ユーカリが丘(ユーカリがおか)は、千葉県佐倉市にあるニュータウンで、ユーカリが丘1-7丁目・南ユーカリが丘・西ユーカリが丘1-7丁目・宮ノ台1-6丁目などを中心とする地域である。世帯数7,178戸、人口17,936人(2015年5月末現在)。1971年に不動産会社の山万が開発を始め、1979年に分譲が開始されたニュータウン。千葉県佐倉市に位置し、ユーカリが丘1-7丁目、宮ノ台1-6丁目、西ユーカリが丘1-6丁目、南ユーカリが丘、井野南土地区画整理事業地が含まれる。都心から約38kmの距離に位置する典型的なベッドタウンで、東京駅までの電車での移動時間は47分。都市機能のハード面とソフト面の両方を山万が整備している。ユーカリが丘は、通常のニュータウン開発手法である「分譲撤退型」ではなく、長期的な街づくりを前提とした「成長管理型」の開発が行われており、「自然と都市機能の調和」 「少子高齢化」 「安心・安全」 「文化の発信」 「高度情報通信化」の5つのキーワードに沿った、一貫した開発が行われている。キャッチコピーは「未来の見える街」。ニュータウン内には山万がVONAを用いて運行する新交通システム(自動案内軌条式旅客輸送システム)山万ユーカリが丘線が走っており、京成電鉄のユーカリが丘駅に接続している。ユーカリが丘駅前のユーカリが丘4丁目は、千葉県で初めて整備された超高層住宅・商業施設・放送局・総合子育て支援センターの入る複合開発「スカイプラザ・ユーカリが丘」や、ウィシュトンホテル・ユーカリ、シネマコンプレックスを擁したショッピングセンター(YOU!PLA)等の超高層住宅・商業立体開発エリアとして整備されている。ユーカリが丘4丁目の大部分は、佐倉市唯一の高度利用地区として設定されている。ユーカリが丘駅を離れると、ユーカリが丘線の各駅周辺は、集合住宅の立体開発、それ以外のエリアは一戸建が主体の平面開発エリアとなっている。これは、商業の利便性と良好な住環境維持の両面を実現するための施策である。また、ユーカリが丘線の環状部の中央部分には、かつての里山や集落が残され、「井野の杜」として親しまれている。良好な住環境を維持するため、ユーカリが丘の開発当初から全域に建築協定を設定。住宅間のブロック塀設置の制限や植栽による緑化を義務付けるとともに、一定面積以下の宅地分割を規制していた。現在では、佐倉市の制定する地区計画に継承され、条例化されている。ユーカリが丘内に整備されている総合子育て支援センターや保育所、老人保健施設、グループホーム、温浴施設、ホテルなどの施設は、すべて山万グループが整備・運営している。ユーカリが丘は、都市計画の立案から都市機能の整備・運営まで民間会社主導で行われているのが特徴である。新交通システムであるユーカリが丘線も山万が立案した都市計画に盛り込まれていたが、これが提示された佐倉市はバスを並走させることも考えていた。しかし環境保護を重視した山万はこれに難色を示し、バス路線は実現しなかった。現在も、ユーカリが丘駅に乗り入れるバス路線は開設されていない。ユーカリが丘では、毎年の分譲件数を一定に決めており、コンスタントに若い世代を入居させることで、居住世代を分散化するように配慮されている。このため、日本各地のニュータウンで急速に進んでいる住民の高齢化による過疎化が起きにくくなっている。また、ユーカリが丘地域内での住替えを簡単にするための「ハッピーサークルシステム」が整備されており、生活スタイルに合った住替えが容易になる配慮がなされている。これも、居住世代を分散化する配慮の一環である。ユーカリが丘内の市民の足であるユーカリが丘線の運営やユーカリが丘内の警備を請負うワイ・エム・セキュリティー、総合子育て支援センター ユーキッズ、認可保育所 ハローキッズ、認可外保育所ユーカリ・マイキッズなどの施設の運営も山万もしくは山万の関連会社が行っており、本来行政の行うべき機能も一部担っている。独居高齢者対策や、市民の声をヒアリングしユーカリが丘の開発やサービス提供に反映するための専門チーム「エリアマネージメントグループ」が設置されており、ユーカリが丘内の約7,000世帯を直接訪問している。2011年3月11日の東日本大震災以後は、コミュニティーづくりの先端事例として国内外の企業や自治体からの視察が相次いでいる。ユーカリが丘は数々の街づくりに関する賞を受賞している。ユーカリが丘は「自然と都市機能が調和した21世紀の新環境都市」を開発コンセプトとし、1997年からは「千年優都・・・ユーカリが丘シティミレニアム」、2008年からは「考える街 ユーカリが丘」、2012年からは「未来の見える街 ユーカリが丘」をテーマとされている。井野南土地区画整理事業地、ユーカリが丘4丁目(一部)、西ユーカリが丘4丁目、同5丁目の総面積約25haのエリアで、環境配慮型複合開発街区「ミライア街区」の整備が2012年3月から開始されている。