定が必要であった。これに対し、本型で採用された側面アレイでは、アレイは耐圧殻に直接固定されているために曖昧さがなく、またより多彩な戦術状況で運用できた。また面圧電素子の採用によって探知能力も向上したほか、後期建造艦では側面アレイへの雑音伝播遮断が高度化され、さらに有効性が高まっている。円筒アレイについても、はるしお型後期型と同様のラバードームが導入された。ただしこれにより、円筒アレイと側面アレイの間で、目標情報の整合化を図る必要が生じてきた。前者は比較的高い周波数、後者は比較的低い周波数を用いるため、それぞれの目標について、同じ目標から発される別の周波数の音なのか、あるいは異なる目標なのかを判別しなければならなくなったのである。また6本という多数の魚雷を同時誘導可能な潜水艦情報処理装置ZYQ-3の搭載に伴って、多数目標の現在方位についての的確な情報送出も求められるようになった。しかし急激に変針を繰り返す目標の取り違えを防ぎつつ、潜水艦情報処理装置に対して頻繁に方位を送出し、さらに攻撃対象以外の目標の把握や敵潜水艦への警戒を行う場合、従来システムではソナー員がオーバーロードとなる恐れが大きかった。このことから、ZQQ-6では大幅に自動化されている。また、ZYQ-3とともに艦のコントロール系と武器系のコンソールの統一化が進められており、ZQX-1B水冷式共通コンソールが用いられている。発令所のレイアウトも、潜望鏡を中心として各種の機器が並んでいた従来方式から、左右舷に統一されたコンソールが置かれた配置に変更された。なお、潜望鏡にはIR探知装置(熱線映像装置)も備えられている。上記の通り、6門の魚雷発射管は艦首上部に集中装備されている。形式名はHU-605で、上部2門・下部4門が並行装備とされており、発射可能水中速力は向上した。また、機雷を敷設する能力もあり、新型の自走式機雷も装備できるとされる。また、デコイ発射装置も装備されている。本型では、潜水艦製造工程が大幅に増大・複雑化したことから、建造期間は従来の4年から5年へと長期化することになった。従前では海上自衛隊の潜水艦は18隻体制(16隻+練習潜水艦2隻)であり、はるしお型までは18年間運用された後に退役していた。しかし、「平成23年度以降に係る防衛計画の大綱について」で、海上自衛隊の潜水艦が24隻体制(22隻+練習潜水艦2隻)に改編される予定であり、これに合わせて本艦型からは24年間運用されるようになる予定である。また将来的に24年間運用するための延命工事が行われる予定である。平成25年度予算では「おやしお」の修理に必要な部品の取得及び「おやしお」の艦齢延伸工事を実施するとともに、「うずしお」の艦齢延伸工事の予算が計上された。平成26年度と27年度予算では計5隻分の部品調達予算と計3隻分の改修工事予算が計上された。2015年3月6日、「おやしお」が練習潜水艦に艦種変更された。11番艦「もちしお」の場合、総建造費約420億円(内訳、船体約250億円、艤装約170億円)

出典:wikipedia

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