『セイギノヒーロー』は、ポリゴンマジックとコナミが開発し、2004年11月に発売したアーケード用ガンシューティングゲーム。略称は「セイギ」、「セギヒロ」、「セーヒー」など。それまでの『ザ・警察官』シリーズと『ワールドコンバット』シリーズ両者の流れを汲む作品となっている。ステージは6つの大ステージ(以下、特記以外のステージはこのことを指す)があり、1つの大ステージが3つの小ステージ(以下、セクションと称する)で構成されている。コントローラは拳銃型。プレイ人数は1~2人。本作の筐体にはスクリーンが2面あり、各プレイヤーに1面ずつ割り当てられている。そして中央にコントローラとなる銃が2丁あり、これもプレイヤーにつき1つである。コントローラはSIG P226を模しており、親指で押すことのできる位置に武装切り替え用(ゲーム中に押収品として入手した場合)の赤いボタンが付いている。演出装置としてコントローラが反動機能を有する他、プレイヤーの足元にも振動機能がある。なお、このガンコントローラは後にリリースされる『サイレントヒル アーケード』にも使用された。コントローラ(以下、銃と称する)を画面に向けているあいだは攻撃行動となり、自動で画面がスクロールしていく。銃を画面外に向けると盾が出現し回避行動となって弾丸の補充(リロード)を行う。この間は敵の全ての攻撃を防御できるが、画面のスクロールは停止する。これはワールドコンバット系のゲームシステムを踏襲している。ゲームを始める画面では、フジヤマ、グラサン、カミカゼ、チェリーなどのニックネームが選択できる。また、このゲームにもワールドコンバット系やザ・警察官系に倣って階級システムも搭載されているが、昇進システムは『ザ・警察官』と同じでセクションクリアごとに1階級ずつ昇進していく。なお、民間人や同僚の誤射、本人の殉職(敵攻撃のヒット)があった場合は1階級降格(なお、今作では民間人誤射の場合「アニメショップ店員誤射」「港湾/地下鉄/空港職員誤射」といった具合に、民間人の職業が明示される(前作と前々作では「一般市民/同僚/人質誤射」のどれかだけだった)。コンティニューした場合は最下位の階級からやり直しである。このあたりは『ザ・警察官』の様に、一回の殉職につき最下級まで降格というシビアさはなくなっている(ただし、『ザ・警察官』のような一定階級到達時のライフボーナス等は無くなっているため、昇格・降格自体に目立ったメリット・デメリットがなくなっている)。前述の基本システムに競争機能を加えたシステム。2人でプレイした場合、いち早くゴールに到着した方(各ステージの最終セクションではボスを倒した方)が勝者となり、2階級昇進となる。なおこの場合、敗北したほうは昇進できない。2者のうち階級が上の方が「上司」に任命され、次のステージを選択する権利が与えられる。1人でプレイした場合はCPUとの競争か、タイムアタックモードかを選択できるが、CPUとの競争の場合、プレイヤーの勝敗に関わらずセクションクリアごとに1階級昇進できる。タイムアタックモードも昇進についてはCPU競争モードと同じだが、こちらは画面にライバルが表示されない。また、ゲーム終了時に表示されるパスワードを公式サイトのランキング画面に打ち込むと、全国順位が表示される。なお、CPU競争モードでは協力プレイは出来ない。ゲーム中、特定の敵を倒すと特殊武器アイコンが登場する。このアイコンを撃つとアイコンに表示されている特殊武器を使用することが出来る。なお、このゲームはワールドコンバット系列と異なり、特殊武器と通常使用する武器を切り替えることは出来ず、使い切りとなる。また、プレイヤーが殉職したりステージをクリアした場合も所持していた武器はリセットされる。なお、電気街ステージではメインウエポンがその他のステージと異なるためか一切登場せず、国会ステージには全種類登場する。全て実在しない、架空の所属、架空のキャラクターである。以下の6ステージが存在する。カッコ内は海外版での名称秋葉原の電気街が事件現場となっているステージ。実際の町並みを忠実に再現しているが、ゲーム後半でボスが追い詰められる駐車場は解体され、現存しない。ステージそのものは、これまでの『ザ・警察官』シリーズの続編にあたるが、操作できるキャラクターは制服警官のみとなっている。テーマ曲も『ザ・警察官 新宿24時』のアレンジ版。自動小銃やドラグノフ狙撃銃など、敵の火力は前作、前々作に比べ大幅に上がっている。このゲームでは一番難易度が低いステージ。今回は「マル被(=被疑者)」、「マル運(=運転手)」、「PC(=パトカー)」、「PM(=警察官)」等、警察用語が大量に使われる。オープニングやタイトルは映画調。ボスの文 徳華は秋葉原所轄内で起きた強盗容疑事件の主犯格である。手下とともに逃走を企てるが、パトカーとカーチェイスの末、逃走中の車は事故を起こして大破。手下が時間を稼ぐ間、通行人のバイクを奪ってなおも逃走するが、最終的に立体駐車場に追い込まれ、バイクに乗ったまま拳銃及び日本刀でヒーローに襲い掛かる。七三分けをこよなく愛する。『文 徳華』という名前は、このゲームの翻訳者兼声優から採っている(他のステージの犯人名も実在の人物のものを使用している)。品川埠頭が現場となっているステージ。オープニング画面では不審船と海洋保安庁の船との追跡劇が見られる。(広東語で停止命令を出しているのが聞かれる)セクション1は不審船の船上で香港マフィア『龍頭』のメンバーと交戦。セクション2、3は埠頭に現場を移す。コンテナ船を降りると暴力団組員も攻撃に加わってくる。