シェーンブルン宮殿(シェーンブルンきゅうでん、ドイツ語:Schloss Schönbrunn)は、オーストリアの首都ウィーンにある宮殿。ハプスブルク王朝の歴代君主が主に離宮として使用した。現在、同宮殿と庭園群は世界遺産に登録されている。シェーンブルン宮殿は、ウィーンの中心部シュテファン大聖堂から西に直線で約5kmの位置にある。市内からは地下鉄U4号線に乗りシェーンブルン駅下車。庭園は東西約1.2km、南北約1kmの規模で、1779年頃から公開されている。建物は、あらゆる部屋を合計すると1,441室あり、両翼の端から端まで180mあり、正面右側翼には宮廷劇場がある。また、広いフランス式庭園を挟んで宮殿に向かい合う丘の上にはグロリエッテという対プロイセン戦の勝利と戦没者の慰霊の為に立てたギリシャ建築の記念碑(未完成)があり、ここからは周囲が一望できる(写真はこの丘からの眺望)。オーストリアで一番重要な観光資源で、年間入場数150万人。更に公園と動物園や行事での集客数520万人を合計すると年間には670万人が訪れる。外壁は金を塗ろうとしたところ、マリア・テレジアが財政の状況を考慮し、黄金に近い黄色にした、これをテレジア・イエローと云うが、彼女が好んでいた色というわけではない。神聖ローマ皇帝マティアス(在位:1612年 - 1619年)が狩猟時に美しい(schön)泉(Brunn)を発見したためにシェーンブルンと命名したと伝えられている。シェーンブルン宮殿には日本庭園がある。これは1913年にフランツ・フェルディナント大公が日本訪問から帰国後造営させたもので、オーストリアの庭師に見よう見まねで作らせたものである。オーストリア=ハンガリー帝国崩壊後は荒廃し、誰ともなしに「アルプス庭園」と呼ばれるようになったが、1996年にここを訪れた日本人が日本庭園ではないかと指摘した。その後調査が進められた結果、手水鉢と思われる石など見つかり、日本庭園ということが断定された。これを受け1998年、日本から小口基實などの庭師を招き、枯山水の日本庭園として修理復元がなされた。庭園のツアーは時間があればロング・ツアー、なければショート・ツアーを勧めている。尚、音声ガイドはトランシーバー型の端末で日本語でのガイダンスも聞ける。他にも、ゴールド・パスやシシィ・パス、ファミリー・パス、シングル・パスなど種類がある。シェーンブルン宮殿は観光客に公開されている2階部分を除いた居室が、文化財管理公社によって賃貸住宅として一般に貸し出されており、住民がいる。これは1960年代にウィーンの住宅問題を解決するために考え出されたものである。居住者は建物の性質を変えない程度のリフォームは許されている。現在では居住に不便な部分も多数あるといわれ、ウイーン市民にとっての住宅物件としての人気は低い。官舎であるため、公務員であることが入居の条件であったが、1992年にその制限は撤廃された。2LDKで120m²、家賃は日本円で約4万円。2014年よりオーストリアのホテルグループが宮殿の一部を改装し、宿泊可能な施設とした。
出典:wikipedia
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