旧東側の空軍組織とは、冷戦時代におけるいわゆる東側諸国における航空戦力を有する組織のことを指す。ソ連をはじめとする東側諸国では、いわゆる空軍の他に、防空軍、海軍航空隊という2つの航空戦力組織が設置されていた。のち、ソ連では陸軍航空隊も設置された。これらの軍隊はそれぞれ相互に独立した組織であった。また、ソ連には空軍戦力とは別に戦略ロケット軍(戦略ミサイル軍)も存在した。冷戦後、各国は軍事力の削減を行い、多くの場合航空戦力は主に固定翼機を運用する空軍、哨戒ヘリコプターや救難ヘリコプター、飛行艇等を運用する海軍航空隊とに整理された。その良い例はポーランドで、まず空軍及び防空軍と海軍航空隊に整理し、その後2004年になって海軍航空隊の戦闘機や攻撃機をすべて空軍に移管し、新たに空軍と海軍航空隊を組織した。また、ワルシャワ条約機構国ではないが、ユーゴスラヴィアでも空軍及び防空軍が組織されており、これは独立後のクロアチア、セルビア・モンテネグロ、マケドニア共和国などにも継承された。ロシアでは航空母艦を保有することから艦上戦闘機や艦上攻撃機は海軍が運用したが、その他海軍航空隊でも陸上運用機を保有し続けた。防空軍はソ連末期の1991年8月19日に発生した「八月のクーデター」においてエリツィンロシア共和国大統領に対し反乱を起こした旧体制保守派の側について行動したが、同クーデターが多くの国民の共感を得られず失敗に終わると、新体制側によって空軍に吸収される形で廃止された。また、陸軍航空隊は廃止され部隊は空軍へ戻った。一方、ウクライナでは防空軍や陸軍航空隊は存続し、また海軍航空隊もMiG-29のような戦闘機や攻撃機を運用していた。※An-2やMi-2といった汎用機はどの部隊でも運用している。
出典:wikipedia
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