船内ではTシャツやタンクトップなどの服装が多いが、埠頭ではスーツを着た敵が多く出現する。特別報道番組がモチーフ。このステージではサブマシンガンが特殊アイテムとして出現する。ボスの河西 顕仁は香港マフィア『龍頭』と手を組み、麻薬密輸を企てる。サブマシンガンを片手に、無免許ながら大型のフォークリフトを完璧に乗りこなす。その性格ゆえ、『ソウルフルな帝王』と呼ばれているらしい。左目と口元に傷跡がある。白ダブルスーツに紫シャツ、龍の模様が入った紫ネクタイという服装をしている。逮捕の瞬間には金の腕時計、金のブレスレットをしていることが確認できる。スーツの襟元に金バッジが付いていることから暴力団の幹部の可能性がある。東京地下鉄四ッ谷線都庁前駅構内が現場となっているステージ。セクション1は改札、セクション2はプラットホームと地下鉄車両、セクション3はトンネル内となっている。第3セクションには民間人は居ない。今回の無線で使われる「マルG」とは、警察用語で暴力団や暴力団関係者を指す(「極道=Gokudo」のローマ字表記の頭文字)。ボスの吉岡 賢は指定暴力団『極道会』の幹部である。ピンポンダッシュ以外の悪事という悪事を働いてのし上がってきた。ナイトビジョンゴーグルを着用しているが、この為に眼鏡が掛けられず困っている。地下鉄駅構内を拠点に銃器密売を画策するもあっさり発覚してしまう。ボス戦ではなぜか3人に増える。『ザ・警察官』の頃から「極道会」は銃器密輸・密売がシノギの大きな割合を占めているようである。一斉検挙作戦によって過去2回壊滅させられたが不死鳥の如く甦っている。過激派組織「爆弾革命連合」に占拠された東京新空港が現場となっているステージ。成田国際空港(旧称:新東京国際空港)がモデルとなっている。セクション1は空港ロビーからチェックインカウンターを経由して出発口まで、セクション2は出入国検査場からサテライト通路、セクション3はサテライトからジャンボ機までとなっている。登場する過激派テロ組織「爆弾革命連合」の構成員は、ヘルメットにマスク、スローガンが書かれたゼッケンや腕章など、やや古めかしい姿をしている。ヘルメットには「爆革」と書かれており、赤色と白色がある。赤ヘルメットのゼッケンには「完全粉砕」「蜂起」、白ヘルメットの方には「爆革連」「断固粉砕」と書かれてあるが、何を粉砕するのかは不明。撃たれると「革命バンザーイ!」と叫ぶことがある。ボスの仲村 哲也は「爆弾革命連合」と名乗る過激派の一員。度重なる爆弾テロで指名手配されており、国外逃亡を企て空港を占拠する。しかし飛行機に乗ったことはないらしい。顔の右側に火傷の跡らしきものがある。火炎瓶や手榴弾、ダイナマイトでヒーローを攻撃する。オープニングではAKS-74を手にしていたが、ボス戦では使用しない。某国際テロ組織によって原子力発電所が占拠され、爆破予告が行われるという設定で陸上防衛官が突入するというストーリー。オープニングはアニメ調のムービーが流れる。セクション1はロビーから中央制御室まで。セクション2は原子炉、セクション3は屋外での行動となる。屋外では雨が降っており、時折雷が落ちる事もある。原発周辺は機動隊が包囲している。リーサルエンフォーサーズと付けられているが、実写を取り入れた初代のそれと全く異なるパターンである。海外版『セイギノヒーロー』ではこれがゲームタイトルになっている。ボスのキファーフ=ナズィールは某国際テロ組織の幹部である。これまでに数度のテロ活動を行っており、国際指名手配されている。パスポートを紛失してしまい、帰ろうにも帰れないらしい。モデルはテロ組織アルカイダのリーダーオサマ・ビンラディン。部下の一人とヘリコプターに搭乗し、搭載してある空対地誘導弾や機銃、機内からは自動小銃で攻撃してくる。操縦は部下、攻撃は彼の担当である。オープニングではRPG-7を構えていたが、ボス戦では使用しない。初期5ステージをクリアすることによって出現する最終シナリオ(それまでは銃口を向けると南京錠と鎖が表示)。雪が降っている。陸上防衛隊第8普通科連隊が国会議事堂を占拠、国会護衛官2名を殺害した上で首相と国会議員、そして関係者を人質に取り12か条の要求を突きつけたという設定の下突入する。モチーフは各官庁や報道機関への資料という設定らしい。このステージで出てくる武器は状況に合わせて出てくる様になっている。例えば、敵が密集していればショットガン、遠距離に居ればスナイパーライフルといった具合である。ステージ冒頭の「相手は我々以上のプロであることを忘れるな」の無線交信どおり、敵も非常に強くなっている。また、国会議員や関係者が多数逃げ回っており、誤射してしまう危険性も高い。ステージ開始時に表示される日付は2004年になっている。ボスの鴇田 芳樹は、密かに国家転覆を狙う野心家の陸上防衛隊幹部である。戦車で突っ込んできたりするなど行動がかなり無茶苦茶な人物である。トレードマークのサングラスは部下には不評。攻撃は、戦車による主砲攻撃の他、ハッチから鴇田自身が身を乗り出して手榴弾を投げたりサブマシンガンを乱射してくる。また、彼の戦車は特殊な改造が施されているのか、通常の戦車なら発煙筒が装備されている場所からロケット弾を発射する。戦車を撃破した後には日本刀でプレイヤーを攻撃する。エンディングのスタッフロールでは総理大臣が国会前に集結した警官隊に対して敬礼。その後ろでプレイヤーキャラクターの2人(1P、2P)が敬礼をしている。
出典:wikipedia
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