スクロールバー()は、主にウィンドウシステムにおいて単一のウインドウ内で収まりきらない情報の部分領域だけ表示し、必要に応じて表示領域を移動するためのGUIパーツ(ウィジェット)のことをいう。縦(垂直)方向と横(水平)方向の二種類があり、前者を単にスクロールバー(或いは垂直スクロールバー)、後者を横スクロールバー(水平スクロールバー)などと呼ぶ。なおスクロールバーはユーザ側からみた呼び名で、プログラム上ではスクローラー()と呼ばれる場合がある。スクロールの原義は「巻物」のことである。画面を移動する操作が巻物を巻き上げる様子に似ている事から、スクロールと呼ばれるようになった。スクロールバーは複数のパーツからなる複合コンポーネントである。本体の配置にも複数の流儀がある。最も標準的な配置はウインドウ内の右と下にそれぞれ垂直、水平のバーが置かれるケースである。この形は初期のMacintoshから普及した。垂直スクロールバーは左側に配置される場合もある。これはグラフィカルインターフェース上の表現では重要な機能が左側に集中する事が多く、移動や視点の効率が良いと考えられるからである。また、アラビア語のように右から左に向かって記述する言語版のインタフェースでは、垂直スクロールバーは左側に配置されるのが一般的である。一方水平スクロールバーはほとんどの場合下側に配置される。水平移動はあまり一般的な操作ではなく、画面上部の主要な機能の妨げになる事を避ける為であろう。また時折スクロールバーがウインドウ外部に置かれる場合もある。これはマウスのロールオーバーを検出して、アクティブなウインドウにスクロールバーが追随する形式である。この場合ウインドウ内に固定されたスクロール領域をとらずにすむので画面効率で有利である。反面ウインドウがスクロール可能かどうか、全体の大きさがどれぐらいかが一見では分からないが、と考えられるので大きな不便にはならない。この種のスクロールバーは などでみることができる。スクロールバーは画面の固定領域を占有し、また情報を覆い隠してしまうので、利用を可能な限り避けるべきである。とはいえ画面の大きさには限りがあり、必要な大きさが事前に分かっているケースはまれである。またホイールを使えば移動の補助は可能だが、全体の大きさや位置はやはり必要となる。他に代替手段としては、3次元コンピュータグラフィックスの3Dビューなどにおいてマウスカーソルの移動やドラッグを活用したズームやパンにより全体を拡大縮小・移動するインタフェースなどが考案されている。モバイルなどのタッチインターフェイス環境では、画面のスクロールは基本的にスワイプやフリックといった操作で行なうため、スクロールバーは単にドキュメント全体に対する現在の表示領域を示す目的で控えめに使われることが多い。マウスによっては中央にホイール(回転する円盤)を配したものがあり(ホイールマウス)、1996年に発売されたのが最初で、2015年時点ではホイールマウスが主流になっている。ホイールを上下に回すことでページをスクロールできるほか、ホイールを中ボタンとしてクリックすることで、アプリケーションによってはオートスクロールモードに切り替わるものもある。マウスホイールに「チルト」機能が割り振られているものもある。これは、ホイールを左右に傾けることで水平スクロールする機能である。右左にスクロールすることを、右チルト、左チルトともいう。
出典:wikipedia
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