ユーカリが丘開発のコンセプトである「自然と都市機能の調和」を継承すると共に、40年以上にわたる街づくりの手法を最大限に活用した「人と環境にやさしい街づくり」を目指している。街区全体は、整備が進められている2本の都市計画道路(国道296号線バイパス:都市計画道路3・4・18号線、3・4・5号線)の交差点を中心とし、環境共生・ライフスタイル提案型の「ロードサイド型大規模ショッピングモールエリア」、光熱費ゼロ住宅を基軸とした「戸建住宅(スマートハウス)エリア」、千葉県下初の長期優良住宅認定を受け、首都圏直下型地震に対応するための防災能力を強化した「免震タワーマンションエリア」の3エリアを、2013年度までに一体整備する。ユーカリが丘駅北口の現在駐車場、みずほ銀行ユーカリが丘支店のあるエリアに、順天堂大学、市民ホール、商業施設などを一体的に整備し、「街に開かれた文教地区」とする。具体的な整備時期などの情報は、公表されていない。ニュータウン北側の宮ノ台エリアの総面積約15haのエリアで整備のすすめられている、福祉サービスの拠点地域。オーストラリアで開発された要介護者の自律的機能回復を促進する介護手法「ダイバージョナルセラピー」を取り入れた「ケアガーデン(約3,000坪)」を中心に、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、学童保育併設型グループホーム、貸農園などが整備されている。将来的に、佐倉市をはじめとする広域行政圏を念頭に置いた福祉サービス提供・人材育成拠点として整備を進める。ユーカリが丘内で新しく販売される一戸建住宅のすべてに太陽光発電設備とガス発電(もしくは夜間電力蓄電設備)を設置し、「光熱費ゼロ住宅」として供給する計画。既に、2011年から一部一戸建住宅で導入されている。将来的には、各家庭の太陽光発電等を一括管理することで、ニュータウン全体をメガソーラー発電所とする「タウンメガソーラー構想」なども計画されている。宮ノ台3丁目、同6丁目の総面積約11haのエリアで整備されている自然環境共生街区の整備が、2002年から開始されている。第1期計画として、調整池を改良して整備された親水公園「宮の杜公園」を中心に、環境共生型集合住宅、クリニックモール、商業施設、ログハウスを中心とした一戸建が整備された。第2期として、アクティブシニア向けの集合住宅整備が計画されている。ニュータウン内で営業する店舗の情報やクーポン券、チラシなどと地域の病院情報、気象情報、公共情報などを、住民と各店舗・施設・山万が双方向に送受信するとともに、大規模災害時の地域災害情報を山万が一元的に収集し、住民に配信するための地域クラウドの構築計画。2009年に山万・NTT東日本・ジョルダン株式会社の3社が共同で「ユーカリが丘未来情報都市プロジェクト 実証実験」を実施。2010年には、NTT東日本のタブレット端末「光iフレーム」を住民に配布、ジョルダンのコミュニティ・クラウド・サービス「CommuCs(コミュックス)」を基幹システムとしたユーカリが丘専用の情報配信システム「ユーカリが丘アプリ」をリリースした。2012年3月には、アンドロイドアプリ「ユーカリが丘CommuCs(コミュックス)」をリリース、システムのユーザー範囲を拡大した。今後、ホームページ、スマートフォン、地域データ放送への展開を予定している。ユーカリが丘線の補助交通機関として、ニュータウン内を網羅する電気コミュニティバスの導入を計画している。2009年4月と2010年5月に、山万、早稲田大学、昭和飛行機工業株式会社が共同で、日本初の非接触充電型電気バスを用いた社会実証実験を実施。現在、車両の開発がすすめられている。開業時は、走行区間内であればどこでも乗り降りできる「オンデマンドバス」形式を採用、高齢者層に配慮した運行形態とする予定。2013年7月1日より、クリーンディーゼルコミュニティバスここらら1号の運行を開始。当面の間は社会実験中のため無料運行。また、日曜日は運休となる。工事の影響で2014年10月20日から2015年2月28日までC・Dルートは暫定ルートで運行している。Aルート(月曜日・水曜日・金曜日運行)マックスバリュ前→ユーカリ優都ぴあ→ユーカリ優都苑前→かえで通り→村上医院前→北門原公園前→前野公園→宮の杜公園前→マックスバリュ前Bルート(月曜日・水曜日・金曜日運行)マックスバリュ前→井野中学校前→木の宮公園前→宮ノ台4丁目→井野向原公園前→ビューガーデン販売センター前→みるく付近→村上医院前→北公園前→マックスバリュ前Cルート(火曜日・木曜日・土曜日運行)イオン前→古山公園前→みずき通りDルート(火曜日・木曜日・土曜日運行)
出典:wikipedia
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