ライガー(Liger)は父がライオンで母がトラの雑種動物である。現在の野生下においてライオンとトラの生息地は主にアジアとアフリカに分断されており、例外としてインドのギール野生生物保護区が両種が共生する地域として存在するが、野生においての交雑は現時点で確認されていない。その全てが人工飼育下で生まれた個体である。無事に成獣となった個体について、その性格に温和、獰猛と正反対の評価に分かれるが、これは人工的な交雑種ゆえに調査対象の絶対数が少ないことに所以する。個体差はあるものの、顔形はライオンに近く身体には淡い縞があり、雄に少量の鬣(たてがみ)があるケースが多い。また、身体が大型化する傾向があり、元となる種が平均100 - 200kg程、最大亜種でもシベリアトラの300kg前後が限界なのに対し、交雑種はそれと並ぶか、はるかに大型となる400kg以上に及んだ個体も確認されている。しかし、本交雑種は先天的な疾患(特に心臓、腎臓、視覚関係)や、後天的にも骨の発育不全、各種の癌、骨腫等の病気を患うケースが多く、成獣となる6歳前後まで生存できる個体は少ない。この傾向は大型となる個体には特に顕著に表れることが知られており、このような事態が相次ぐことからも倫理的に問題視され、21世紀現在では研究目的以外での飼育、作成はほぼ行われていない。また台湾では作成自体を法律で禁止している。本交雑種は19世紀ごろより欧州等で作成された記録があり、学術的な研究よりも動物園やサーカス等での見世物として利用されてきた側面が強い。また日本国内で活動する木下大サーカスではライガーを用いた猛獣ショーが行われていた。1975年大阪市天王寺動物園にて誕生後死亡。1993年宇都宮市上金井町宇都宮動物園にて3頭誕生後2頭死亡残り1頭のライト(♂)2004年死亡。なお、ライガーとは逆に父がトラで母がライオンの場合はタイゴン(Tigon)と呼ばれている。その特徴はライガーとは逆に、体色等にトラの影響が強く現れ、また小型化する傾向がある。ただしこちらの交雑種においても前述の疾患が発生しやすいことが報告されている。ライガー、タイゴンともに雄は全く繁殖力を持たないが、雌にはまれに繁殖力のある個体が発生しライオンやトラとの間に子をもうける場合がある。しかし、さらに生まれた子は雄雌共に生殖機能が無いために以後の繁殖はできない。なお、その場合はライオンが父、ライガーが母であればライライガー(liliger)と言う風に、両親によって呼び名が異なる。ライオンとトラ(タイガー)というある意味象徴的な両者が組み合わさっていることと、その語呂の良さから、しばしばライガーの名称を持つキャラクターが見受けられる。以下はその例。
出典:wikipedia
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